美彩
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
⚠過激表現含む 地雷系の人は回れ右→ スカッと復讐コメディ、START!
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
俺ー篠芽 冬梨が、お嬢様である美彩 様の本性を知ってから、早 3週間後ー。
俺は彼女の部屋に呼ばれた。
美彩
冬梨(とうり)
冬梨(とうり)
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
美彩
今日の要件はー俺には言いづらいことのようで、美彩 お嬢様はそれきり口ごもったまま...
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
美彩
私の高校に...
ー明日から、転校してもらえませんか?
冬梨(とうり)
冬梨(とうり)
美彩
お嬢様は毎日のようにクラスメートの男子達に告白され、困っているのだという。
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
美彩
ドキッ
美彩
ドキドキ
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
何故かドキドキする思いをごまかすように、俺は美彩 お嬢様の顔を覗き込む。
お嬢様の桜色の頬がー真っ赤だ。
まるで...まるで俺に...
恋をしているみたいに。
冬梨(とうり)
おとぎ話みたいな話ー。)
美彩
冬梨(とうり)
ほぅらやっぱり、そんな上手い話がある訳ないだろ?
心の中の誰かに嘲笑われて。
辛くて、苦しくて、、
冬梨(とうり)
けれどそんなこと、「お嬢様」である彼女に、口が裂けても言えるはずがなく...。
それから俺たちは無言のまま、転校の手続きの書類を書き始める。
その場の空気は、そこに居るのが耐えられなくなるくらいー。
苦しく、険悪なままだった...。
冬梨(とうり)
お互いに「大嫌い」なはずの、彼女の言葉に、その1つ1つにー。
こんなに動揺して、傷付いているんだ?
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
パタン(扉が閉まる音)
スタスタスタ...
スタスタ、スタスタスタ...
美彩
冬梨さんの足音が、部屋から消えたことを確認するとー。
ポロ...ッ💧
我慢できなくなった私の目から、大粒の涙がこぼれ始めた。
美彩
何で、言えなかったんだろう。
冬梨さんに転校して欲しいのは...
私が、冬梨さんのことを好きだから
...ほんとに、本当に好きだから...、って...。
美彩
美彩
きっと、私のせいだ...。
美彩
素直になって... あなたが好きです、そう告げられたら...
そう出来たら、どれだけ楽か...。
美彩
泣きながら、ベッドに「ぼふん!」とダイブしーキュッと歯を食いしばる。
でも、私と冬梨さんは...
「執事」と「お嬢様」 ーつまり、「主従 関係」で...
それに...つい最近まで彼と仲の悪かった私が、今さら告白してもー。
きっともう、遅いよね・・・
美彩
そう思うと、余計に辛くなり...。
私はふかふかのシーツに顔を埋め、一晩中、泣きじゃくったのだった...。
美彩
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
美彩
ニコッと笑うお嬢様を、俺はジーッと見つめる。 心無しか...その両目がはれたように赤いけど...俺の気のせいだろうか?
気のせいなら、良いんだけど...もしかして、昨日お嬢様が言ってた「幸人くん」とやらが、彼女を泣かせたのか!?
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
冬梨(とうり)
美彩
美彩
ガサゴソ...
何やらカバンを漁っていたお嬢様が、その中から取り出したのは...
東京大学・ハーバード大学の過去問
...だった。
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
冬梨(とうり)
美彩
美彩
冬梨(とうり)
お嬢様がそれ以上何も言ってくる気が無いのを見て、俺は安堵した。
俺、篠芽 冬梨が執事として仕えている、甘宮 美彩 お嬢様は、実は、日本が誇る財閥の1つー甘宮 財閥のご令嬢だ。俺は、最初は、地味で覇気がない彼女を馬鹿にしていた。けれどつい最近、俺がお嬢様を馬鹿にできない要因が出来てー。 それ以来、俺はビクビクしながらこれまでの日々を過ごしている。
冬梨(とうり)
冬梨(とうり)
美彩
俺の呟きを他所に、お嬢様は試験問題を、いとも簡単に解き始める。その耳には、きっと今の、俺の呟きなんて聞こえていないだろう。...それでーそれで良い。
俺達は、 「執事とお嬢様」の関係。
この主従関係から、恋仲になる事なんてーそんな物語みたいなこと、自分の夢にしか見ないだろうから...
冬梨(とうり)
冬梨(とうり)
美彩
美彩
冬梨(とうり)
美彩
美彩
ドキッ
冬梨(とうり)
冬梨(とうり)
ーと、俺が酷く動揺しながら、お嬢様から試験回答を受け取った時だった。
バーン!
幸人
いきなり教室のドアが開き、そこから優しげな青年が顔を覗かせーお嬢様に向かって、甘く微笑んだ。
美彩
冬梨(とうり)
美彩
冬梨(とうり)
幸人
美彩
幸人
君を生涯守り抜き、愛し抜くことを...!
冬梨(とうり)
幸人
美彩
冬梨(とうり)
美彩
ー帰りも行きも、ボディーガードたちが護ってくれていますから 、ご安心を...。
俺は泣きたくなるのを堪え、美彩 お嬢様に微笑む。そしてー静かに教室のドアを閉めた。
これでいいんだ...
お嬢様のことを紳士に考えてくれる一般人の方が...今まで彼女に最低な態度を取っていた、俺よりも...
そうーこれでいいんだ。
to be continued...
ー予告ー 近づいたと思った気持ちがすれ違い、離れていく2人の距離ー。そして、美彩が何者かに攫われてしまい!? 𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩♡×50 168タップ、(ᴗ͈ˬᴗ͈❀)୨୧お疲れ様デシタ.°ஐ.* By 主(LiLi)
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