時刻は12:30
美淋
美淋
ベッドから立ち上がろうとした瞬間、 足に力が入らず、美淋の体は崩れ落ちた。
美淋
美淋
呼吸が浅い。 全身を駆け巡る痛みが、まるで焼けるように広がる。
美淋
美淋
美淋
使いすぎた。 呪力も、生命力も――全部。
美淋
美淋
美淋
︎︎
「悟 助 け て」
文字を打つ気力さえない私は 短文で済ませ、送信した。
そして、目の前が真っ暗になった。
︎︎
︎︎
誰も居ないはずの空間。 だが、微かに自分の名前を呼んでいる声が 聞こえた。
五条
…悟兄ちゃんの声だ。
美淋
五条
五条
五条
五条
そんなに悲しまないでよ、悟兄ちゃん。
私は、ずっと_
悟兄ちゃんの中に居るから。
五条目線
︎︎
あの後、硝子にすぐ連絡して 手当をして貰うように頼んだ。
五条
五条
五条
家入
家入
家入
家入
家入
五条
五条
家入
家入
家入
五条
五条
五条
五条
五条
五条
家入
その時―― 空気が、歪んだ。
室内の温度が一気に下がり、 黒い気配が部屋を覆う。 呪力とは異なる、禍々しくもどこか懐かしい力。
そして、静寂を切り裂くように笑い声が響いた。
五条
宿儺
宿儺
声の主――宿儺だった。 五条がすぐに構えた。
五条
五条
家入
︎︎
五条
宿儺
宿儺はゆっくりとベッドの傍に歩み寄る。
五条
宿儺
宿儺
そう言って、美淋の額に指をかざした。 淡い赤黒い呪力が、ふっと彼女の体へと流れ込む。
五条
五条が制止しようとしたが、宿儺は笑みだけを残して呟いた。
宿儺
宿儺
一瞬、眩い光が弾ける。 部屋の空気が震え、呪力の残滓が霧散した。
次の瞬間―― 美淋が、静かに目を開けた。
美淋
美淋
涙を滲ませた五条が声を詰まらせる。
五条
美淋
美淋
五条は深く息を吐き、宿儺の気配が完全に 消えた空間を見上げた。
五条
その夜。 静まり返った屋上で、美淋はひとり空を見上げていた。
風が髪を揺らす。 夜空の星が、まるで新しい生命の証のように瞬いている。
美淋
美淋
背後から足音が近づく。
五条
美淋
五条
美淋
五条
五条
美淋
五条
美淋
五条
美淋
五条
美淋
美淋
美淋は小さく笑って、彼の言葉を遮った。
美淋
美淋
五条
五条
五条
美淋
美淋
五条
五条
美淋
夜風が二人を包み、 闇の残滓は静かに消えていった。 ――そして、光だけが残った。
︎︎
後日
美淋
上鳴
美淋
上鳴
上鳴
美淋
切島
芦屋
芦屋
美淋
美淋
美淋
芦屋
上鳴
美淋
芦屋
切島
上鳴
美淋
美淋
悠仁
恵
爆豪
美淋
美淋
爆豪
美淋
美淋
爆豪
美淋
美淋
そう言って美淋は、少しだけ寂しそうに笑った。
校舎の外。 風が木々を揺らし、遠くで鳥が鳴いた。
美淋は一度だけ振り返った。 彼女の目には、涙ではなく“希望”が宿っている。
美淋
美淋
ポケットの中には、かつて夏油から託された小さな紙片が入っていた。
“人を呪うのではなく、信じろ。それが、お前の力だ。” 彼女は微笑み、紙を胸に押し当てる。
美淋
︎︎
… 𝗍𝗁𝖾 𝖾𝗇𝖽
主
主
主
主
主
美淋
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