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わんこ
わんこ
わんこ
わんこ
わんこ
わんこ
ジリリリリとうるさく聞こえる目覚まし時計を止めて、背伸びをする
母さんが用意してくれた朝ごはんを食べ、学校に行く準備をする
鳥井 希
昨日の夜、俺はらだ男先生を封印した
もうらだ男先生はこの世にいないのだ
あの時は必死の思いでやっていたが、果たしてこれでよかったのだろうか
らだ男先生を犠牲にするのではなく、なにか他の方法でらだ男先生の元に戻すということはできなかったのか
そういうことばかり考えてしまう
俺がらだ男先生を封印した
その事実に目を背けたくて、別のことを考えようとするも、あの時のことが頭から離れない
__________お前のせいだ___________
幻聴かもしれないが、らだ男先生がずっと俺を責めるような声が聞こえるせいだ
俺は、どうしたら良かったのだろうか
そんな事をずっと考えながら通学路を歩く
鳥井 希
みんな、後悔をしているのか
それとも全て忘れてしまっているのだろうか
鳥井 希
ああ、行きたくない
らだ男先生はいないのだから、教室に入ったら別の先生がいるのだろう
その光景は俺の心を締め付ける
そんなの辛いから、嫌だから
__________お前が鬼になれば________
___________なんで俺が鬼に_________
____________お前のせいだ__________
やめろ、やめてくれ
そんな事わかってる
俺だってそう思ってる
俺が鬼で俺が封印されて、らだ男先生は助かっていたらと何度も思っている
なんで、らだ男先生なのか………
そう思い詰めていても、らだ男先生の責める声は止まない
鳥井 希
何もかもが嫌になって走り出す
だが、走り出した先は交差点で、信号は赤色だった
すぐ横を見れば俺に向かって走ってくる大きなトラックが見える
プーーーッとけたたましいクラッションが聞こえる
俺は、らだ男先生を殺した罰なのかと思い、ゆっくり目を閉じた
不思議と、痛みは感じなかった………
??
??
??
??
目が覚めると、俺は信号の前に立っていた
鳥井 希
そう、俺は車に轢かれたはずだ
それなのに、俺は生きている
傷1つ付かずに、なんで………
鳥井 希
さっき見た夢を、少しずつ思い出す
夢にはらだ男先生が出ていた
もしかして……
鳥井 希
まさか、そんな非常識なこと…でも、それなら俺が今生きてることも、全て辻褄があう
では何故?俺はらだ男先生を封印した
普通、恨まれるはずだ
普通、恨まれることをしたんだ
鳥井 希
___________ゾム!___________
もう俺を責めるような声は聞こえない
それと同時に、俺の名前を楽しそうに呼んでくれる声も聞こえない________