ある日の昼下がり…
潮江文次郎
(三徹目でフラフラ)
いろは
…あ、おい、潮江くん
潮江文次郎
あ?
いろは
君…いつにも増して目の下の隈が酷くないか…?
潮江文次郎
そんなことはない
いろは
いいや、そんなことあるね
いろは
何日眠っていないんだ?
潮江文次郎
…(指で3を作り)
いろは
今すぐ寝てくれ
潮江文次郎
いや、眠らない
いろは
いいから寝るんだ…!
いろは
(腕を引っ張り)
潮江文次郎
やめろ引っ張るな!
いろは
やれギンギンだやれ鍛錬だと言っているが…
いろは
忍者たるもの万全でなくていいのかっ!?
潮江文次郎
うぐ……
いろは
眠れとまでは言わないから
いろは
横になるだけでも違うはず
潮江文次郎
…少しだけだからな
てくてく…
いろは
(縁側に座って)
いろは
…ほら、君も早く座って
潮江文次郎
は?
いろは
いいから
潮江文次郎
…(大人しく座って)
文次郎の頭部を膝に乗せ
潮江文次郎
っおい!?
いろは
騒がない、目を閉じる
潮江文次郎
いや、なんだこれは…!
いろは
膝枕だが…
潮江文次郎
わざわざすることか…!?
いろは
この方が眠れるだろう?
いろは
母さんがよくしてくれたし
いろは
ほら…こうやってな……
(頭をそっと撫でて)
(頭をそっと撫でて)
潮江文次郎
…、……(うとうと)
いろは
(小さく鼻歌を歌って)
潮江文次郎
……(すや)
いろは
…お疲れ様だな、潮江くん
潮江文次郎
…んあ?
いろは
…お、やっと起きたか
いろは
ぐっすりだったね
潮江文次郎
な…っ!
いろは
おかげで太ももは痺れたが…
いろは
ちゃんと寝るんだぞ?
潮江文次郎
……(恥)
いろは
それじゃあね
スタスタ…
潮江文次郎
なんなんだ!!
いろは
…少し恥ずかしいが…
いろは
健康になるならそれで…うん