yan
開けてみてよ
私はこくりと頷き袋をあける。
その中には
大人気でなかなか買えないお菓子。
na
い、いいんですか?!
私は目を輝かせて早速食べる。
お、美味しぃ!
ん?
なんか、もうひとつ入ってる
私が袋から取り出すと、それはアイスボックスクッキーの形をしたヘアピン。
か、可愛い!
yan
どうかな?
yan
のあさんに似合うと思ってさ
私に似合う...か...
嬉しいな
私のことを考えてくれた。
ってことだよね...
na
つけてみますね
私はいつも自分で結んでいる猫耳ヘアーにアイスボックスクッキーのヘアピンをつける。
na
どうかな?
yan
に、似合ってるよ
yan
か、可愛い...よ
na
ありがとうございます!
か、かかかかかか可愛い?!
初めてで、しかもゆあんくんに言ってもらうとか幸せすぎますよ!
そうだった!私もプレゼントもってきたんでした!
na
ゆあんくん!
na
これ、受け取って欲しいです!
私は自分で作った手袋を渡した。
yan
わざわざ買ってくれたの?
えっと...
手作りなんて恥ずかしくて言えません...
でも、でも!
頑張ったことを知って欲しい!
na
て、手作りなんです!
私は顔を真っ赤にして言った。
そして、ゆあんくんの顔をちらりと見ると
お、驚いてる?
yan
う、嬉しい
yan
ちょうどなくしてたから
yan
ありがとう
ありがとうか...初めて言って貰えた。
yan
後、めっちゃ作るの上手いね
そう言ってゆあんくんは微笑んだ
不意打ちのゆあんくんの微笑みは特にドキドキする。
na
あ、ありがとうございます!
yan
待って!やばい!
yan
ごめん!俺今日早く帰らないといけなかった!
na
そうなんですか?!
ではさようなら!気をつけてくださいね!
ではさようなら!気をつけてくださいね!
yan
うん!手袋つけてくね!さようなら!
そう言ってゆあんくんは走って行ってしまった。
て、手袋つけて行ってくれた。
良かった。
na
ありがとう...ですか...
私の目からは涙がこぼれ落ちた
過去を思い出して。
𝓡𝓲𝓷
はい!
𝓡𝓲𝓷
今日はここまで!
𝓡𝓲𝓷
では!
𝓡𝓲𝓷
ばいちゃ!