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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ R18執筆初心者 花魁パロ
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1,迷い子の六人
石畳に立ち尽くす六人の視線は、同じ一点に集まっていた。
赤く塗られた大門。
その両脇には高い塀が続き、格子窓の向こうには、鮮やかな着物を纏った女たちが笑いながら手を振っている。
らん
らんが呆然と呟く。
三味線の音色が流れ、揺れる提灯の明かりに夜の街が浮かび上がる。
現代の喧噪とはまるで違う、艶やかで、どこか妖しい世界。
いるま
いるまが鼻をひくつかせる。
甘い香の混じる空気に、確かに湿った土の匂いが入り混じっていた。
らん
らん
らんはそう言いながらも、触れた石畳の感触に言葉を失った。
硬さも温度も、あまりに現実的だったから。
こさめ
こさめが低く言葉を継ぐ。
こさめ
六人が戸惑いに沈むその時、格子の奥から女の声が響いた。
視線を向ければ、化粧を施した女が、こちらを品定めするように見ていた。
隣の格子からも、別の女が顔を出す。
くすくすと笑う声が広がり、六人の居場所は一気に人目に晒された。
すち
すちが戸惑いの声を漏らす。
その時、背後から足音が近づいた。
低い声が響く。
振り返れば、羽織姿の男が腕を組み、こちらを睨んでいた。
髪は丁寧に結われ、腰には刀。
威圧感のある立ち姿に、六人は思わず身を引く。
なつ
なつが言いかけた瞬間、男は眉をひそめた。
視線が鋭くなる。
周囲からまた笑い声が上がった。
男は一歩近づき、六人を上から下まで眺め回した。
そう言って、不敵に笑う。
抵抗する間もなく、六人は大門をくぐることになった。
煌びやかな世界が、その奥に広がっている。
案内されたのは、堂々とした門構えの楼だった。
紅殻格子に飾られた提灯は、華やかさと威厳を兼ね備えている。
名を告げられたのはなつ。
なつ
思わず聞き返すが、男は取り合わない。
こさめが連れて行かれる。
こさめ
低く呟く声に、どこか納得の色が混じった。
いるまに告げられた名は茈月。
らんは桃李と呼ばれる。
すちとみことにもそれぞれ名が与えられた。
六人はぽかんと顔を見合わせる。
現実感のない響きに、言葉を失っていた。
夜が更ける頃、六人はそれぞれの楼の部屋に案内された。
豪奢な調度品、眩しいほどの色彩、異世界のような華やかさ。
だが同時に、胸の奥に小さな不安が芽生える。
これは夢なのか、現実なのか。
もし現実なら、自分たちはどうなるのか。
なつは天井を見上げ、深く息を吐いた。
紅鶴という名が、まだ馴染まない。
だが──なぜか胸の奥で、確かに熱を帯びて響いていた。
こうして、六人の“迷い子”としての夜は始まったのだった。
1・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡20
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