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止まらない涙を止めるために

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止まらない涙を止めるために

1 - 止まらない涙を止めるために

♥

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2020年12月23日

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初投稿です。

これからよろしくお願いしますニコ

それではどうぞニコ

僕には秘密にしていることがある

それは……

モブ1

何が影のエースだ。存在感無い癖に

モブ女1

火神君とかキセキとかにいい顔して気に入られてるだけでしょ?

モブ1

ぜってーそうだよな。だってこんな無口な真面目ちゃんがアイツらみたいなんに好かれる訳ねーじゃん。

最近頻繁に呼び出されこんな風に……

否、もっと酷い時もあるが暴言を浴びせられるのだ。

まぁ誠凛バスケ部の皆さんやキセキの皆さんにバレたら心配して迷惑かけるだろうから秘密にしているのだが

もう1つ秘密がある。

僕は中学時代の大きな仲違いをきっかけに人前で泣くことをしなくなった。

全くという訳ではなく嬉し涙なら普通に出てくる。

けれど…悲しい涙は日中は全くこなく、夜一気に襲いかかって来る。

泣きたい程嫌な事、辛い事あった時やストレスが溜まっている時それは自分ではコントロール出来なくて

悪夢を見て真夜中に目覚めるのだ。

そしてポロポロと意識もしていないのに涙が止まらなくなる。

中学卒業間際の時

ストレスが溜まりに溜まって、その状態で1ヶ月間何も無かったのに1ヶ月の夜、涙腺は崩壊した。

その日は泣き過ぎて熱が出てしまい、脱水症状紛いのものも起こしていまい、学校を休んだのを覚えてる。

人前で泣くのを嫌う僕にとっては有難いが

もしも……バレてしまったら…

黒子テツヤ

どうしよう。

昨日の夜は平気だった。

だが問題は、ココ最近暴言が酷くなっており、ストレスを感じつつあるのだ。それはもう1ヶ月程

そして何時涙腺が決壊してもいい頃…だという時に合同合宿が入った。

キセキの世代を含む5校と誠凛高校での合同合宿が。

黄瀬涼太

くぅううぅrrrrrろこっちぃいいぃいい!お久っす!

桃井さつき

テツくぅぅぅん!!

黒子テツヤ

ゔ…桃井さん、黄瀬君…苦しいです。

紫原敦

さっちんと黄瀬ちんだけずりぃー

青峰大輝

黄瀬うるせぇよ、さつきも毎回それやらねぇと気がすまねぇのか。

緑間真太郎

お前達うるさいのだよ。

高尾和成

( ՞ټ՞) ブフォwww真ちゃん‪w‪w‪wミッキ○のフード付きタオル被りながらとか‪w‪w‪w笑わせんな‪(´^ω^`)ブフォwww

実渕玲央

やっぱりキセキが揃うと騒がしいのかしら?ねぇ征ちゃん。

赤司征十郎

お前達騒ぐのは後だ。

火神大我

よう!赤司久しぶりだな!

赤司征十郎

火神、あぁ久しぶりだね。黒子も…

黒子テツヤ

あ、はいお久しぶりです。

相田リコ

とりあえず説明するので集まって下さい。

そうして、2泊3日の合同合宿は幕を開けた

日向順平

やっぱ強豪さん達との練習試合とかって、お手本になるんで嬉しいっすね

大坪康介

そうだな、まぁ俺達も誠凛から学ばせて貰っているけどな笑

葉山小太郎

誠凛の監督、女子だからって舐めてかかっちゃダメだわ!てか普段からああいうトレーニングてんの!?

伊月俊

……否……普段は

小金井慎二

あー!良かったー!今日の監督は優しくて!

アレで優しいの!?

黄瀬涼太

へ、へぇあの監督さん凄いっすね。

黒子テツヤ

凄いのはこれからだと思います……ε(・д・`*)ハァ…

笠松幸男

何があるんだ?💦

相田リコ

はいはーい!誠凛の皆は私がからね♥

宮地清志

誠凛は監督が食事管理してんのか?

相田リコ

さぁさぁ皆さんいっぱい食べて下さいねー!

水戸部凛之助

(´・ω・`)

森山由孝

えっ

誠凛メンバー全員のおかずやご飯はお椀の意味ねぇじゃん…って程に大盛りでつがれていた。

赤司征十郎

なるほど、凄いですね。

降旗光樹

で、で、でも、まだ監督の作ったやつじゃ無くて良かった。(苦笑)

相田リコ

あ、明日は私と桃井さんで作りますから。

誠凛メンバ)ぇぇえええ!!!!

キセキ)!?!?!?!?

高尾和成

え‪w‪w‪wちょ‪w‪w‪wなんで皆そんな…

黒子テツヤ

高尾君、合宿先被った時の監督の姿を思い出して下さい!

高尾和成

…っひ!1匹仕留めてた奴!

青峰大輝

さ、さつきおめぇ辞めとけよ

桃井さつき

これでも特訓してるんだからね!大丈夫!

黄瀬涼太

そ、そうだ!火神っちとか作れるじゃないっすか!

黒子テツヤ

無理だと思います。監督の練習をこなそうと思ったら…そんな体力残って無いです。

まじか(´・ω・`)

地獄のようなトレーニングをして、今日だけだろう美味しい夕食を食べ、お風呂に入ってその日は眠りについた。

ちなみに、最初は面倒くさく無い様にと、学校ごとでの部屋割りであったが、明日はどうやら自由でいいらしい。

その日の夜は悪夢を見ずに済んだ為、安心していた。

桃井さつき

さあ、朝食はカレーですよー!

そう言って2人が作ったものは普通のカレーであった。

相田リコ

実は火神君が手伝ってくれたのよ

桃井さつき

かがみん手際良すぎてびっくりしちゃった。

ナイス火神!!

事情を知っている全員がそう思ったのは内緒だ。

朝食も食べ終わり、体育館へと行けば今日は何のトレーニングだろうかと全員がそわそわしていた。

桃井さつき

今日のトレーニングは砂浜でしまーす!!

森山由孝

砂浜!?女の子!!

伊月俊

ヾノ ◜ω◝ )イヤイヤ遊びに来たんじゃ無いんだから。

黒子テツヤ

砂浜ってそこのですか?

黒子が指したのは、体育館からも見える距離にある海であった。

相田リコ

ええ。ビーチバスケをします。ルールは普通のバスケと一緒です。その前に……

そう言って、夏らしいといえば聞こえが良いが地獄のトレーニングが始まったのである。

まず、体慣らしの為にビーチフラッグの言う名の走り込みが行われた。

しかも、海岸の端から端までを2往復である

そして休む暇も無くビーチバスケである。

黒子テツヤ

す、すみません、ギブ……です。

何時間も連続でビーチバスケとは流石の運動部でもキツいだろう。

案の定真っ先に倒れたのは黒子であった。

相田リコ

んー……じゃあ、ここまで頑張ったしここからは自由時間で良いわ!夕食の時間になったら戻って来て下さいね

黒子テツヤ

僕ちょっと飲み物買って来ます。

そう言って喜ぶ者、早速海に遊びに行く者、休憩に入る者に別れた。

黄瀬や青峰から泳ぎに行こうと誘われた黒子であったが、とりあえず今は休憩がしたいと言う事で断った。

黒子テツヤ

あれだけトレーニングしておいて遊べるって…監督辺りが練習量倍にするかも知れません…

はぁ、と溜息をついて、でもまぁ皆さん楽しそうだからと笑みを零した黒子であったが…

モブ1

あっれー?黒子君じゃん笑

黒子テツヤ

え…

黒子が自動販売機で飲み物を買って、さて帰ろうとした時、不意に声を掛けられた。

しかも最近物凄く聞き慣れた声に。

モブ1

何ー?合宿って聞いたけど遊んでんじゃん笑

黒子テツヤ

……すみません、僕友人を待たせてますので

モブ1

てか、本当にバスケ部だったんだな笑その割にあんま活躍出来て無かった気がするけど笑

モブ女1

いやいやあんなキセキみたいな連中と一緒にしちゃ可哀想でしょ(笑)

モブ1

あーそっかごめんごめん笑影の薄さで不意打ち攻撃とか得意そうだもんなー黒子君なりの努力があるって訳か

黒子テツヤ

……すみません、もう行って良いですか?

モブ女1

何何ー?1人で可哀想な黒子君を見かけたから遊んであげようと来てあげたのにー連れないねー……キセキの捨て駒さん♥

黒子テツヤ

え?

モブ1

あれー?知らない?キセキに捨てられた幻のシックスマンさん笑全中時代の帝光中が一人勝ちしだした頃、そんな噂もあったんだけど

黒子テツヤ

…知りません。すみません、本当に失礼して

モブ女1

私らから逃げようと思ってんの?

黒子テツヤ

っ……

高尾和成

てっちゃーん!もう遅いから心配したぜー…で、あんたら、何?

伊月俊

俺の後輩になんか用?

黒子テツヤ

あ…高尾君、伊月先輩…

モブ1

ッチ……いや〜もう用は無いんで大丈夫でーす。じゃあな黒子〜。

黒子テツヤ

……はい

高尾和成

テッちゃん?…アイツら友達?

黒子テツヤ

…同じクラスの人達です。

伊月俊

何処かで見たと思ったら…それにしても、意外だな黒子がああいう派手な奴らと一緒に居るのって。

高尾和成

え‪w‪w‪w今更それ言うんすか?‪w‪w‪w真ちゃん達の方がよっぽどだと思うっすけど‪w‪w‪w

黒子テツヤ

確かに彼等は頭からうるさいですもんね。

高尾和成

ちょ‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w

伊月俊

頭からうるさいって笑

桃井さつき

テツくーーん!皆で一緒にビーチバレーしようってー!

黒子テツヤ

あ、皆さん呼んでますね。行きましょう。

そう言いながら桃井や火神達の元へ行く黒子の後ろ姿を伊月と高尾は心配そうな表情で眺めていたのだ。

伊月俊

友達じゃ無く…

高尾和成

同じクラスねぇ…

それからも、練習後と言うのに関わらず、全員が楽しく時間を潰した。

さあ、これからは皆お待ちかねの部屋割りである。

もはや何と言うか、キセキの世代は全員黒子を指名した。

それに相棒組がついて行く…と言う所までは当然であろう。

女子だからと入れなかった桃井は黄瀬よ黒子っちの寝顔写真送ってあげると言う条件でようやく納得したらしかった。

黒子達の部屋は黒子と火神、黄瀬と笠松、緑間真と高尾、青峰と桜井、紫原と氷室、赤司と実渕の12人のメンバーとなった。

その他も同じ学校の者関係無く、それぞれが、自分のなりたいメンバーとなれて楽しそうであった。

この時までは黒子も何も心配等していなかった。

むしろ今日は疲れたからぐっすり寝れるだろう…と信じて疑わなかった。

モブ1

お前って何時も表情変えないよな…どんだけ言っても悲しそうな顔もしないしさー感情ねぇの?

モブ女1

あ、だから一緒に居るの楽でキセキの世代も一緒に居るんじゃない?

モブ1

影薄いからって色々無視されてんのとか気に食わねぇしさ

モブ女1

あ、あれじゃない?影の薄さを利用して何かやらかしてんじゃない?

モブ1

あーでも存在感無いって事でしょ?可哀想ー笑

モブ女1

キセキになれなかったら、幻のシックスマン笑

モブ1

必要とされて無いって事だね笑

モブ女1

お前なんか要らない、居なくていいんだよ♥

モブ1

顔ひとつも変えねぇってマジで無感情かよ。

モブ女1

気持ち悪い(||´Д`)o

モブ女1

皆そう思ってるわよ笑じゃ無いと1人ぼっちとかありえないし

そんな事無い。皆さん僕が必要だって一緒にバスケしようって大切だって……

あれ…………なんで?皆さん離れて行くんですか?

赤司君? 紫原君? 青峰君? 緑間君? 黄瀬君?

モブ1

黒子君は嫌われてんだって笑

え?なんで?

桃井さん?

どうして?

火神大我

黒子…悪ぃ

火神君………?

火神君!?待って、待って

待って下さい……僕を1人にしないで!

黒子テツヤ

ハッ…………ゆ…………め?

どうやら先程までのものは夢だったらしい。

黒子テツヤ

よか…………っ……

良かった、皆いた。

横で大きないびきをかく青峰達

あれは夢だった。

酷い夢だった。

黒子テツヤ

っ…………

それが分かると、壙を切った様に涙が溢れてきた。

あぁどうしよう止まらない。

でも誰も起きて無くて良かった。

黒子テツヤ

ふっ………………

昼間の事もあって、こうなってしまったのだろうと止まらない涙はそのままにボーッと考えていた。

赤司征十郎

ん……黒子?

黒子テツヤ

っ…………

不意に呼ばれた為そちらを向いてしまった…

それが悪かったのか、またはちょうど自分の周りに月の光が指していたのが悪かったのか

赤司と目が合ってしまった

どうしよう、どうして、どうしたら

赤司征十郎

黒子?どうした?

明らかに驚きの表情をした赤司は布団を退けこちらに来るようであった。

黒子テツヤ

…だ、いじょ……ぶ

頭では止めなきゃと分かっているものの、涙は止まること無く、先程よりも酷くなった気がした。

赤司征十郎

大丈夫な訳無いだろう?何があった?

眉間にシワを寄せてはいるが怒っているのでは無く、心配してくれているのは涙を拭ってくれる手から分かった

赤司征十郎

俺は何故泣いているのかを聞いてるんだが?

黒子テツヤ

大丈夫…です、すみっ…ません

黒子テツヤ

大……丈夫です!

赤司の手を叩いてしまった黒子は驚きで目を見開く赤司より驚いていた。

黒子テツヤ

あっ…すみま…せ…っ

どうしよう、本当に僕は嫌われてしまう

赤司征十郎

黒子?

黒子テツヤ

っ、ひゅ…っひゅー……ひゅー…はっ……

赤司征十郎

黒子!?……過呼吸か!

どうしよう、どうしよう、どうしよう止まらないし、呼吸もままならない、迷惑なんてかけたくないのに

赤司征十郎

黒子!落ち着け、大丈夫だ。俺は居るから、落ち着け

黒子テツヤ

ひゅっ…ぜぇ…ぜぇ…

赤司征十郎

ゆっくり息を吐け、いいか?真似をするんだ。はーー

黒子テツヤ

ひゅっ…はっ……はーー

赤司征十郎

そうだ、いい子だ。

赤司は黒子の背中を擦りながらだが、黒子から目を離さなかった。黒子の様子を伺うかの様に紅い目は瞬きひとつしていない。

ああ、綺麗な瞳だななんてどうでもいい事を考えられる位黒子は落ち着きを取り戻した。

けれど、まだ涙は止まらない

高尾和成

赤司?

赤司征十郎

高尾か、黒子が過呼吸を起こしてしまってね…濡れタオルと水を持ってきてくれるか?

高尾和成

えっ!?あ、おう

そう言って電気を付けて部屋を出て行くものだから、起き出す者が数名いた。

迷惑なんてかけたくないのになんでこんな時に

赤司征十郎

黒子、大丈夫だ。迷惑なんて思って無い…それにしても、黒子がこんなに泣くなんてね。

黒子を安心させる為か、赤司は優しい眼差しを向けた。

高尾和成

赤司!持って来たぜ…って、え!?テッちゃんんん!?

黒子が泣いているのをやっと理解出来たからか、反応から分かる位驚いている。

高尾和成

えっ、まさか赤司

赤司征十郎

俺が泣かせた訳じゃ無いよ。

高尾和成

…あ、うん、それなら良かった、じゃ無くて!!あー…テッちゃんどったの?

緑間真太郎

うるさいのだよ、高尾

実渕玲央

ふあ〜征ちゃん?どうしたの?

紫原敦

も〜何〜寝れないんだけど〜

氷室辰也

何かあったのかい?

黄瀬涼太

ちょ!青峰っち蹴らないでッス!

笠松幸男

どうかしたか?

青峰大輝

あー?うるせーな

桜井良

な、何かあったんですか?

火神大我

黒子?え?な、お前だ…大丈夫か!?

黒子を見た瞬間全員は固まり、その中で唯一正気に戻るのが早かったのが火神であった。

火神大我

お、おい赤司、高尾…黒子どうなって、あー!なんで泣いてんだ!?いや、泣いちゃいけねぇとかじゃ無いけど、なんかあったのか!?俺、なんかしたか!?

黒子テツヤ

違っ……ちょ

高尾和成

火神落ち着け。マジで落ち着け。

紫原敦

黒ちんどったの?何処か痛い?

今は泣き過ぎて喋れそうに無い為、黒子は首を横に振った

赤司征十郎

俺が起きた時には既にこの状態で、今は治まりましたが過呼吸にもなりました。

黄瀬涼太

え!?黒子っち大丈夫ッスか!?

笠松幸男

まだ止まりそうに無いか?

その問いに黒子は頷いた

緑間真太郎

……お前はもっと周りを頼るのだよ。

高尾和成

ちょ‪w‪w‪w真ちゃんのデレ‪w‪w‪w

緑間真太郎

高尾うるさいのだよ!何があったが知らないが、我慢しているからそうなるのだよ!

黒子テツヤ

っ…………

黄瀬涼太

うわぁー!もう緑間っち何言ってるんすか!余計泣いちゃったじゃ無いっすか!

赤司征十郎

緑間ニコ

緑間真太郎

う…………悪かったのだよ。

黒子テツヤ

……違っ……皆さん……悪く、無い

何かを言いたげな黒子を全員で見守ろうとしたのだが

相田リコ

ちょっとーあんたらうるさいわよ!

ドアを開けて入って来たのはリコと、桃井で

相田リコ

は?

桃井さつき

大ちゃん達……テツ君に何したの?ニコ

日向順平

で、どういう事だ?話次第では殺すぞニコ

伊月俊

日向、落ち着いて、とりあえず黒子……は話せないか。

数分もしない間に合同合宿参加者は全員食堂に集められた。

皆様々な反応を見せたが、黒子の様子を見てからは何も言わなくなった。

黒子は恥ずかしいのか目元をタオルで隠している。

相田リコ

とりあえず黒子君…こう言う事って良くあるの?

はい、と言う意味を込めて頷きひとつ。

相田リコ

いつから?

黒子テツヤ

…………中3…………っぐらいから…です

それを聞き全員キセキの方を見るが5人全員驚きの顔をしていた。

頷いた黒子になんとも言えないという顔でキセキは戸惑った……が

その反応で黒子は誰にも言って無かったのだと言う事が分かった。

今吉翔一

じゃあ…連携プレーせんなった辺りからっちゅ事か?

黒子テツヤ

…違っ…僕が…ただ寂しかっただけで…苦しかっただけで…必要と…されなくなったことが嫌で…嫌なことが溜まった時、こんな風にしかならなくて…誰も悪くない…僕が弱いから

黛千尋

キセキの捨て駒

黒子テツヤ

っ!?

赤司征十郎

黛さん?

黛千尋

お友達かは知らねぇが、今日の昼間文句付けられてたよな

黒子テツヤ

なんで……

黛千尋

忘れんなよ。こっちだって日常的に影薄いんだよ

伊月俊

そんな事言われてたのか?

黒子テツヤ

…………

黛千尋

アイツらの後付けて、話聞いてたけどお前ずっと嫌がらせされてんじゃねぇのかよ?どうせバレるんだ。ここでハッキリさせとけ

火神大我

…だから、お前最近朝練切り上げんの早ぇの?
……昼休みもよく誰かに呼ばれてっし、…なんで…いやすまねぇ黒子!俺、俺お前が思い詰めてるなんて…気付けなかった。

黒子テツヤ

は……なんで……君が謝るんです。僕が勝手に皆さんを…( ゚∀ ゚)ハッ!

今吉翔一

なるほどなぁ、何処までかわ分からんけど、自分ら誠凛とキセキがダシに使われとったってことやな?

日向順平

おい黒子……またお前は……はぁ

小金井慎二

迷惑かけたくないとか、そんな感じ?

黒子テツヤ

……僕は大丈夫です

相田リコ

そう言っても身体の方は正直だけど?

黄瀬涼太

大丈夫じゃないっすよ!

紫原敦

黒ちんって変なとこで頑固過ぎ

緑間真太郎

何を1人で悩んでるのだよ

青峰大輝

そいつらぶっ飛ばす

赤司征十郎

……黒子、無理しないでくれ

黒子テツヤ

皆さんが危険な目に遭うのが嫌だったんです…自分の我儘だって分かってます!でもっ、でも!

氷室辰也

君は本当にいい子だね

ふっ、っと優しい笑みを浮かべながら氷室はポンポンと黒子の頭を撫でた。

実渕玲央

征ちゃん達を守ろうとしてくれたのよね

ね?と笑顔で実渕は黒子に問いかけた。

笠松幸男

黄瀬も見習うぐらいしろって感じだよな

黄瀬の背中をバシッと叩きながら笠松は言った。イタッ!と誰かが叫んだのは放っておこう。

桜井良

ぼ、僕も黒子さんを尊敬します!

何度も頷きながら、すみませんと言いながら桜井が声をあげた

高尾和成

もう起きちゃってる事だしグチグチ言うなって〜な?真ちゃんも。テッちゃんは頑張り過ぎ!皆を頼れよな?

何時もと変わらない悪戯っ子の笑みを浮かべながら、高尾が黒子とキセキを見回した。

ただただ、自分を追い詰めなくていいんだと、そう言いたかったのだ。

相田リコ

はぁ、そうね。…黒子君、ごめんなさいね。責めるつもりは無かったのよ。でも知ったからには放っておけないわ。いいわね?貴方が1人で守ろうとしてくれたもの、皆で守ってやろうじゃない!

リコの言葉により、全員が頷いた。

黒子テツヤ

……すみません

日向順平

ダァホ、謝るとこじゃねぇよ

黒子テツヤ

……ありがとう……ございます

黄瀬涼太

あわわわ、くぅううぅrrrrrろこっちぃいいぃいい泣かないで…あ、違う、頑張ったねぇ

青峰大輝

うるせぇ黄瀬!テツ!お前って奴はなぁ!

そう言いながら青峰は黒子の頭をワシャワシャと撫でた。

火神大我

しょうがねぇ相棒だな笑

笑いを含めた溜め息を吐きながら火神も青峰に参戦した。

黒子テツヤ

…ふっ、ふふ、青峰君、火神君……痛いですっ(笑)

そんなわちゃわちゃした様子とは裏腹に黒子以外の面々の頭の中では、どうやって制裁してやろうかという計画が繰り広げられていたのだった。

合宿が終わった後、モブ達はめっちゃ精神的にボロッボロにされた。

終わりです。
見てくれてありがとうございましたニコ
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