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ザァザァァァ
窓に雨粒が強く打つ
まるで、八つ当たりにみたいに
タクミ
アカリ
タクミ
アカリ
俺は今から思いを伝える
このカフェは俺達が初めて出会った 思い出の場所だ
30分後…
彼女のアパートからこのカフェまで そう遠くないはずだ
徒歩で15分ぐらいの場所だ
タクミ
10分後…
あれ?おかしいな既読がつかない いつもなら5分あればつくのに。
タクミ
タクミ
タクミ
ふと窓を見ると救急車が横切る
俺は一瞬恐怖に襲われた
タクミ
そんな言葉がもれてしまう
その時
俺のスマホが鳴り出した
彼女から電話だ
俺はホッとした
タクミ
タクミ
タクミ
男の人
タクミ
男の人
タクミ
タクミ
男の人
タクミ
男の人
男の人
タクミ
男の人
男の人
タクミ
タクミ
男の人
男の人
確か、アカリの両親は高校生のとき 他界して今まで貯めてた親のお金 で1人暮ししてるって。
タクミ
男の人
僕は電話をきり走っていた
緑病院って言ってたよな
不思議と涙は出なかった
気づいたら、 俺はアカリの病室にいた
俺は息切れをしていた こんなに走ったのには久しぶりだ
君は目をつぶっている
まるで寝ているみたいだ
目を開けてもう一度笑ってよ
もう一度その長い白い美しい 手で俺と手をとってよ
ねぇ、まだ行かないで
俺はまだ君に言えてないことばが たくさんあるんだ
タクミ
声がもれた
その途端なにかがプチって ちぎれる音がした
その一瞬で俺の世界は ぼやけた
俺の涙は俺の頬をつたわって そのまま彼女の頬におちた
そのとき、彼女が俺の左手を握った
俺は彼女の顔を見たが 目を開けていない
でも、何故か
君は笑っている
まるで、 泣かないでって言ってるようだった
タクミ
タクミ
タクミ
タクミ
タクミ
アカリはその言葉をきいて
ホッとしたのかアカリは 一生の眠りについた