萩原
こんにちは、萩原です
萩原
今回初めて一次創作の小説を書き始めました
萩原
おかしな箇所や誤字脱字があるかもしれませんが気にしないで下さい…
萩原
それでは始まります👋
僕には1人だけ友達がいる。
でもその友達は、普通の友達とは少し違うかもしれない。
春馬
行ってきます。
春馬
(今日は日直だから早く行かないと…)
幽霊
今日は随分と早く家を出るんだね。
ドアを開けて家を出ようとした瞬間、背後から声が聞こえてきた。
春馬
ぅわっ…びっくりした、急に話しかけないでよ…
幽霊
ずっと後ろに居たのに気付かない君が悪いよ。
春馬
幽霊の気配なんて分かるわけ無いだろ…
春馬
今日は日直だから早めに行くんだよ。
幽霊
そうなんだ。じゃ、ボクも支度するか…
春馬
…僕もう行くからね
幽霊
嘘だよ、もう支度終わってる。
春馬
オッケー、じゃ行ってきます。
幽霊
ボクも、行ってきまーす♪
そうして、僕はこの幽霊と一緒に玄関を出た。
僕と玲が出会ったのは、半年前。
この家に越してきた時だ。
母親
春馬ァ、荷解き終わった?
春馬
終わったよ、あと勝手に部屋に入って来ないで。
母親
おー怖い怖い。反抗期ってやつかしらw
春馬
五月蝿いな…早く出てってよ。
母親
はいはいはーい。
春馬
はぁ…やっと一息つけた…
春馬
(引越しは慣れたけど、荷解きは何回やっても慣れないな…)
幽霊
ぅげッ!!また人が変わってるよ…
春馬
(ん?今声が聞こえたような…)
幽霊
ま、前の引きこもりニートよりはマシか…
幽霊
おぉー面白そうな本がいっぱい…学生さんかな?
姿は見えないが、確実に声が聞こえる。
春馬
(まさか…この家って事故物件…!?)
春馬
…あ、あのぉ…
幽霊
は?しゃ…喋った!!!??
幽霊
誰も居ないのに喋ってる…前よりヤバいかも…
幽霊
うわーー!!ハズレかー!!
春馬
あのッ!!!
僕は幽霊の独り言を遮るくらいの大声を出した。
幽霊
は?…もしかしてボクが見える系の人?
春馬
みっ…見えはしないけど…声は聞こえる…
春馬
さっきから人の部屋で何してるんです…か。
幽霊
人の部屋…?ここはボクの部屋だけど…
幽霊
死んでから色んな人間が住んでるんだよね、なんでだろ?
春馬
(死んでる自覚はあるんだ…)
春馬
そ、それは死んだから当然では…?
幽霊
はァ?死んだら自分の部屋を他人に使われても良いって事?
春馬
いや…ここマンションだし…一軒家ならともかく…
春馬
とりあえず、ここは僕の部屋です。出て行ってください!
幽霊
いや、ここはボクの部屋。それだけは譲らないよ。
春馬
じゃあ、出て行かなくていいので、喋らないで下さい。
春馬
姿は見えないので…それなら…
幽霊
ふーん…ボクのことそんな厄介者みたいな扱いするんだ…
幽霊
でも、ボクの声が聞こえるヤツは初めて見たな…
春馬
?あ、あの…
幽霊
…ボクもなるべく五月蝿くしなからさ、友達にならない?
幽霊
なんか君友達少なそうだし。
春馬
えッ…なんで知ってるんですか?
幽霊
あ、ごめん…冗談のつもりだったんだけど…
春馬
きゅ、急に友達はアレですけど…知人くらいなら…
幽霊
引っ込み思案だな…ま、それでもいっか。
幽霊
君、名前なんて言うの?
春馬
みっ御影春馬です…あなたは?
幽霊
ボク?えーっと…覚えてないんだよね…
春馬
覚えてないって…じゃあ、今度名前付けてあげるよ。
春馬
今すぐは無理だけど…
幽霊
本当に!?あっりがとう!!
幽霊
やったー!!どんな名前かなぁ…?
春馬
ふふッ…子供みたいに喜んでる…
幽霊
いや、ボクは立派な高校生ですけど?
春馬
僕も高校生だよ、高校何年生?
幽霊
3年生、1番上だよ!!
春馬
僕は今度2年生…1個先輩か…
幽霊
勉強とか教えてあげようか?
春馬
まだ春休みだよ…いつかね。
幽霊
じゃ、よろしく春馬。
春馬
あ…はい。
春馬
あと流石にすぐ名前呼びは辞めてください。
幽霊
えっ…じゃあ、御影?
春馬
うん、よろしくお願いします、幽霊さん。
こうして、僕は見えもしない故人と知り合ったのだ。