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コメント
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うわあ、第1話からすごい世界観だね…!DSの独自設定にドイツ語のCommand、警察組織のダイナミクス。特にロウの「中途半端なSwitch」って自己認識とか、首輪を求めて爪で首を掻きむしるシーンは、構造的にも感情的にもぐっと来た。Safe wordが「ローレン」呼び捨てって設定も、すれ違いの積み重ねがちゃんと効いてる。最後の「『Geh schon!』」→「沢山褒めてくださいね」で締める構成、完璧だと思う。連載続きが気になる…!
このお話を読む上での注意喚起
この小説はnmmnです。 lrru、lrn、kyng、njsiの言葉に見覚えのない方は今すぐ🔙でお願いします。
この小説には、以下のことが含まれます。 ・nmmn、lrru ・2jgt@軸 ・Dom/Subユニバースに関する独自の設定 (Commandがドイツ語) ・1部の誹謗中傷のような表現 (某事件に関するモブ市民達の批判)
また、全てにおいてフィクションであり捏造です。 ご本人様の目に入るような行為、及び他者や他サイトへの拡散等は御遠慮ください。
最後に、この作品を開いてここまで読んでくださってありがとうございました。 次タップより本編に入ります。 最後まで楽しんでいただけると幸いです。 以上、作者(紺)でした。
どうして、こんなことになったんだろう。
kyng
lrn
あの時、俺が無理にでも助けに行っていたら。
kyng
あなたの信用に足る部下だったら。
lrn
kyng
まだ、その隣に置いて貰えていたのかもしれない。
kyng
kyng
詰まっていく呼吸を、わざと枕で妨げる。
苦しい呼吸も、溢れる涙も、全部こうすれば止まるって分かっているから。
kyng
Sub性が満たされないことによる欲求不満。でもこの持て余した欲を満たしてくれる人は、もういない。
kyng
彼が残したCollarを爪で引っ掻けば、はみ出した爪が首に跡を残す。
助けを乞うことはできない。 だって、その温もりを手放してしまったのは他でもない俺だ。
彼に命令を乞うことも、他人に命令を乞うことも許されない。俺に許されるのは、ただ一人でもがき苦しむことだけ。 それが、俺にできる贖罪だった。
kyng
周囲に悟られぬよう、病院から処方された薬と市販薬を併用する。 こうでもしないと、自分を保っていられなかった。
俺が真性のDomだったら、こんなに誰かを求めて苦しまず、後輩を褒めることだけで欲を満たせていたかもしれない。
俺が真性のSubだったら、こんな堕ちかけの1番苦しい状態で留まらず、Sub dropして誰かに気づいて貰えたかもしれない。
でも俺は、どちらにもなりきれない、どこまでも中途半端なSwitchで。
Domに切り替われば、この辛い状態を取り繕えるくらいには余裕が生まれる。
でも俺以外誰も帰ってこないこの家に戻ってしまえば、今のようにDomという俺の形は、すぐに崩れ去ってしまうのだ。
kyng
こうしてまた縋りたくなる俺は、どうしようもない未熟者だ。
kyng
無線に一言挨拶をすれば、その何倍もの挨拶が帰ってくる。
その中には、もちろん彼もいて。
lrn
逃げてばかりの俺は、目を向けることすら出来ない。
hbc
akg
kyng
akg
kyng
ケラケラ笑ってる同期達と話していると、何となく気が楽になる。彼らの前なら、多少気を抜いていいからかもしれない。まぁ今は切り替わらないように気は抜けないのだが。
hbc
kyng
hbc
kyng
akg
kyng
hbc
ウェンを見送って、二人で空いている会議室を探した。そして入ってそうそう、マナは深刻な顔で俺の名前を呼んだ。
kyng
hbc
kyng
hbc
kyng
hbc
kyng
このところ、目が覚めると俺はいつも泣いている。
何を見たのか、何を聞いたのか、それは何も分からない。ただ目が覚めると、いつも顔が濡れていて、手が首元に伸ばされていた。
hbc
kyng
マナの第2性はSubで、周りに影響されやすく、DomのGlareにもSubのDropにも敏感。
メカニックで働くパートナーのお陰で、近頃はあまり引っ張られなくなったと言っていたが…俺の中のSub性は、安定している状態のマナに気づかれるほど、大きくなっているらしい。
hbc
kyng
俺の否定に、マナは「やっぱそうよな…」とため息を着く。
kyng
hbc
kyng
Domにしては放つGlareが弱く、SubにしてはGlareに対する耐性は強い。 そのため俺たちSwitchには、Sub dropや Sub spaceに入りづらいという特性がある。
その特性の難しさや、2つの欲求を上手くコントロールしなくてはならないことから、SwitchはDomやSubから面倒くさがられることが多く、Switch同士でパートナーになることがほとんどらしい。 なんならそのSwitch同士でも、欲求のバランスが上手く噛み合わなくて、パートナーを解消する人だっているくらいだ。
hbc
kyng
hbc
kyng
俺の事を、大切に思ってくれる人達。 でもその中で、俺をSwitchだと知る人なんて、ほんのひと握りだ。
普段Domとして生活する俺が急にdropなんてしたら、きっと驚くだろうし心配も迷惑もかけてしまう。 ならば、隠さなければ。
きっとSwitchだってバレたところで疎外にされたりする訳じゃない。 ただ、気を使われるだけ。 最前線に出るのを躊躇われたり、体調を気にかけられたり。 俺はそれが嫌だった。
ピピッ
hbc
kyng
hbc
タイミングのいい大型で、俺は無理やり話を切り上げた。
ktm
kyng
今日は珍しく地上の突入部隊で、久しぶりに銃撃戦ができて楽しかった。まぁ、途中でダウンしたけど。
何人か逃げられてるけど金持ちは確保。警察も全滅していないし、上場の結果だろう。金持ち捕まえた北見と、上空から追跡してたネスくんは後で褒めるか。
lrn
kyng
そうか、今日ロレさんヘリだったな。無傷そうだし、ヘリバトル勝ったのかな。また色々教えて欲しいけど、そんな日が来ることはあるのだろうか。
kyng
ex
kyng
ex
kyng
ex
kyng
ドライな癖に、褒める時は褒めてくれる。 この雪だるまも不思議な人だ。
lrn
kyng
ローレンさんがこっちに近づいてくる。それだけで心が躍ってしまうのも勘弁して欲しい。
ex
lrn
ex
エクスさんはちらりとこちらを見る。その視線から顔をそらすと、2人の会話は再開した。
ex
lrn
ex
エクスさんのこういう聞き分け良くて素直に従う所が、ロレっさんは気に入ってるのだろうか。
前はあったおつかいとか、もう暫く頼まれてないな…
lrn
kyng
lrn
kyng
何を言われるんだろう。体調不良を怒られるか、あの事件についての話か。 一般市民からの署長や副署長を咎める電話や、SNSでの批判があるの知っている。 2人だけが悪いわけじゃない。 罪を被らなきゃ行けないのは、俺だって一緒なのに。
モブ(白市民)
モブ(白市民)
モブ(白市民)
モブ(白市民)
モブ(白市民)
モブ(白市民)
モブ(白市民)
モブ(白市民)
モブ(白市民)
モブ(白市民)
lrn
こうなる事はわかっていた。でも仕方ない。あれは色んなすれ違いが重なった結果。
最終的にはここに戻ってこれたし、今まで通り接してくれる警察のメンバーや事情を知る市民の人達には感謝してる。
でも市民には、こっちの事情なんて伝わらない。メディアで取り上げられた事実がそのまま伝わる。
ヒスイさんが記事書いてくれたりして、ちょっとずつ信頼を取り戻しつつあるけど…まぁそう上手くいくような話じゃない。
俺自身、別にそれでいいって割り切ってるし、エビオも仕方ないからと気にしていない様子だった。 でも、1人だけ気になる人がいる。
lrn
手帳に挟んだ一枚の写真。 そこにはまだ髪の短い俺と、俺が送ったCollerをつけている、部下の小柳ロウの姿があった。
警察のNo.3だとかガチの警察犬(狼だけど)だとか称される彼と俺は、かつて第2性を満たすためのパートナー関係を結んでおり、上司と部下としても、恋人としても順風満帆な生活を送っていた。
ロウは普段Domとして過ごしていて、俺やエビオさんを始めとした一部の人以外にはDomを名乗っている。だからこの首輪は、基本家の中でしかつけていない。
ロウの家に一緒に帰った時、まず初めにやることは、『Switch』のCommandと首輪をつけることだった。
あの瞬間はいつも幸せだった。 俺の支配欲とロウの服従欲求が同時に満たされる瞬間。ロウが困り眉で照れて、その頭を俺が撫でて…
コン コン コン
kyng
lrn
kyng
…そんな瞬間は、もう来ない。 でも、流石に今日は見てられなかった。
明らかに目の焦点があってないし、顔が青白い。エビオに回収されてる時も、ずっと手が震えていた。
lrn
kyng
lrn
kyng
lrn
「元パートナー」
…自分で言っておきながら、だいぶ傷つくな、これ。
kyng
lrn
kyng
lrn
そんなこと言ったって、明らかに体調が悪いのは自分だって気づいているはずなのに。
震える手をぎゅっと握りしめてる。 これは我慢している時の、ロウの癖。
lrn
kyng
lrn
kyng
家でしか呼ばない名前を繰り返せば、折れてくれたようで先を促される。
lrn
kyng
lrn
lrn
kyng
lrn
俺の制止も聞かぬまま、ロウは部屋を出ていった。 慌てて追いかけても、もう廊下には誰もいなかった。
lrn
辛いなら辛いっていえばいい。 Careしてくださいって言ってくれればいくらだってする。
アイツが従うCommandは、全て俺とアイツで決めたドイツ語のもの。 警察のわんちゃんだから、なんてふざけ半分で決めたそれは、明確なSubへのCommandではないからかロウがdropしかけた緊急時にも使いやすかった。
震えを隠して虚勢はってるくらいなら、俺が無理やりにでもCommandを投げかけてやる。あいつと俺だけのCommandを。
…こんな気持ちを抱えたところで、自己犠牲を厭わないあいつへの八つ当たりにしかならないけど。
こういう時どうすればいいかも分からない自分にイライラする。
ex
lrn
扉越しにエビオの声が聞こえる。
ex
lrn
ex
lrn
無意識で滲み出ていたものを抑えるのは難しくて、タバコに火をつけてリラックスすることにした。そうすれば、時期にGlareも落ち着く筈だ。
lrn
ex
lrn
ex
lrn
タバコの煙は、不味いし臭いはずなのに落ち着く。この身体はもうこの毒がないと落ち着かない。でも、俺にとっての一番の毒であり薬は、今ここにはいない。
それがもどかしくて、短くなったタバコを灰皿にグリグリと押し付けた。
lrn
ex
lrn
ex
扉の先の気配が動き、部屋に入ってきた。
lrn
ex
lrn
ex
lrn
ソファに腰掛けるエビオさんと、署長のデスクに腰掛ける俺の目線が交わる。
ex
lrn
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SubはDomに褒められ、良い子でいることで欲求を満たす。しかし長期間Prayをしていないと自分は悪い子だと体が認識し始めて、その末に最後はSub dropという奈落に突き落とされる。
今のロウは崖で踏ん張って…いや、もう落ちて、でも必死に端を掴んで耐えている。そんな感じだろうか。
いつ崩れてしまうか分からない。 俺がPlayしたいけど、断られたしな…
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lrn
立ち上がり、凝り固まったからだを伸ばせば、体のあちこちがバキバキと音を立てる。
lrn
ex
lrn
一旦警察は頼れる相棒に任せて、俺は小柳を探した。
ロレさんから逃げるようにパトカーに乗り、そのまま俺はパトロールに出ていた。
あのままあの場にいたら、ロレさんの纏っていたDomの雰囲気に、全て暴かれてしまいそうだったから。
変わっていく景色をぼーっと見ていると、自然とリフレッシュになる。
kyng
少し先に見えるコソコソと腰を屈めている人…
kyng
車から降りて気づかれないように近づいていく。
kyng
kzh
kyng
やっぱり。麻薬カルテル、エニグマの葛っさんだった。
kzh
kyng
現行犯逮捕だな、こりゃ。
kyng
kzh
kyng
kzh
kyng
kzh
葛っさんの真っ赤な瞳でじーっとこちらを見られると、つい萎縮してしまう。
同じ人外でも、西洋と東亜でルーツが全然違う俺たちは、似てるとこも似てないとこも同じぐらい多い。
なんでかは分からないけど、葛っさんには特にそういうオーラがある。やっぱこの人もボスでDomだからかな。
kyng
kzh
kyng
押収した花の3分の1程を戻してやる。 本当はダメなんだけど、この街は白と黒がお互い譲り合って生まれるバランスで共存する街だから。
こういう事だってたまには必要だ、とあの人は教えてくれた。
kzh
kyng
kzh
kyng
kzh
kyng
kzh
kyng
別にもうロレさんは怒ったりしないのに。 あの人はきっと、俺が警察を抜けるって言ったら今までの人達みたいに笑顔で見送る。 …引き止めて欲しいなんて、傲慢だ。
kyng
kzh
kyng
kzh
kyng
kzh
kyng
kzh
kyng
図星だけど。 なんでそんな一発で… 俺葛っさんに言ってないよな?
kzh
kyng
kzh
kyng
ロレさんは、心配してくれていた。 貴方をその席から突き落としたのは、誰でもない俺なのに。
kyng
kzh
kyng
kzh
kyng
kzh
俺から顔を逸らした葛っさんが何やらブツブツ呟いてる。 なんだろうと思っていると、空からプロペラの音が聞こえた。
kyng
機体は警察のもの。じゃあパトロール? もしくはなんか事件が…いや、それは流石に無線鳴るか。
lrn
kyng
追いかけてきたのか? さっさと逃げないと…
急いで車へ駆け出そうとすると、腕をガシッと掴まれた。
kyng
kzh
kyng
kzh
kyng
プロペラの音は次第に強くなり、そのまま地面へと優しく着陸した。
lrn
kzh
lrn
kyng
抵抗も意味をなさず、そのままローレンさんに明け渡される。
kzh
葛っさんは車に乗って帰っていき、俺とロレさんだけが残された。
lrn
kyng
lrn
kyng
lrn
ロレさんの翡翠が照らされて光っている。 その眩しさに、いつも目を背けたくなるんだ。
ロレさんは本気だったらしく、本当に退勤して俺の家へとヘリで向かい始めた。 仕方ないので俺もパトカーをインパウンドし、促されるまま退勤した。
kyng
lrn
kyng
ロレさんの家だって十分安心できるところだった。俺とのPlayのために用意してくれた、ふわふわのラグが敷かれた部屋は特にお気に入り。
でも、フリーのSwitchに戻ってしまった今の俺には自分の部屋の方があっているのかもしれない。
…きっとあの家に戻ったら、Playが終わったあと多幸感ではなく虚しさで心が埋められるだろう。
lrn
kyng
lrn
kyng
lrn
kyng
lrn
kyng
lrn
kyng
なんでここまで気にかけるんだよ。 「元パートナー」ってはっきり言ったのは、ロレさんの方なのに。
lrn
kyng
lrn
kyng
lrn
kyng
逃げたところで、また捕まえに来るくせに。
lrn
ローレンさんと俺は対面の椅子に座る。 家にいるせいで気が緩んだのか、同じ目線にいるのが落ち着かない。
lrn
そう言ってロレさんは頭を下げた。 やめろ、貴方のそんな姿、見たくない。
kyng
lrn
kyng
…正直、なんで俺がいるのにとは思った。 でもロレさんは俺じゃ満たされてなかったんじゃないか、なんて思ったら責めることはできなかった。
lrn
kyng
俺は男で、ロレさんも男で。 結婚も子供も、この世界の大多数の人が描くであろう将来像を、何も実現できない。
lrn
kyng
夜の事もよくわからなくて、いつもロレさんにされるがまま。汚い声聞かしてるし、よく噛み跡とか引っ掻き跡とか作ってたからそれも良くなかったかもしれない。
lrn
kyng
わがままばっかり言って、聞き分けの悪いSubで…あれ、これ俺、ロレさんにとってデメリットでしかないじゃん。
kyng
lrn
kyng
lrn
なんでそんな事言うんだよ。 もう、全部終わらせて全部無くしてしまいたいのに。
kyng
lrn
kyng
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kyng
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kyng
DomとSubを切り替える度、Switchの体には負荷がかかる。 最初は小さな気にしない負荷でも、積もって行けば大きな山となる。 だからSwitchは基本、どちらか片方の性別で固定して生きていることが多かった。
でもそれじゃあ、満たされない方の欲がいつか爆発するわけで。だからSwitchは役に立ちづらいし、疎まれやすい。
lrn
kyng
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kyng
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kyng
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kyng
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kyng
lrn
好き? じゃあなんで置いていったの。 俺の事捨てたくせに
kyng
違う。突き放したのは俺の方。 咎められるべきは俺だ。
lrn
だって、キャバクラに行ってた。 俺がいるのに。俺の事、好きなのに?
kyng
ガリガリと爪で首を掻く。
ない、ない! あれがない、俺の、ロレさんの…
どこ?どこ?俺の、Coller…
lrn
ロレさんにガシッと手を掴まれる。 引っ張られたからバランスが崩れて、ズルズルと椅子の下に降りた。
kyng
lrn
あ、落ち着く。 見下ろされてる。 ロレさんが、俺を見てる。
lrn
kyng
lrn
lrn
ロレさんがパン、と手を叩く。
その瞬間、自分の身体が至る所に重りが着いてるんじゃないのかってぐらい重くなって、視界がぐらりと揺れた。
頭が重い。心臓が痛い。 だからやだったのに。Coller、ないのに。
lrn
kyng
lrn
kyng
からー、Coller、俺の首輪。 どこだっけ、たしか、朝はあって…
kyng
見つけた。あった。俺の首輪。
見つけた首輪を、ゆっくりと壁にもたれながらロレさんの元に持って行った。
kyng
ソファにいたロレさんの前に跪いて、おずおずと首輪を差し出した。
lrn
首輪がローレンさんの手に渡る。
ほめられた、なでてもらえた。
もっと、もっとして欲しい。 いくらでも、貴方に従う用意はできてる。
lrn
kyng
顎下まで覆っていた服の首元を開ける。 少し顔を上に向けると、その首にローレンさんの手が伸びてくる。
lrn
kyng
少し緩めに付けられた首輪は、ローレンさんと同じ臙脂色のラインが入った黒色。
俺の普段の服装に会うようにって考えてくれた。外でつけることなんてないのに、それでもいいって。
なんでそんなに優しいんすか、ずっと。
lrn
頬を撫でられて、そのまま両手で顔を上に向けられた。
lrn
kyng
俺はいつも、ロレさんと名前を呼ぶ。 だから「ローレン」と呼び捨てで呼ぶことをSafe wordにしていた。
lrn
kyng
Safe wordは使いたくない。 だって、ただでさえ無くなってしまったロレさんの信頼を、更に失ってしまうような気がするから。
今だけでも、自分が無能なSubだと思いたくない。ローレンさんに相応しいSubで居たい。
従順で、ちゃんと常にcollerをつけていて、ロレさんのCommandも全てこなせるような…
lrn
lrn
ロレさんがとんとんと膝を叩く。
ゆるゆると立つのを少し支えてもらいながら、その細い太ももを跨った。
lrn
kyng
恐る恐る、背中に手を回せばロレさんの手が優しく俺を包み込む。
lrn
kyng
優しく頭を撫でられて、じんわりとロレさんの熱が伝わってくる。
kyng
lrn
kyng
lrn
もっと、もっと、いくらでも。 今ならどんなに難しいCommandでもこなせる気がした。
lrn
kyng
ロレさんの上から降りて、さっきまで座っていた膝に頭を乗せる。ロレさんがお腹の辺りをゆっくり叩いてくれて、安心感からうとうとしてきた。
lrn
kyng
lrn
kyng
lrn
ロウに拒絶されたり伝わらなかったりするかもしれないとか考えてたけど、どうやらそんなことはなかったらしい。
だって、警戒心が強いこいつが、Commandが無くても微睡んでいた。 最終的な後押しはCommandだったけど、それでも久しぶりのPlayでこれなら上出来だろ。
lrn
ここ今はエアコン直当たりで涼しいけど、流石に冷えるだろうし…その方がロウも安心する気がする。
そう思って、ロウのそばを離れたのが失敗だった。
kyng
lrn
薄手のタオルケットを持って来た時、ロウは首元をガリガリと引っ掻いていた。 苦しそうに胸を掴んで、苦しそうに藻掻いている。
lrn
肩を揺らしながら声をかけるけど、起きる気配は一切ない。
顔色は悪いし、汗もたくさんかいている。
lrn
何がなんなのか全くわからない。 でも、ロウとPlayをしていたDomとして、ロウの手綱を握るものとして、何も出来ないわけがなかった。
lrn
lrn
kyng
自分の首元を掻きむしっていた手が、何かを探し求めるように浮かぶ。 その手を掴んで、力強く握りしめた。
lrn
kyng
ロウの眉間にぐっとシワがよる。 そして、恐る恐るという風にゆっくり目が開いた。
lrn
kyng
lrn
支えている方の手でゆっくりと背中をさすれば、それに従うように呼吸をしてくれた。
時折苦しいのか、繋いでいる方の手が強く握られる。その度にRewordをあげて、ロウが安心できるようにと努めた。
次第に呼吸は落ち着き、ロウは疲れたのか俺の胸にもたれかかるようにぼーっとしていた。
lrn
首元が赤くなってる。 何本も傷が着いてるし、Collerの塗装も少し剥げてしまっていた。
目元も真っ赤だし、まだ体は震えている。 俺が間違えれば、ロウはまた深い谷底に落ちる。一つ一つの言葉に気を使いながら、ロウに探りを入れた。
lrn
持ってきたタオルケットをロウの身体にかけてやりながらそう問いかける。
kyng
lrn
kyng
lrn
タオルケットをかけるために離れた手をまた繋ぎ直す。にぎにぎとロウの冷えた手を温めながら、ボソリと呟いた。
lrn
kyng
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kyng
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kyng
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kyng
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kyng
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kyng
lrn
ひとつのすれ違いが大きなすれ違いとなり、俺達の道は違えた。そんなの、もう二度とごめんだよ。
kyng
lrn
kyng
ぎゅっと、手に力が篭もる。
kyng
kyng
ロウは何かに耐えるように目を瞑る。その顔があまりにも辛そうだから、もう大丈夫だとまたRewordを送った。
lrn
kyng
kyng
lrn
繋いでいた手を話して、ロウの頬に手を当てる。そのまま手を滑らして、首元に傷へ。
kyng
lrn
kyng
lrn
kyng
lrn
kyng
lrn
lrn
kyng
lrn
kyng
ロウはくてん、と俺の胸に頭を預けてグリグリと頭を押し付けてきた。
kyng
lrn
kyng
lrn
kyng
lrn
kyng
kyng
今日も無線は騒がしい。おはようとか、パトロール行ってくるとか、車が爆発したとか。
この騒がしい無線が、警察が、俺は大好きだ。
lrn
kyng
lrn
kyng
lrn
わしゃわしゃと頭を撫でられて、そのあと手ぐしで軽く直される。
すると、朝の準備運動とでも言うように銀行強盗の通知が入った。
kyng
ktm
kyng
そう言ってヘリに足をかけると、
lrn
ロレさんに、呼び止められた。
kyng
lrn
kyng
kyng
そう言って俺は、今日もにじサントスの空に飛び出した。