北斗side
1年後
そこそこ規模の大きい俺の学校は
廊下で1度しかすれ違ったことのない人なんて山ほどいる。
なんなら名前しか知らない人も。
あの、違和感のある子も結局あれからあっていない。
そんなこんなでクラス替えの時期になってしまった。
もっとも、クラスに馴染めなかった俺はそんなことどうでもいいけど。
あ、あの子。
担 任
それじゃー
担 任
新クラスってことで自己紹介をお願いします。
北 斗
えっと、松村北斗です。
北 斗
よろしくお願いします。
担 任
それだけか?笑
北 斗
え、他に何を。
担 任
いや、まぁいいけど。笑
? ?
さかもとちがやです。
茅
ひだりみみがかんぜんにきこえません。
茅
なのでみぎがわからはなしかけてくださるとうれしいです。
と、全て平仮名のように聞こえるような話し方をしているのは他でもない、
あの子だ。
違和感の子。
正直めっちゃ驚いてる。
あの時も1回目に反応出来なかったのは俺が左側から話しかけたからだ。








