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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

世界昔話〜美女と野獣編〜

昔々、お城にとっても傲慢な王子が住んでいました。ある夜おばあさんがお城に訪れ「一本の薔薇をあげるから一晩泊めてくれないか」と交渉します。しかし彼女を目にした王子は、見た目が醜いことから冷酷に追い払ってしまいます。しかしこのおばあさん、正体はとっても綺麗な魔法使いだったのです!

彼女は王子の行いを見て魔法をかけてしまいます。傲慢なまま育てた家来たち、お城、そして王子にも。美しかったお城はまるでボロ屋敷のように、家来たちは人間ではない姿に、そして王子は……醜い野獣の姿になってしまいました。これを解くには「ある条件」があり、それを満たさなければ彼らは一生このままです。

そんなことが起きている一方で、村では美女と呼ばれるベルが楽しそうに暮らしていました。父は発明家、彼女は本好き、村の人間からは変わり者だと言われていますが、ある一人の男がベルに求婚を迫ります。彼女は困り果て、一切男に応じようとはしません。

紡ぐ(ベル)

ですから何度もお伝えしている通りお断りします!

駒田(ガストン)

結婚しよう!

紡ぐ(ベル)

(話が通じない)

紡ぐ(ベル)

嫌です!

ある日、ベルの父・モーリス(奏斗・紡ぐ父)は発明品をコンテストに出すべく、馬に乗って外出していた。途中道に迷ってしまい、馬もどこかへ行ってしまったため、仕方なく見つけた城に入って泊めてもらうことに。だがそこは野獣の住む城であり、モーリスは捕らえられてしまった。

父の帰ってこない村では、ガストンの求婚が続いていた。相変わらず見向きもしないベルだが、彼はそんな態度を目のあたりにするたび「いつか自分の嫁に」と燃えている。 彼の大胆なアプローチに疲れ果てていると、モーリスが連れて行ったはずの馬だけが帰ってくる。不審に思ったベルは馬を走らせ、父を探しに行くと例の城へ到着する。牢屋の前まで辿り着き、再会を果たす親子。だが彼女も野獣に見つかってしまった!ベルは自身を捕虜として差し出し、モーリスを開放することを要求。

紡ぐ(ベル)

お願いします!父を解放してください!

紡ぐ(ベル)

私が代わりになりますから!お願いします!

たかちゃん(野獣)

…分かった、その代わりオマエは一生牢屋で過ごすことになるがいいのか?

紡ぐ(ベル)

父が解放されるならそれでも構いません!

結果的にモーリス(奏斗・紡ぐ父)は解放されたが、娘は捕らわれの身。急いで村へ戻ってガストンらに助けを求めるも、そもそも野獣の存在を信じてもらうことはできなかった。 ベルはもう一生父には会えないと、城内でひたすら泣きじゃくる。そんな彼女の姿を見てルミエールやコグワース、ポット夫人らがベルを歓迎し、慰めた。一方で野獣は自分の醜さに失望し、すっかりと自信をなくしている。不器用であり、ベルをどう扱って良いかも分からない。家来たちは彼のそんな部分を直すようにと注意するのだが、傲慢な性格はそう簡単に改善できるものではないのだ。

屋敷に来た当日、ベルは野獣の部屋にうっかり入ってしまう。そこで彼はまた恐ろしき態度を取り、恐怖心を覚えたベルは城から逃げ出してしまう。だが城の周りはオオカミが多数潜んでおり、足止めを食らってしまった。危機一髪のところで野獣が現れ、自分の身を犠牲にしてまで彼女を助ける。 そんな野獣の姿を見たベルは、再び城へ。彼の手当てを行い、お互いの心優しき一面を知る。

紡ぐ(ベル)

なんでこんな無茶したんですか!

たかちゃん(野獣)

紡ぐ(ベル)

私はただの捕虜なのに…あなたが怪我することなんてないじゃない!

たかちゃん(野獣)

泣くな

紡ぐ(ベル)

え?

たかちゃん(野獣)

泣いてるオマエを見ると胸が苦しくなる

紡ぐ(ベル)

なら自分の身を大切にして

紡ぐ(ベル)

それと私の名前は『オマエ』じゃない、ベルよそう呼んで

たかちゃん(野獣)

ベル…いい名前だ

二人は城での生活を送るうちに惹かれていった。家来たちもベルが魔法を解くきっかけになるのではないか、と心から期待を寄せる。不器用ながらもベルを想い、精いっぱいの好意を伝える野獣。彼女もそれに応えるがごとく、まるで捕虜とは思えぬほどの関係性となっていた。 二人だけの舞踏会。晩餐会を行った後、ベルはふと父親のことが心配になってしまう。すると野獣は魔法使いからもらった、外の世界を見られる鏡を差し出す。これで父親の様子を確認すれば良い、そう言って鏡を覗くと病気を患うモーリスの姿が……。娘のことが気がかりで無理をして探し続けているようだった。胸が痛んだベルは父親の様子を見に村へ戻ることを決意。野獣も魔法の鏡を渡したまま、彼女を釈放した。

紡ぐ(ベル)

お父様!!!

たかちゃん(野獣)

行け!死んでしまったらもう2度と会えないんだぞ!たった1人の家族なんだろ?

紡ぐ(ベル)

ありがとう!!!

ベルを想っての好意だが、本来なら野獣には時間がない。残った薔薇の花びらも残りわずかとなっている。もうダメかと諦めモードに入りつつある家来たち、そして野獣も彼女が二度と戻ってこないのではないかと落胆していた

タケミっち(ルミエール)

…これで良いのですか?時間は残されていないというのに

たかちゃん(野獣)

…あぁオレはベルが好きだ
だからあの笑顔を守りたい笑っていて欲しい幸せであって欲しいからな

タケミっち(ルミエール)

……

村へ戻り、遂にモーリスと再会するも、家にガストンが現れてしまう。ベルが野獣に連れ去られたと言う彼を「狂っている」と判断し、精神病院へ送り込もうとしていたのだ!止めに入るベルだが卑怯なガストンは「精神病院に入れないのなら結婚しろ」と無茶な要求をする。 父の発言が虚言でないことを証明するために、魔法の鏡で野獣の姿を映し出した。これにはガストンも村人も大騒ぎ。そして察しの良いガストンは、野獣がベルに好意を寄せていることがハッキリと理解できた。嫉妬心をむき出しにした彼は村人と共に野獣討伐を決意。モーリスとベルを地下室に閉じ込め、城へと向かっていく。

紡ぐ(ベル)

ちょっと!出しなさいよ!

紡ぐ(ベル)

せめてお父様だけでもここから出して!病人なのよ!?

駒田(ガストン)

知った事か!ベルオマエがオレのものにならないのが悪い

紡ぐ(ベル)

人として最ッ低!

紡ぐ(ベル)

そんな人と結婚するくらいなら!ここでお父様と野垂れ死んだ方が幸せだわ!

紡ぐ(ベル)

この悪魔!

駒田(ガストン)

なんとでも言え、これが全部解決したらオマエはオレのものだ

紡ぐ(ベル)

何度言ったらわかるのかしら?

紡ぐ(ベル)

それとも言葉通じないの?

紡ぐ(ベル)

絶対お断り!!!

紡ぐ(ベル)

(あぁあの人に会いたい…あの人に伝えなきゃ)

絶体絶命のピンチだが、こっそりとベルのあとをつけてきたポット夫人の子供・チップ(叶う)が二人を救出。城に向かうガストンらを追いかけることに

叶う(チップ)

お姉ちゃんお願い!お兄ちゃんを助けて!

紡ぐ(ベル)

もちろん!ありがとうチップ

目的地へ辿り着いた村人とガストンは、城内に侵入すべく襲撃を開始する。これには家来たちも驚きを隠せず、彼らなりの方法で対抗し、城は騒然となっていた。その一方でガストンは別行動を取り、着々と野獣のいる部屋へと向かっている……。 家来たちのおかげで村人達は一層できたものの、ガストンは野獣の元へ到着してしまう。ベルの件ですっかり心が落ちてしまった野獣は、以前のような凶暴性を秘める人物ではなくなっていた。それを良いことに奇襲をかけるガストン。彼は弓矢で追い詰め、トドメをさそうとしたところにベルが駆けつける。

紡ぐ(ベル)

ガストン!やめて!

駒田(ガストン)

なぜ止める?オマエを苦しめていたのはコイツだぞ!?

紡ぐ(ベル)

違う!そんな事ない!

紡ぐ(ベル)

この人は私に人を愛する気持ちを教えてくれた人なの!

紡ぐ(ベル)

この人を殺させはしないわ!

ベルの存在を確認して目が覚める野獣。ガストンへ反撃し先ほどの立場から逆転、野獣がガストンを追い詰める形となった。卑怯な彼は「もう許してくれ」と許しを乞い、野獣はトドメを刺さずに城から出ていくよう促す。 ベルと感動の再開を果たしたのもつかの間、先ほどのガストンの態度は演技であり、後ろから剣で野獣を突き刺した!血を流し、苦しむ野獣。だがガストン自身もバランスが取れずに、城のバルコニーから転落していくのだった……。

たかちゃん(野獣)

…ベル

たかちゃん(野獣)

なぜ戻ってきたのだ

紡ぐ(ベル)

あなたの事が心配だから!

紡ぐ(ベル)

好きだからよ!お願い死なないで

紡ぐ(ベル)

愛してるわ

紡ぐ(ベル)

あなたを愛してるわ

紡ぐ(ベル)

お願い死なないで!

その瞬間、最後の花びらが落ち……呪いはみるみる解けていく。廃墟のような城は美しい城に、家来たちは元の人間に、そして野獣も――ベルにふさわしい立派な王子へと本来の姿にかえっていった。

たかちゃん(野獣)

元の姿に戻った…

紡ぐ(ベル)

良かった!

ぎゅっ

たかちゃん(野獣)

オレを呪いから解放してくれてありがとう

たかちゃん(野獣)

オレの名前はアダム

紡ぐ(ベル)

アダム愛してるわ

たかちゃん(野獣)

ベルオレも愛してる

めでたしめでたし

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