そんなあなたを愛す

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人生で初めてできた彼氏

恋愛経験が全くなかった俺は 愛とはよくわからないまま その人と付き合った

ガラガラガラ

普段は彰人と一緒にお昼を食べていたから その人と食べるご飯は初めてだった というか、その人とは全く関わったことがなかったし 呼び出されて行った時、初めて顔を見た だから性格だって知らないしどれだけ俺を 好きなのかも正直わかっていない 俺もこの人を好きなのかも…わかっていない

年上だったし、初対面だったから つい敬語を使ってしまった。 敬語は大丈夫と言われても、正直無理だ。 タメ口は流石に逆に疲れてしまう

今日の朝付き合ったばかりだったから まだ彰人には言えていなかった 連絡とかしとけばよかっただろうか、 直接会ってだなんて彰人もびっくりしてしまっただろう 目をまん丸にしてフリーズしている

あれから月日は経ち、俺たちは大学生となった。 それで、俺たちの関係も…変わりつつある

バリン

ポタポタ…

バタン

なにがおきた、？ 今、お酒のビンをなげられて… 幸い顔には当たらなかったが… 手の方に目をやると、手のひらに 深い傷が入っていた

パニックになった 手には大きな傷が、少しでも 癪に触ることをいうとビンを投げつけてくる彼氏 もう嫌になった。

そんな時、彰人の声がした ああ…安心する。彰人の優しい声がする…

お医者さんにそう聞かれた時、めまいがした あの時…おきたことを思い出して 全てが嫌になる。 あれ、愛って…なんだっけ 好きって…なんだっけ どうしてあの人と付き合うなんて思ったんだろう… あの時だ…あの時、もしあの人を振っていたら… こんなことには、

もうなにもかもがわからなくなった 愛も感情も人も これからどうすればいい？あの人と どう関わっていけばいい？付き合って3年ちょっと、 今までどう接してきただろうか

ガバッ

もし、彰人と付き合っていたら？ 相棒じゃ、なくなるのか？ でも…

大雨の中、俺は泣いた。ひたすら泣いた 雨の音に負けないくらい大きな声で泣いた。 傘もささずにびしょ濡れになりながら でもそんな俺を、彰人は優しく抱きしめてくれた すごく暖かかった。 ああ、彰人と一緒にいたい ずっとこの暖かさに触れていたい そう思った

________数週間後_________

覚悟を決めた俺は、彼を呼び出して 別れ話をしようと決めた。 俺1人じゃまたあのトラウマが 過って無理だと思い、隣に彰人も いてくれることになった

ビシ、

バンッ

ガチャン、バタン

ガバッ

ギュゥ

なんてことがあってから 数年、俺は…いや、俺 " たち " は家を建てて…

ガチャン

ちゅ

俺たちは結婚をして、今は幸せな日々を送っている

今もまだ　愛　とはなにかよくわかっていない けど… これが、　幸せ　なんだなって 思うことが多くなった気がする

そんな俺の人生だ

END.

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