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風間 伊吹
風間 伊吹
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どうにか体の自由を取り戻そうとするが、
僕の体は、僕の意志に反して勝手に動いていく
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風間 伊吹
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わけのわからないまま、僕の体はある扉の前で止まる
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風間 伊吹
風間 伊吹
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目だけを動かし、ドアの上にあるプレートを見れば、
そのプレートには、〖保健室〗と書かれていた
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そしてまた、僕の意思ではないのに体が勝手に動き、
僕の手は、ゆっくりと保健室の扉を開けた
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______ガラガラッ…
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扉を開ければ、
窓が空いているのか、
Souくんが眠っているベットのコントラクトカーテンが大きく揺れた
その瞬間、
ベットの横に膝をつく、見覚えのある後ろ姿が見えた
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その後ろ姿は、結った髪を揺らして、
ゆっくりと僕の方へと振り向く
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嘉月 榛華
風間 伊吹
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保健室にいたのは、紛れもない榛華ちゃんだった
榛華ちゃんは僕の姿を見ると、いつものように優しく微笑む
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嘉月 榛華
風間 伊吹
風間 伊吹
嘉月 榛華
嘉月 榛華
嘉月 榛華
嘉月 榛華
風間 伊吹
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頭の中でわなわなしている僕とは裏腹に、
榛華ちゃんはヘラヘラしながら、僕から顔を逸らして、ベットの方を見る
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嘉月 榛華
風間 伊吹
風間 伊吹
嘉月 榛華
嘉月 榛華
風間 伊吹
嘉月 榛華
嘉月 榛華
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「寂しいよ」
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榛華ちゃんがそう呟いた瞬間、
僕の中にある黒い中が、ドッと溢れ出てきた
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その途端、僕の意識はナニカに侵食されそうになる
そして、僕の体はゆっくりと榛華ちゃんの方へ足を運んでいく
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『殺 せ』
「嫌だ」
『殺 せば楽になる』
「違う」
『これはお前の意志だ』
「僕の意思なんかじゃない」
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自分の意思を保とうとすれば、
それを邪魔するように、知らない声が僕を支配しようとする
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徐々に榛華ちゃんに近づく、
そして、僕の右手は制服のポケットに手を入れ、
Sクラスの生徒しか持てない、護身用の魔力ナイフを握る
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『そうだ 殺 せ』
風間 伊吹
風間 伊吹
『お前の手で』
風間 伊吹
『殺 れ』
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その最後の言葉が引き金のように、
僕はポケットから手を出し、ナイフを振りあげた
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その瞬間、
ナイフを取り出し、振り上げた衝動で飛び出した…、
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榛華ちゃんのペンダントが、僕の目に映った
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Eve
Eve
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そう言って、榛華ちゃんが落としたものを拾い上げる
それは綺麗なロケットペンダントだった
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榛華
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榛華ちゃんにペンダントを差し出せば、
榛華ちゃんは微笑しながらペンダントを受け取り、
ポケットの中に入れた
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Eve
Eve
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そう少し注意すれば、
榛華ちゃんは目を見開き、むふふ、と含み笑いをする
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榛華
Eve
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僕が聞き返すと、榛華ちゃんは大きく頷く
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榛華
Eve
榛華
榛華
榛華
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榛華ちゃんはそう言って、ロケットペンダントの蓋をカチッと開ける
そして、中にある写真を見せてくれた
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Eve
榛華
榛華
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またカチッと小さな音が鳴ると、
榛華ちゃんの言う通り、もう一つの蓋が開いた
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Eve
Eve
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もう一つの方にも、写真が入っているのかと思えば、
そこに写真のようなものはなかった
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榛華
榛華
榛華
榛華
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榛華ちゃんがそう言った瞬間、
優しい春風が僕の髪を揺らした
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Eve
Eve
榛華
Eve
榛華
榛華
榛華
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『Eveくんは私の大切な友達だから!』
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風間 伊吹
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______カシャッッ……!!
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ペンダントが落ちる音と同時に、
ペンダントの蓋がその衝動で開いた
目を向ければ、その中には、
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榛華ちゃんと、Souくん、
そして僕、
三人が写っている写真が入っていた
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……To be continued
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コメント
5件
深い、、、そして、とても今回も良かったです!続き頑張ってください!
昨日検索に引っかかってきて読んでみたらすっごく面白かったです!続き楽しみにしてます!