クラスメイト
猿山らだ男
人だかりに向かって駆け足でいると、 その近くにいた女性に肩が強くぶつかった。
猿山らだ男
猿山らだ男
猿山らだ男
顔を見た途端、すぐに分かった。
猿山らだ男
綺麗に手入れされている黄色い髪、 目の大きさを強調するような美しい睫毛 …そんな容姿を持つ人物は、俺が知る中で1人だった。
しにがみ
しにがみ
猿山らだ男
しにがみ
猿山らだ男
しにがみ
猿山らだ男
猿山らだ男
もしかしてバレたかも、と思った。
けど、しにがみくんがそれを見てすぐに駆けつけて来てくれたので僕はまだ九死に一生を得ている…のだが
天乃絵斗
天乃絵斗
もやもやしていると、少し言いにくそうにらっだぁは小声で言った。
猿山らだ男
天乃絵斗
なぜ、らっだぁが俺の事を…? 確かに偶に俺の女装用アカウントの話をしている奴もいたが、そんなのも覚えてるなんて…
しにがみ
天乃絵斗
しにがみ
しにがみくんに小声で耳打ちされた後、 僕は言われた通り大人しく後ろに立っていた。
クラスメイト
猿山らだ男
クラスメイト
クラスメイト
しにがみ
しにがみくんがひらりと手を振ると 目の前の信じられない光景に固まってしまった。
クラスメイト
天乃絵斗
猿山らだ男
しにがみ
しにがみくんは声も女性寄りだから、女性らしく話していても全く違和感がない。僕もそんな声だったらなぁ、なんてことを考えてしまう。
クラスメイト
天乃絵斗
しにがみ
肩に手を置かれ、僕に振られる。 何も話さなくていいって言ったのに…!
クラスメイト
しにがみ
しにがみくんはえへん、と胸を張っている。目の前ですごく褒めちぎられててなんだかムズムズする…
天乃絵斗
どれだけ鈍感な2人でも、俺に興味の矛先が向いてしまえば簡単にバレてしまう恐れがある。俺は静かにそこから離れようと思い、半歩後ろに下がった。
猿山らだ男
天乃絵斗
後ろに下がった時、誰かに手首を握られた。誰かと思って目線をあげると、そこには少し顔を赤くしたらっだぁがいた。
天乃絵斗
仮にも小学校からの幼馴染である俺たち。聞きなれた声がすれば一瞬で分かってしまうだろう。 どうしようか慌てていると、沈黙を破ったのは向こうからだった。
猿山らだ男
猿山らだ男
初めて好きになれた相手が目の前にいるというのに、このまま何も出来ないのは嫌だと思って先に行動に出てしまった。
そして何より……
えびな
猿山らだ男
猿山らだ男
向こうも向こうで一言も言葉を発しようとしない。SNSでは陽キャっぽかったけど意外と…、人見知りなのか?
猿山らだ男
何か、早く言わなければ… 第一印象が最悪なままで別れたくない…!
猿山らだ男
えびな
猿山らだ男
出だしは好調…だったのに、後から段々恥ずかしくなってきてしまった。 くっそ、なんでこう素直になれないんだよ……
えびな
そうすると、えびなちゃんは慌てて スマホを取りだし、メモアプリに文字を素早く打った。
えびな
猿山らだ男
猿山らだ男
目が合っていなくても、その仕草だけで心臓を鷲掴みにされたような感覚になった。
女性にしては少し高い身長。 それでも、俺とは約5cmくらいの差がある。
猿山らだ男
スタッフ
えびな
流石に時間を取りすぎてしまっただろう、スタッフと思しき人に声をかけられていた。
最後、こちらを一瞥したように見えたので、俺は少し声を大きくして言った。
猿山らだ男
えびな
…我ながら少し恥ずかしい。 それでも、えびなちゃんは小さく頷いて、SNSでよく見たあの笑顔をしていた。
えびな
彼女の口の形はそれを発していたように思えた。 …思い過ごしじゃない、よな
猿山らだ男
クラスメイト
猿山らだ男
クラスメイト
猿山らだ男
猿山らだ男
クラスメイト
猿山らだ男
猿山らだ男
クラスメイト
猿山らだ男
クラスメイト
猿山らだ男
突然の出会いに戸惑ったのは事実だが…
それでも、少しでも彼女の記憶の片隅に俺がいることを切に願いたい。
しにがみ
しにがみ
天乃絵斗
しにがみ
天乃絵斗
しにがみ
天乃絵斗
しにがみ
むす、と口を膨らませている。 僕とらっだぁの関係は知らないし、確かにあれだけ近く、2人きりで話していたとなるとしにがみくんが心配してくれる気持ちも分かる。
天乃絵斗
天乃絵斗
しにがみ
天乃絵斗
天乃絵斗
しにがみ
天乃絵斗
らっだぁのあの目… あれは絶対嘘じゃない。
なんかちょっと複雑だけど… 可愛いと思ってくれるのは、 素直に嬉しい。
天乃絵斗
天乃絵斗
これからちゃんと 恋愛フラグ作ります!!!!!
早いことに、もうこの話の次の展開が思いつきません
おかしいな…
作品とは関係ないのですが、 プロフィールにある通りnmmn・腐垢 あるのでフォロリクください…!!
腐を語れる友、募集中です… 鍵垢・本人周辺Bでお願いします🙇♀️
それでは、またの機会に
コメント
2件
めっちゃ好きです!続き楽しみにしてます!!
神!神作品作ってくれてありがとうございます!