ゆえな
ゆえな
ゆえな
ゆえな
私はnaさんのもとにいく
et
na
et
na
et
jp
et
私はnaさんの後ろに隠れる
na
na
jp
et
yan
na
et
ガクガクガク
et
et
yan
ふうっ
よしっ
et
na
ガチャ
トントントン
トントントン
トントントン
トントントン
et
jpさんとnaさんの後ろを深呼吸をしながらついていく
大丈夫落ち着いて大丈夫大丈夫
ポン 背中を誰かにさすられてた?!
et
yan
et
気づいてたんだ
yan
et
ガチャ
et
na
jp
et
na
et
yan
et
et
et
et
ガチャ
バタン
et
et
バタバタバタバタ
na
et
目の前には仏壇
そこにはお父さんとお母さんの写真
そう、私の両親はもうこの世にはいない
さっきのお母さんは?ってなったよね
あの人はお母さんの妹さん
お母さんは私が生まれてすぐ亡くなっちゃってお父さんはお母さんの妹さんと再婚したらしい
本当の親のように私を大事にしてくれたお義母さん
だから私は本当のお母さんとして接している
et
マッチをすり線香を上げる
この部屋金木犀と桜の香りがするんだよね
お父さんとお母さんの好きなお花でよくお義母さんが香水を吹きかけている
et
お父さん、お母さん、天国で楽しく暮らせてますか?
私今日で十六歳になったよ
まあ10月7日は、お母さんの命日でもあるし、
6年前の誕生日でお父さんの命日にもなっちゃったよね
あの日あんなわがまま言わなかったら
今お父さんはここにいるのに、仏壇の、中にいなくてよかったのに
私のせいで
私のせいで私の誕生日は二人の命日になったよね
ごめんね
ごめんなさい
et
気がつくと泣いていた
et
et
et
et
et
et
あの日、あの時!
7年前
et9歳の、誕生日
etの父
et
et
etの父
etの母
etの母
etの父
et
etの母
etの父
et
et
etの父
etの母
etの父
et
七年前はよかったのだ
だけど
6年前
十歳の、誕生日
et
etの母
et
etの父
et
etの父
でもそれが最後の言葉になってしまった。お父さんは私達の待っている家に帰ってくることはなかった
お父さんは帰りに
ブレーキの効かなくなった車にぶつかり
亡くなった
手元には私の頼んだケーキと、四つ葉のクローバーがにぎられていたらしい
衝撃だった 頭が真っ白になってひとりぼっちになった気分になった
それから学校では
「お前父さんにも母さんにも見捨てられたな、次はおばさんが見捨てるんじゃね?」
家族のことで男子にバカにされた私は言い返してしまった
「はあっ!こんなに性格の悪くなるまでほおって置く方が見捨てられてるでしょ!」
そう言ってしまった
そこから私は男子みんなからいじめられるようになった 女子の皆は何度も何度も助けてくれた、でもそのせいで男子と女子の壁ができてしまった
何もかも私のせいだ
私があの時おねだりなんてしなかったら
私がわがままなんて言わず大人しくしていたら
言い返さずただ黙っていたら
お父さんが亡くなることはなかったし
ずっといじめられることもなかったのかもしれない
お義母さんにまで笑顔を見せられなくなることもなかったし
生きるのが嫌になることだってなかったかもしれない
何より男性恐怖症になんかならなかったのに 笑えなくなることなんかなかったのに
et
ポロポロ
一度溢れ出した涙をもう止めることはできない
et
et
yan
et
yan
ブルブル
体がこんな時にも震えてる
せっかく心配してくれてるのに
yan
et
yan
彼は何かを察したかのように
yan
頭を撫でてくる
et
yan
yan
et
etの父
etの父
etの父
!!! あの時のお父さんの言葉に似てる
et
yan
et
yan
次の瞬間
グイッ
et
私、彼に
抱き寄せられてる?!
yan
yan
yan
yan
何でこんなに安心するの?
怖い気持ち確かにある
でも今だけはこうしてたい
そしていつか、、、、、
私から彼に告白をしよう!
そして
血飲ませなきゃいけないんだっけ?
今は無理だけどいつか来ちゃう未来だから
絶対に男性恐怖症を克服してみせる
だからもう少しだけ
貴方のそばにいさせてください
でも私は知らなかった、これから待ち受ける彼との日々に
そして思ってたよりも早く血をもらわれることになるなんて
ゆえな
ゆえな
ゆえな
ゆえな
次回、学校の前の日の出来事
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