2話
偶然
雨の日は嫌いだ。
辛い過去を思い出すから。
赤
やっちゃった…
家に傘を忘れてきた…
るぅとくんもころちゃんも今日は先に帰ってしまった。
図書館で雨が止むまで待つ
そうする事にした。
桃
あれ、りいぬ?
桃
なにしてんの?
赤
あ、桃瀬先輩…
赤
傘…忘れちゃって
桃瀬先輩とはあれから何回か会っていて、かわいがられている。
偶然なのか、仲良くなったころちゃんの幼なじみだったのだ。
桃
そうなのか
桃
…俺の傘
赤
え…?
桃
……はい、る?
赤
あっ、え…///
完全に相合傘じゃん…///
桃
何照れてんだよ笑
桃
どうせなら俺の家寄ってく?
桃
ゲームしようよ
そうだ…、
桃瀬先輩にとっては所詮ただのかわいい後輩。
俺みたいなガキがこの人の眼中に入る事も釣り合う事も、ある訳が無い
赤
…はいっ
赤
久々にお話もしたい…です…
桃
おう
赤
ふう…
桃
疲れたか?
赤
あ、いや、大丈夫です!
赤
傘…入れてくれてありがとうございました
桃
いいえ笑
桃
あ、そうだ
桃
今度4人で遊園地行かない?
桃
…よければなんだけど…
赤
ゆう、えんち…?
あとの二人はるぅとところんだろう。
桃瀬先輩もあの二人が両片想いしているのを察している。
二人をくっつけるため、かな…
それとも…
桃
どう?
赤
行きたい!
赤
あ、えと…おれ…
赤
あんま行った事なくて…
桃
ふふっ
桃
かわいいな
先輩はそう言って俺の頭を撫でた
…これ以上、思わせぶりな行動はしないで欲しい
これ以上…好きにさせないで…
赤
ふう…
あの後、先輩が家まで送ってくれた
あの人は何処までお人好しなんだろうか…。
俺は…
赤
いつか振り向いて貰える日が来るのかな…?
そう独り言を呟いて、目を閉じた。
桃
…誘えた…
今日は好きな後輩と遊べてどうも機嫌がいい。
その上、デート(?)にまで誘えたのだ
これはチャンス。
それに、幼なじみともう一人の後輩をくっつけるチャンスでもある。
桃
はは…
桃
楽しみだな
今度こそ…
桃
好きって言えますように。
♡100~






