中原中也
中原中也
中原中也
中原中也
中原中也
中原中也
中原中也
中原中也
あれから、
どのくらい経ったかは知らねぇが
太宰が姿を消した
何故かは知らねぇし知ったこっちゃねぇ
だけど、
心の中にぽっかりと、
穴が空いた
あいつのせいで穴が空いた
俺には恋人がいて、
最高幹部という地位に立ち
強いというレッテルが貼られてる
なんとも十分な人生だ
なのに穴が空いた
小さいようで大きな穴が
アイツのせいで空いたんだ
中原中也
今日は仕事があった
仕事が終わって家に帰って寝た
今日も仕事があった
ミスをした
何故だかは分からねぇ
まぁもうどうだっていい
最近ミスが減ってきた
姐さんに褒められた
だが嬉しくなかった
きっと穴のせい
恋人に振られた
何故だから分からねぇ
たけどこっちの知ったこっちゃねぇ
お前といたって心の穴は満たされない
逆にお前と別れれて良かったのかもしれねぇ
そんなこと言ったら顔面を引張叩かれた
後悔はしてない
いや、これは嘘だ
後悔している
お前と付き合わなければ良かった
お前という恋人を作ったから
だから穴が空いた
自分がどれだけ酷いことを考えているかわかっている
だけどこう考えて
何かに八つ当たりしていないと
辛くておかしくなりそうなんだ
今日は太宰を見かけた
あいつは敵になっていた
新しい相棒がいた
あいつの隣は空席だと決めつけていた
見かけた時俺とお前は違う世界にいると思った
お前は俺のいない世界で笑っていた
ただそれが気に食わなかった
今になって気づいた
俺はあの時取り返しのつかないことをしたと
ただお前の傍にいれるだけで良かったのかもしれない
ただの相棒で良かった
それでもいいからそばに居たかった
太宰、
お前の傍にいたかった
また、心の穴が広がる気がした
きっと満たされるはずのないこの穴が
ただ大きくなるばかり
この人生は
お前が居ないと十分にならないらしい
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