深雪(みゆき)潤平の妻
それでは、準備が整ったから
王を殺しに行く。
お前達、少しでも王の味方をしてみなさい。
王とあの世に送ってあげるから。
王を殺しに行く。
お前達、少しでも王の味方をしてみなさい。
王とあの世に送ってあげるから。
沙奈恵(さなえ)
お妃様を裏切りはしません。
我々は生涯をお妃様に託す覚悟です。
我々は生涯をお妃様に託す覚悟です。
深雪(みゆき)潤平の妻
ハッハッハ、さすがだな。
お前を育てたかいがあった。
それでは、出発する!
私のあとにつづけ!
お前を育てたかいがあった。
それでは、出発する!
私のあとにつづけ!
軍団の人達
はい!
王様の所へ向かった。
臣下(しんか)
王様ー!
深雪様が大軍を率いて来ます。
まもなく到着されるかと。
深雪様が大軍を率いて来ます。
まもなく到着されるかと。
王様(脩平《しゅうへい》)
わかった。
下がってよいぞ。
下がってよいぞ。
臣下(しんか)
は、はい。
泰成(たいせい)脩平の忠実な臣下
王様、それではまたどこかでお会いしましょう!
王様(脩平《しゅうへい》)
あぁ、達者でな。
あ、それと、朱美が大きくなっても私の話しをしないでくれ。
朱美には幸せに暮らしてほしい。
よいな?
あ、それと、朱美が大きくなっても私の話しをしないでくれ。
朱美には幸せに暮らしてほしい。
よいな?
泰成(たいせい)脩平の忠実な臣下
はい。王様。
生涯私は朱美様に王様の事は話しません。
王様。今までありがとうございました。
生涯私は朱美様に王様の事は話しません。
王様。今までありがとうございました。
そう言うと泰成は秘密通路へ入って行った。
王様(脩平《しゅうへい》)
朱美、すまないな(泣)
こんな父を許してくれ。
こんな父を許してくれ。
ガタターン
沙奈恵(さなえ)
王がいたぞー!
取り囲めー!
取り囲めー!
王様が大軍に囲まれた。
深雪(みゆき)潤平の妻
フフフ、よくやった!
褒美をとらせよう!
褒美をとらせよう!
王様(脩平《しゅうへい》)
深雪、何事だ?
こんな騒ぎたてるとは。
こんな騒ぎたてるとは。
深雪(みゆき)潤平の妻
詔を読み上げろ。
沙奈恵(さなえ)
はい。
王脩平に命ずる。
王脩平は兄潤平を殺す計画を
企てた。
それゆえ法に則り火刑に処す。
王脩平に命ずる。
王脩平は兄潤平を殺す計画を
企てた。
それゆえ法に則り火刑に処す。
深雪(みゆき)潤平の妻
フッ。連れていけ。
子供も一緒にな。
子供も一緒にな。
軍団の人達
はい。
沙奈恵(さなえ)
お妃様、何だか変な香りがしませんか?
死人の臭いみたいなんですが。
死人の臭いみたいなんですが。
軍団の人達
お妃様ー!
赤子はすでに死んでいます!
赤子はすでに死んでいます!
深雪(みゆき)潤平の妻
なんだって!?
死んでいる?
どうしてだ?
死んでいる?
どうしてだ?
王様(脩平《しゅうへい》)
ハッハッハ、どうせ死ぬ運命なら子供も親に殺された方が成仏すると思って私が殺した。
深雪(みゆき)潤平の妻
何ですって?
自分で殺した?
潤平は朱美を可愛がっていた。
今日の事がばれれば私の命が危うい。
自分で殺した?
潤平は朱美を可愛がっていた。
今日の事がばれれば私の命が危うい。
王様(脩平《しゅうへい》)
フッ、自業自得だな。
深雪(みゆき)潤平の妻
うるさい!
気分が変わった。
今ここで王の首をはねろ!
気分が変わった。
今ここで王の首をはねろ!
軍団の人達
は、はい。
そう言うと、王様をひざまずかせ 剣を抜いた。
軍団の人達
やーーーー!
王様が亡き人となった。