仕事の前に1件の通知
美咲
桜花
美咲
綺羅
この1件の通知でその場にいた 3人の血の気が引いた
綺羅
桜花
美咲
綺羅
倒れてたりしたら
困るし普通に心配
桜花
來亜が自分から体調の事
話したことなかったのに
美咲
來亜は数回のコールで出てくれた
來亜
美咲
美咲
來亜
美咲
連絡してきたんじゃん
來亜
美咲
私は少しおかしい來亜との会話で 來亜が本調子ではないことを察する
美咲
來亜
美咲
來亜
美咲
來亜
美咲
來亜
來亜
來亜は何故か少し焦っている
美咲
美咲
來亜
來亜
そしてもう一つの異変にも気がついた
美咲
美咲
電話の向こうで
サイレン沢山なってるじゃん
外で事故?それとも火事? 単純に救急車が来ただけ?
來亜
色々な事が過ったけれど 來亜の息はどんどん上がっていくばかり
來亜
美咲
來亜
來亜
來亜
美咲
來亜
美咲
美咲
桜花
美咲
來亜のパニックを目の前に我を失い焦る 私の肩を聞き馴染みのある声で叩いた
桜花
綺羅
美咲
桜花
桜花
美咲の声だから
桜花
美咲
桜花
桜花
綺羅
桜花
桜花
美咲
私は2人に向かって頷き我に帰った
とりあえず自分を落ち着かせようと ひたすらに1点を見つめ深呼吸をした
桜花
來亜
桜花
桜花
來亜
來亜
桜花
深呼吸してごらん
桜花
桜花
來亜
桜花
桜花
綺羅
綺羅
進めてるからよろしく。
綺羅
桜花
美咲
桜花
桜花は焦って引き攣った顔の私の頭を 撫でて事務所を後にした
桜花
全然治らないな、
事故のフラッシュバックか。
むりもないな
今まで救急車両がない方に避けてきたけど
とりあえず合鍵持ってるし急ごう
そう。來亜は幼い頃交通事故で 大型トラックに 撥ねられたという過去がある 地面に強く押し付けられた 幼い來亜の心臓には穴が空き手足は骨折 血まみれな状態で搬送された 大きな手術をし、長く入院も経験した あたり前だが学校やダンスレッスン には半年以上行けずに ベットの天井を眺めていた。
この事故以来 來亜はあの事故の日のように 救急車や消防車、パトカーを見たり サイレンを聞くたび 発作を起こしていた
ガチャッ
桜花
來亜
來亜
來亜は部屋のドアノブを握り うずくまるようにドアに体を預けていた
桜花
慣れた手つきで來亜をドアと逆側に動かし 部屋のドアを開けると
シャーッ シャーッ
カーテンを閉め切り電気をつけた
桜花
來亜
來亜
來亜
來亜
桜花
思い出しちゃったんだよね。
桜花
桜花
桜花
來亜
桜花
來亜
桜花
桜花
來亜
桜花
深呼吸しよ
來亜の隣に座ってゆっくり吸入させた
ずっと耳に手を添えて周りの音を 聞こえずらくしていた
來亜
5分経つと來亜の呼吸は落ち着いた
その頃には外にいた救急車両 もいなくなっていた どうやら來亜の住むマンションの目の前で 車と車の衝突事故が起きたらしい。
桜花
來亜
桜花
桜花
桜花
來亜
桜花
來亜
桜花
來亜
來亜
桜花
桜花
來亜
來亜
桜花
桜花
來亜
ガタガタガタガタ
桜花
來亜
桜花
來亜
騒がせちゃって....
桜花
來亜
來亜
桜花
桜花
來亜
桜花
來亜
來亜
來亜
桜花
一緒にこの仕事してるし...
難しいね。そろそろ隠すのも
來亜
桜花
來亜
桜花
今綺羅と事務所にいるから
來亜
來亜
來亜
桜花
桜花
來亜
吸入したら平気...
桜花
容易に考えたらダメ、
來亜
桜花
來亜
自分のことだから、
來亜
來亜
迷惑かけちゃったもん
桜花
桜花
桜花
來亜
桜花
みんな集まるから
來亜
桜花
來亜
翌日
美咲
セトリはこれでいい?
綺羅
都愛
未渚美
桜花
桜花
配信しようって
話してたんだよね
百花
未渚美
2日おきにやろうや!
都愛
桜花
美咲
みんな話し合うことある?
百花
柚葉
都愛
未渚美
綺羅
來亜
來亜
美咲
都愛
來亜
柚葉
桜花
綺羅
予定ないからね!
來亜
來亜
未渚美
來亜
來亜
交通事故に遭ったの
柚葉
百花
來亜
歩いて帰るところだった
來亜
來亜
信号待ってた時に
大型トラックの
が突っ込んできて
來亜
桜花
桜花
來亜
來亜
來亜
來亜
來亜
手足は骨折、
全身傷だらけ
來亜
ダンスもいけなくて、
來亜
心臓手術したから
傷跡痛くて、
來亜
1年続いた
來亜
救急車と、パトカーと、
來亜
來亜
來亜
綺羅
未渚美
柚葉
大事なことじゃん
百花
來亜
來亜
言いたくなかったの、
來亜
傷もまだ疼くし、
來亜
みんな嫌でしょ....
美咲
美咲
必要で大事な人だよ。
來亜
綺羅
みんなで、8人で
乗り越えたらいいじゃん
柚葉
もらえるの嬉しいんだよ?
桜花
來亜
桜花
ありがとう。話してくれて。
來亜
桜花
來亜
桜花
來亜
はぁ...はぁ...
綺羅
桜花
來亜のマンションの前で
事故があって...
美咲
あの時テンパっちゃって
來亜
來亜
美咲
來亜
來亜の目には安心したのか 大粒の涙が浮かんでいた
end.