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キーンコーンカーンコーン
私
結花
私
今日!今日今日今日!!!!
待ちに待った運動会の係、選手決め!!!
今からいよいよ決める!
まずは、係から!
1番楽な、用具係ってのを私たちは狙っている
先生
先生
学級委員
池矢真
生徒A
生徒A
先生
池矢真
バスケの試合おわってから、さらに池矢真くんを意識しちゃって
池矢真くんが話しただけで、顔が熱くなる。
池矢真
私
池矢真
私
池矢真
私
おい!村菜美月!なにを言いだすんだ!
めっちゃ積極的にいくじゃん!?
なんか、引かれちゃうかな、、、
池矢真
池矢真
私
池矢真
池矢真
先生
生徒(男)
生徒(男)
池矢真
生徒(男)
学級委員
池矢真くんは、あの奇跡の試合から一気に人気が急上昇、
同学年はもちろん、後輩や、高校の先輩たちからも人気がある
しかも、近所のおばさんたちまでざわめくぐらい!
そんな池矢真くんが今は友達だけど、関係が持ててるってことが
嬉しかった。
でも、ちょっぴり
寂しいような、
学級委員
私
結花
池矢真くんと同じ係を約束したこともあり、
用具、、まで言われてすぐ手をあげた。
本を読んでた結花も、慌ててあげた。
あとは、、
池矢真
生徒A
池矢真
生徒Aくんは池矢真くんが大好きみたいで、
最近、池矢真くんにべったりだ。
ったく、、、てか、
岩元くんは、、、?
学級委員
学級委員
岩元
あ、岩元くん、、、
あれから、私は池矢真くんばかり意識しすぎて、
岩元くんとの距離が少し遠めいたかんじ。
最近、なんだか、岩元くんが
花男の小栗旬みたいな存在にみえるのは
なぜだろうか、笑笑
いや、そんなことはどうでもよくって、
距離がどうたらいってらんないよ!
だって、あのとき、、、
(岩元くん) 一緒にリレーしようよ!
(村菜) うん!
みたいな会話しちゃったし!
もー!!!どうすればいいの??
生徒(女)
はっ、、、
あの子、少しぶりっ子入ってるBちゃん、、、
岩元くんを狙ってるのかな、
まぁ、私がそんなこと言える身じゃないけどさ、
そんな嫉妬しても、悪いのは優柔不断な私だから。
学級委員
生徒(女)
生徒(女)
岩元
学級委員
学級委員
ぬはっ!?
2人だと!?
Bちゃんをちらりとみると
Bちゃんの友達たちとニヤって目配せして笑ってる!?
しかも、Bちゃんすこし照れ気味??
それって、、岩元くんのこと好きって、、、こと、、?
結花
バシッ
私
結花
私
結花
私
結花
私
結花
私
結花
私
私
私
私
結花
結花
私
結花
私
結花
結花
私
結花
結花
結花
結花
私
結花
私
結花ってなんて、すごいんだろう。
私を完全に知り尽くしている。
岩元くんのことも。たぶん池矢真くんも。
こんな素敵な友達、ほんとに友達でよかった。
生徒A
結花
私
池矢真
私
生徒A
私
結花
結花
私
結花
結花
私
結花
私
結花
私
私
結花
結花は、いつも真面目な話のあとは、ウケで締める。
場を和まそうとしてる。
そういうとことかも含めて、
たしかに、ヒロインの友達で多くの支持を集める人気者ってとこ、あってるかもな
なぁーんて思って、
でも、そしたら、やっぱ失恋がほしいじゃない?
だから、結花が岩元のこと本当は好きで、、、みたいのがあると
結花がいう、青春映画にほんとになっちゃうよね〜
ってこと、コソって結花に言ったら、
案の定、怒られちゃった!!
生徒A
生徒A
私
結花
私
生徒A
結花
私
池矢真
さっきまで先生と話してた池矢真くんが急に話に入ってきた。
結花
生徒A
私
池矢真
結花
池矢真
生徒A
ん、、、あれって、、なに?
池矢真
生徒A
池矢真
生徒A
私
おい、生徒A!
何を言い出す?
恥ずかしいじゃない、大声で、、私のそばで、、
そんなこと聞かないで、、
池矢真
結花
結花!?
私
結花
生徒A
池矢真
結花、、なにをいいだすの?
これもなにか、作戦があるのかしら、、
私
ガタガタッ、、、
岩元くん!?
岩元
私
岩元くんが急に私に近づいてきて
私の手首をにぎった。
緊張で、呼吸が荒くなる。
最近岩元くんと話してなくて、おこらせちゃったとか?
さっき、池矢真くんと恋仲とか、、そういう話題になったから?
なんだろ、、、
タッタッタッタ、、、
やがて焦りからか、駆け足になり、
いつのまにか、私たちは向かい風の中、校舎の中を走っていた。
私
岩元
私
ダンッ!!
ひゃっ、えっ、、
殴られるんじゃないかと思うくらいの音が耳元で聞こえた。
ふわっと香る柔軟剤の香り
私のと一緒だ、、
そんなこと思う暇もなく、顔が火照ってきた。
ち、、近い、、、
恐る恐る顔をあげると、岩元くんがピリッとした眼差しで
でも少し寂しそうに私をみつめた。
そう、私は、岩元くんにやられたのだ。
後ろは壁。
横には岩元くんの大きな手。
そして前には、、
岩元くん。
そう、女子に人気の壁ドンを。
岩元
岩元
岩元
岩元
岩元
岩元
岩元
岩元
岩元
岩元
岩元
岩元
岩元
岩元
岩元
岩元くんは私から一度も目を逸らさずそう言った。
好き
っていう言葉は
とっても重く、切なく、その人の全てが込められている
私
私
私
岩元
岩元
岩元
岩元
私
岩元
それは
難しい質問だね、岩元くん
なんかわたしもよくわかんなくなってきちゃったよ
池矢真くんのこと好きって思ったとおもえば、
すぐに岩元くんが飛んできて
岩元くんも好きってなっちゃう。
そしたら好きっていうのがなんなのかわかんなくなってきて
これは、恋なのか、
異性だから緊張しているのか、
友達なのか、なんなのか
今、わかんなくなってるんだよ。
岩元
岩元
私
私
岩元
私
私
あぁ、なんて事、、
心の声が漏れるように
さらりと
辛いって言ってしまった。
辛いんなら恋なんかしなきゃいいじゃん
とか、思うけど
恋って楽しいし、
毎日が輝くし。
グイっ
私
あっという間に岩元くんの胸に
耳がくっつく。
なっ、
壁ドンからの、、
引き寄せハグ!?
それと同時に
バスケの試合の日、
池矢真くんとそんなことした記憶が
フラッシュバックした。
岩元
岩元
岩元
岩元
グッ、、
さらに腕をひきよせられて、
顔は最大限に熱くなる。
岩元くんの腕も私の背中で硬く結ばれ、
岩元くんの体温がわたしにも伝わる。
岩元くんの熱と私の熱が合わさって
100度くらいになったかのように
抱きしめられた。
ごめん、岩元くん
諦めるとか言わせて
ほんと、ばか。
私のバカ。
フッと暖かいのが肩に溢れた。
岩元くん、、泣いてる?
そんな、そんなにも
苦しいの?
それとも、
そんなにも、好きなの?
ねぇ、岩元くん。
そんなことされたら、
好きになっちゃうよ。
諦めないでって
言っちゃうよ。
池矢真くんが心配そうに教室で待っているのが
あたまに浮かぶ。
もう、どっちも好きなんだよ、
どっちかを選ぶって
そんなの残酷だよ。
ようやく、2人とも仲良くなれて、
結花をまぜた4人でよく遊びいって、
楽しい日々送ってたのに。
どっちか選んだらその関係壊れそうで。
ずっと仲良くしてたくて。
2人とも、いいヤツで
大好きなのに。
気づいたら岩元くんの腰に
私も手を回していた。
優しくさするように、
大きな背中に
小さな手で。
岩元くんって、背高いんだなぁ、
大きな体。
きっと怖い人からも守ってくれるんだろうなとか
強いんだろうなって
思ったりして。
タッタッタッタ、
足音。
でもそんなの御構い無しに
岩元くんはずっと私を抱きしめ続けた。
離したら最後だから
離れたくないって
伝わってくるように
私を抱きしめ続けた。
私はね、人に見られるとかちょっと恥ずかしいから
手を離そうと思ったけど
岩元くんの熱い気持ちとか
そういうのに圧倒されて
あと、なんか、手を離したくなくて
そのままでいた。
あと、なんとなく、その足音は
結花のような気がした。
だったらまぁいいかって
思った。
結花
案の定、だったけどね!
結花
結花
そのあと、結花にはみっちり事情聴取された。
岩元くんとは
とりあえず、約束どうり
リレーの選手を一緒にした。
池矢真くんも、リレーに誘った。
結花は、走りたくないって
玉入れになった。
岩元くんは、諦めるって言ってから
私に友達みたいに接するようになった。
最初は、そんな岩元くんを見て、
戸惑ってた池矢真くんだけど、
最近は、うまくやってる。
私は、池矢真くんにターゲットを絞って
いくつもりなんだけど
もやもやと、心を揺らす
岩元くんがいる。
あの強く抱きしめられた感覚は忘れられなくって
同じ柔軟剤の香りもずっとそばにあって
池矢真くんも
どこか寂しげな感じ。
岩元くんは諦めた以上、
ほかの女子とも仲良くした。
もちろん、池矢真くんもライバルじゃないんだから
関わる機会も減り、
私も、池矢真くんも、
なんか、寂しいのだ。
結花
ふと、結花がつぶやいた。
私
結花
結花
むすっとして結花がいう。
私
私
結花
池矢真くんは、今生徒Aくんと話している。
待ってるんだけどなぁ、
なんて思ったりして。
どこかで、池矢真くんがまた、私に好きって言ってくれるのを待ってる気がして
でも、自分から行くべきだって、
岩元くんが私を諦めたように
私も勇気を出さないと。