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─────君は、
『どこへ行ってしまったの?』
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君がこの世界から居なくなってから 数ヶ月経ったっていうのに、
昨日のことのように思い出す。
あの日のことを。
あの日、君が最期に優しく笑いかけてくれたことを。
俺は頬杖をついて、
授業をほとんど聞かないまま、 外を眺めていた。
木。
山。
田んぼ。
概ね いつも通りの景色に嫌気がさす。
キーンコーンカーンコーン
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学校を抜け出してきた。
悪い事だって分かってたけど、 つまらなかったから。
今は11時頃だろうか、
……彼を求めてしまう。
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少し歩くと、並木道に出た。
懐かしいな。
ここも君と歩いたっけ。
好きだった。
君が好きだった。
初めて出会った日。 付き合えた日。 振られた日。
ずっと好きで。
きっと これからも。ずっと好きで。
君が姿を消したってニュースが 信じられないくらいには。
好きで。大好きで。
だから。
話しかけたんだ。
寂しげに瞳を揺らす彼に。
幽霊さん
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11.愛の嘘を教えてよ
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まさか警官が家に来るなんて。
君に会うことが難しくなる前に。
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男。銀髪。青目。小柄。怪我。
居酒屋にいたあの子の顔が思い浮かぶ。
心臓がドクンと高鳴った。
第十二話⇒♡1,300
コメント
12件
なんで通知が来ないの…おかしいよ😭😭😭😭 🐑くん…逃げろぉぉおおおおお!!! ハートいっぱい押しとこ
…ん????何がどうなっているんだ…????????
800行ったんでとりま後者たのんだ 。 これってヒロ裙目線じゃなくて 、 うり目線とかないかな 。