※百合
※ヤンデレ要素多め
めい
…はぁーー…
めい
(何のやる気も起きない…)
この前買ったゲームはクリアした
課題のやる気は起きない
めい
(暇だし…あれやるか…)
私は押入れを開ける
押入れ全体に張り巡らしたあやのさんの写真
無造作に置いてある考察した書類
さきさんに頼まれた仕事をこなす
めい
(最近は図書室に行く傾向が高い…これはメンタルが安定している証拠…)
めい
(上手く切り替えてる感じかな…?でも読んでる本は結構ダーク気味だな)
考えれば考える程考察はどんどん生まれていく
その人の素顔を暴いていく感覚がまぁまぁ好きだ
めい
(最近は不安な時耳を触る癖が減少している…やっぱり安定して…)
めい
…!
突如押入れの中で鳴り響く通知の音
心臓が急にドキドキする
めい
さきさんだっ…!…
恐怖と好奇心の入り混じったこの何とも言えない感情が私にとって
めい
…はぁ…♡
一番好きなんだと思う
さき
頼み事があるんだけど
めい
何ですか?
さき
LINEじゃなくて、直接伝えたいから私の家に来てくれる?
めい
えっでも、私さきさんの家知らないです
さき
マップを送るからそこからどうにかして来て
めい
分かりました
めい
…?えっ…?
めい
(さきさんの家…?私が?)
めい
(ちょっと…えっ!?やばいやばい!早く準備しないと!)
めい
(何が“分かりました”だよ!自分!)
めい
…
さき
まぁ、そこに座ってて
さきさんはそう言い残して奥の部屋に消えていく
生活感がまるでない綺麗なリビングがどうも落ち着かない
めい
(やば…綺麗にしてそうと思ってたけどここまでとは…)
めい
(もしかして潔癖気味なのか…?ゴミ一つ落ちてない)
さき
お待たせ
さきさんが戻ってくる
手にはスマホと高級そうなイヤホンが握られている
さき
めいに聞いて欲しい音声があるの
めい
…?はい…
私は素直にイヤホンを耳に刺し音声を再生する
めい
(雑音が多い…隠し撮りか?)
めい
(さきさんが…誰かと話してる…)
めい
…!
めい
(なんだ…この人、やけにさきさんの事について知っている…)
めい
(明るい声…だけど何か裏がありそうだな…)
めい
(なんだこの人…圧を感じて…怖い…)
思考がぐるぐると回って色々な考えが浮かび上がっていく
めい
…!
めい
(あぁ、そうか…この人は…)
そして、一つの結論に行き着いた
一通り聞き終わりイヤホンを外す
めい
さきさん、相手は一体…何者なんですか?
さき
…私の姉よ
めい
姉…
めい
(これで、確信が持てた…この人は…!)
さき
ねぇ…貴方はこの音声を…私の姉の発言を聞いてどう思う?
さきさんは珍しく不安そうな顔だった
めい
(なるほど…だからさきさんは私に頼んだのか…この人の真意が掴めなかったから…)
めい
(それなら…言ってあげないと…)
めい
さきさん…この人は…
味方につけとかないと大変な事になります