ページに刻まれた"約束"

ﾎﾟﾂ…ﾎﾟﾂｯ(雨が降ってくる)

そう。母は一昨日死んだ

俺が何も関わってない事故で

車に轢かれてこの世から姿を消した

母は死に、父は狂った様に殴ってくる

弟は何処かで元気にやってる。

俺には昔、友達も弟も居た。

弟の名前は"こさめ"

何処かに行った理由も、何処に行ったかも伝えられてない。

ただ生きてる。としか伝えられてない

俺はもう。

最後。苦しそうな、震えた父の笑い声が聞こえた

ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ

ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ

ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ

ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

(手に取る)

持ってみると大体300ページ程の厚い本だった

1ページ目を見るとそこには。。。

"こさめとお兄ちゃんの約束"

と書いてあった。

この本はね!!お兄ちゃんに向けての本。

お兄ちゃんはこの本の存在を知らないと思うけど、

いつか知ると思って書いてるの！

この本を読んでるとき、お兄ちゃんは、

こさめが生きてると思ってるでしょ？

こさめ、もう生きてないんだ。

だから、ここで約束する。

この本を見てる時、こさめは絶対にお兄ちゃんの事見守ってるから！

だから、次言うことを読んだらこさめ、お兄ちゃんに話しかける！

行くよ！読んでね？

こさめ、お兄ちゃんの事

それと、もう一つの約束！

こさめ、いつかまた生きて帰って、お兄ちゃんを死なせないｯ!!!

できるか分からないけどね…

それとさ？昔、友達居たじゃん？

その友達、まだ生きてる。

でも、病院にいる。元気とは言えないかな。

ﾀｯﾀｯﾀｯ

「いるま」

そう書かれたドア。

ｺﾝｺﾝ

入って下さいｯ…

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

あの時医者に言われた。

俺の寿命は…

ﾊﾞﾝｯ

そこに居たのは…

昔よく遊んでた、

LAN、みこと、すちだった