声が出せない私が君に伝えたい一つの言葉

〜［ﾋﾟｰｰｰ］のお葬式〜

...あの子と私が出会った経緯をふと思い出す。

...こういうお葬式になると、思い出がいっぱい出てきてしまう、

楽しかった思い出も、

苦しかった思い出も＿＿＿＿＿＿＿

ﾄﾞｶｯﾊﾞｷｯ

虐められていたのは...

いや、

『最初』に虐められていたのは＿＿＿＿＿＿＿...

私だったんだ

私が、声を出せないのをいい事に＿＿＿＿＿＿＿...

...そこを......

誰？ショートカットの、髪を紫や水色に染めた、可愛い女の子...

ﾄﾞｶｯﾊﾞｷｯ

ﾊﾞﾀﾝ

それから、彼女は私の友人と共に、 『光』となった。

...そこから、そこからだ。

彼女が虐められ始めたのは

ｼｭｯ

やめて。

やるなら私にして

そう言いたいのに言えない自分なんか

消えちゃえば良いと思ってた

いつからか

虐めはエスカレートしていった。

いつからか

彼女はお面を着けるようになった

それと同時に、

仲間にも裏切られた。

悪くない

彼女は悪くない

なんで？

なんで否定しないの...！？

こんな状況でも声が出ない私へ

苛立ちが募っていた。

貴方が遺した最後の言葉＿＿＿＿＿＿＿

『有難う。』

＿＿＿＿＿＿＿...言えなかったけど、

今はこの個性、まだ少し嫌いだけど、

今も昔も続く、

時間の欠片を集める様に、

一生懸命生きているよ。