テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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魔法の事ならおまかせあれ！

第9話 - 8 . 🪄

604

2025年01月01日

#ヘタリア

#セカアサ

#マッシュルパロ

無名

ｱｰｻｰ .

ぅ"…ちょ、もう少し丁寧にやってくれよ…！

ﾌﾗﾝｼｽ .

直ぐ無茶するようなお坊ちゃまは黙っててくれる

ﾌﾗﾝｼｽ .

あーほら、こんなとこまで怪我して…

ｱｰｻｰ .

俺に文句言うなよ…仕掛けてきたのはあっちだっての…

本田 .

ええ、存じ得ていますよ

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

いやー、でもビックリしたわ

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

西側の方がなんや騒がしい思うたら、まさか神覚者と勝負しとるやなんて

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

しかもスコットと

ｱｰｻｰ .

俺だって驚いたっての

ｱｰｻｰ .

部屋で休もうと思ったらいきなり話し掛けられて、勝負吹っかけられたんだ

ｱｰｻｰ .

…正直、怖かったさ

ｱﾙﾌﾚｯﾄﾞ .

でも、一応は勝った判定何だろ？

ｱﾙﾌﾚｯﾄﾞ .

勝利条件的には

ｱｰｻｰ .

そう…そうなんだよ

ｱｰｻｰ .

俺が、兄上に傷をつけれたんだ

ｱｰｻｰ .

あの兄上にこの俺がだぜ！凄く嬉しいんだ！

ｱｰｻｰ .

それに、ちゃんと反抗もできたんだ！

ｱｰｻｰ .

もう兄上の知るいい子の俺じゃないって、言えたんだ！

本田 .

へぇ、それは良かったですね

ﾌﾗﾝｼｽ .

………

ﾌﾗﾝｼｽ .

（だからあいつ、やけにムキだったのか…）

ﾌﾗﾝｼｽ .

（まぁ、大好きな弟が反抗期に入ったようなもんだし…うん、ショックだったんだな）

ﾌﾗﾝｼｽ .

はぁ…やっぱカークランドの一族ってめんどくさ…

ｱｰｻｰ .

なっ…！だ、だから！俺が原因じゃねぇって！

ﾌﾗﾝｼｽ .

あーはいはい分かってる分かってる

ﾌﾗﾝｼｽ .

だから大人しくしてよ、傷が広がるよ

ｱｰｻｰ .

っ…ま、て！まてまて！そこほんとに痛いから！ちょ、もう少し優しくッ!!

ﾌﾗﾝｼｽ .

お前が大人しくしとけばいいんだって!!

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

よー！アーサー!!よく来たな！

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

聞いたぜ、あのスコットに勝ったらしいじゃねぇか！

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

ケセセ！流石は俺様の弟子だ!!

ｱｰｻｰ .

勝った…と言っていいものかは分かりません…

ｱｰｻｰ .

勝利条件が簡単なものだったのでそうなっただけで…全体で見れば兄上の圧勝です…

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

まぁ…その怪我を見ればどんな殺り合いしていたのかは想像できるな…

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

でもまぁ、かすり傷1つ付けれただけでもすげぇ事だぜ！

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

自分に自信を持て！誇れ！

ｱｰｻｰ .

は、はい…

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

…そういえば、お前随分人からのスキンシップに慣れてきたな

ｱｰｻｰ .

え？

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

いや…初日は頭撫でられるのでさえビクビクしてたやん

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

それが今は大人しく撫でられとる

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

それ含めて成長やんなぁ

ｱｰｻｰ .

だ、だって…ギルベルトさんやポルが、直ぐに頭撫でて褒めるから…

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

なんだ、頭撫でられて褒められるの嫌だったか？

ｱｰｻｰ .

やっ…そ、そういう訳じゃ…

ｱｰｻｰ .

そのっ、あのっ…ぁ…っ〜〜〜

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

ぷっ…お前、トマトみたいに真っ赤やで

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

わ、悪い！からかいが過ぎたな！

ｱｰｻｰ .

い、いえ…お構いなく！

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

落ち着いたか？

ｱｰｻｰ .

はい、その…すみませんでした…

ｱｰｻｰ .

やっぱり、人からの善意とか良心には、まだ慣れなくて…

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

ケセセ！気にすんな、そういうのも含めてゆっくりでいいんだ！

ｱｰｻｰ .

ありがとうございます…

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

それで？どんな戦いだったんだ？

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

もう凄かったで、全体的に

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

お互いの間にバチバチー！って火花散っとるみたいに緊迫した雰囲気でな

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

繰り出される魔法は1個1個が最大出力かっちゅうくらい迫力あってな

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

お互いが絶対譲らん！みたいな感じやったな

ｱｰｻｰ .

へえ…周りからしたら、そんなふうに見えてたんだな

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

逆に、アーサーはどんな風に思ってたんだ？

ｱｰｻｰ .

どんな風…ですか

ｱｰｻｰ .

防戦一方、的な感じだと思ってました

ｱｰｻｰ .

俺はその傷をつけた攻撃以外、全く通用しなかったし…兄上が「逃げ回るのに磨きはかかったな」と言ってた通り、避けるので精一杯で…

ｱｰｻｰ .

終わった後も、兄上様はピンピンしてたのに比べて、俺は魔力が枯渇して動けませんでしたし

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

それは仕方ないんじゃねぇか？相手は神覚者なんだしよ

ｱｰｻｰ .

でも…結局満足させる事は出来ませんでした

ｱｰｻｰ .

それが、今の俺の実力を示す、何よりの証明です

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

（ギルちゃんやポルとの稽古通して、ちょっとは自己肯定感上がったかと思うたけど、まだまだみたいやな…）

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

（ほんま、何時まで子供時代に囚われとるんかなぁコイツは）

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

（俺もポルと比べられて来た事はせんどあるから、気持ちは分かるけど）

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

（ポルが昔俺に、俺は俺で自分は自分やからって言うてくれたお陰で、俺はそないに自分とポルを比べず済んでたけど）

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

（コイツん家には、そないな事言うてくれる人がおれへんかったんやから、こうなるのも不思議なことではないのかもな）

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

（生まれた家がちごていれば、ただの天才やったろうになぁ）

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

（これが生まれた家の業ってやつなんやろか…）

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

…はぁ、アーサーは稽古つけて貰うよりも先に、自己肯定感上げた方がええで

ｱｰｻｰ .

え、な、なんだよ、いきなり

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

んー…確かに、トーニョの言う通りだな…！

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

よーしアーサー！今から俺様とトーニョがお前のいい所を沢山教えてってやるから、しっかり覚えろよ！

ｱｰｻｰ .

え、いや、そんないきなりは…

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

覚悟しとき糞眉毛

ｱｰｻｰ .

ひぇ……

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

どうだアーサー！少しは自分の魅力が分かったか！

ｱｰｻｰ .

ぁ…ぁぅ、あ…ぅぅ…

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

…あー、アカンはこいつ

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

慣れて無さすぎて、恥ずかしなって意識飛んどるわ

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

え、嘘だろ!?ちょ、待ってろすぐ冷やしてやるから！

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

（ほんま…）

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

面倒臭いやっちゃなぁ…

今回はほのぼの回にしておきました。たまには休息も必要ですよね朝にも私にも（？）そういえば皆さん、今回までに出てきたキャラの固有魔法の意味って分かりますか？割かし頭ひねらせては居るんですけど…効果でわかるやつもいくつかあると思うんですけど、passionは情熱、strongestは最強、allyは味方などなど…一応考えてはいるんですよ。気になる固有魔法とかあれば、一応、教えられます…多分良ければ今回も100♡くらい押してって〜！

魔法の事ならおまかせあれ！

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