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夢美
あなたは…
夢美
この前集会にいた…
陽菜
あっ、す、すみません！
陽菜
ここを歩いていたら話し声が聞こえて…！
盗み聞きするつもりはなかったんですけど…
盗み聞きするつもりはなかったんですけど…
夢美
ううん、別に大丈夫
夢美
気にしないで
陽菜
……
陽菜
…すみません、あの、この前のことなんですけど…
夢美
あ、あのさ、話があるんだったらそこのカフェで話さない？
話はそこで…
話はそこで…
陽菜
あ、はい…！
陽菜
改めまして…
陽菜
私の名前は陽菜と言います
夢美
そっか、陽菜ちゃん、話って？
陽菜
…この前は…
陽菜
本当に、申し訳ございませんでした…ッ！！
そういって勢いよく頭を下げる陽菜ちゃん
夢美
えっ！？
夢美
ちょ、ちょっと、頭上げて！
陽菜
は、はい…
夢美
それで…
夢美
謝ってくるってことは、何か事情があったんだよね？
夢美
（あんなことをするような子には見えないし…）
陽菜
はい…そうです
夢美
訳も知りたいしさ、話、聞かせてくれないかな？
陽菜
はい…
陽菜
実は私、いじめられてるんです
夢美
！
夢美
それってもしかして…
陽菜
はい、私はあの子に
陽菜
萌木詩織という人にいじめられています
夢美
……
陽菜
私とろくて、地味だし根暗だし…
陽菜
それで、私はあの子に目をつけられたんです…
陽菜
何日もいじめられてきて、そして私はあの人に言われました
陽菜
「私の計画に加担して」
陽菜
と…
夢美
そうだったんだ…
陽菜
…それで私は、あの神社に行ってあんなことを…
陽菜
あの時は、萌木さんがなぜあんなことを頼んだのか分かりませんでした…
陽菜
でもある日、萌木さんがその話をしているのを聞いてしまって…
夢美
それで事情を知ったってこと？
陽菜
はい…
陽菜
本当にすみません…！どれだけ謝っても足りないくらい…！
陽菜
すみません、すみません…！
陽菜ちゃんは泣き出してしまった
夢美
大丈夫だよ、陽菜ちゃんは知らなかったんでしょ？
夢美
だったら陽菜ちゃんは悪くない、だから泣かないで
陽菜
ｸﾞｽｯ、はい…
陽菜
あの、これ…
夢美
…？これって…
陽菜ちゃんが取り出してきたのは、ボイスレコーダーのような機械だった
陽菜
スマホで撮ったものを、データ化して保存したものです
再生してみると、詩織と思われる声と女子数人の話し声が聞こえた
陽菜
これ、使ってください
夢美
え、いいの…！？
陽菜
はい、私にできることはこれくらいしかないですが…すみません
夢美
…ううん、充分だよ…！
夢美
ありがとう、陽菜ちゃん！
陽菜
…お役に立ててよかったです…！
家に帰ってきて…
夢美
ふう、疲れた…
夢美
あ、三ツ谷からLINEきてる
三ツ谷
大丈夫か！？
三ツ谷
ごめんな、俺が一緒に帰れなかったばっかりに…
三ツ谷
お前も今日一緒に集会来るか？
夢美
三ツ谷めちゃくちゃ心配してる…
夢美
返信しなきゃな…
夢美
ごめんね色々心配かけて
夢美
集会行けるんだったら行きたいな
三ツ谷
分かった
三ツ谷
じゃあ9時に迎えに行くわ
夢美
うん
夢美
待ってるね
夢美
九時か…
夢美
三ツ谷が来るまでスマホでも見とくかな…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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