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桃瀬媛奈
白波羅夢
白波羅夢
蒼井澄々
私が両親を失ったのは、
5歳の時だった。
理由は覚えてない
ただある日、突然
家に誰も返ってこなくなった
白波羅夢
白波羅夢
白波羅夢
白波羅夢
最初は待ってた。
でも朝になっても、夜になっても
帰ってくることはなかった。
電気はよく止まった。
水も止まったし、冷蔵庫も空
ある日、コンビニの前で立ち尽くしてた
パン1個。
それだけでいい。
買えないとわかってたよ。
でも足が勝手に進む
手に取った瞬間。心臓がうるさくなった
白波羅夢
そう思ってるのに、離せなかった
気づいたら、店の外にいた
店員
腕を掴まれた
全身の血が冷えた
白波羅夢
白波羅夢
白波羅夢
白波羅夢
白波羅夢
終わったな。
そう思った時、
桃瀬媛奈
明るい声が割り込んだ
桃瀬媛奈
桃瀬媛奈
振り向くと、ピンク髪の子が 何事も無かったかのように笑っていた
桃瀬媛奈
白波羅夢
そんな言葉、人生で1回も言われたことが 無かった。
女の子は、迷わずレジにお金を置いた。
店員さんは、少し困った顔をしたが、 何も言わなかった。
白波羅夢
桃瀬媛奈
桃瀬媛奈
その時、目から水が出た
ピンク髪の子は、驚いてたが 何も言わず、隣にいてくれた。
桃瀬媛奈
桃瀬媛奈
それが、初めて信用していい人間で、 初めて覚えた名前だった。
媛奈は、いつも明るくて、
よく笑っていた。
でも、笑顔の仮面を被ったようだった。
何か隠してる。それは私でもわかった
ある日、媛奈の腕には
"大量の痣"
が見えた。
白波羅夢
桃瀬媛奈
白波羅夢
桃瀬媛奈
桃瀬媛奈
白波羅夢
少しして、媛奈の親が逮捕された。
理由はニュースで知った。
虐待
ああ、やっぱり
そう思った
その後は、流れが早かった
空いた家。
孤独だという不安
桃瀬媛奈
白波羅夢
媛奈がそう言った
数日後。
澄々もその家に加わった
居場所を失って、
でも、誰かを守るために 強くなろうとした人。
気づいた時には
常に3人でご飯を食べて、
3人で遊んで
3人で笑っていた
家族、なんて言葉は誰も口にしなかった
でも、初めてだった、
「生きてていい」
そう思えたのは
白波羅夢
桃瀬媛奈
白波羅夢
蒼井澄々
白波羅夢
白波羅夢
蒼井澄々
桃瀬媛奈
桃瀬媛奈
蒼井澄々
蒼井澄々
白波羅夢
桃瀬媛奈