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彼女を助けようと

初めは思った訳では無い

普通にその男にイラついていたからだ

それになぜが

彼女が勘違いをして

俺を好きになってしまった

初めは迷惑な女だな

という認識でしか無かった

好きで助けたわけではなかったしな

でも

そのうち彼女と過ごしていくうちに

彼女と過ごすのが俺の楽しみになった

毎日告白してくる

彼女の告白を断るのが

日常になっていた

その時俺は陽茉莉のこと

友人、いっても親友ぐらいだと思っていた

俺が好きになるような感情を自分自身で

持っているとは思っていなかったからだ

関東事変後

彼女は姿を消した

まぁ当然の結果だろう

元から犯罪者のようなものだ

近づいてきた彼女の方がすごい

怖がられたのか

はたまたは呆れられたのか

でも失った時気づく

彼女の存在が

どれほど大切だったのか

これほどまでに俺を好いてくれていた

昔に

俺はなんで気づかなかったのだろう

彼女の告白を1回うなづいていたら

俺の隣には

陽茉莉が立っていたかもしれない

陽茉莉が隣で俺に微笑んでくれたかもしれない

今でも

俺は彼女に言いたい

この2文字の言葉を

お前が"好き"だと言うことを伝えたい

君の存在は大切だったんだ

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