若井
元貴と涼ちゃんが逃げ出したあと
思わず俺も家を飛び出した
若井
若井
若井
階段を上がる俺…
何をしようとしてるのか自分でもわからない
ただ
俺が刻む足音だけが鳴り響く
若井
若井
若井
若井
若井
若井
若井
イかれてる世の中だった
若井
若井
若井
若井
若井
若井
痛い
絶対に痛い…
脳がひねくれるほど痛いだろう
そんなことはわかってる
だけど今より楽になる
でも飛び降りれる自信がない
何にもできない
若井
若井
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ダダダダダッッ!
足音が聞こえる
段々近づいてく…
足音だけ
ダダダダダダッッ!!!
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッッッッ!!
ダダダダダダダ
バッ!!
若井
若井
若井
元貴
元貴
元貴
元貴
元貴
元貴
若井
若井
若井
元貴
若井
元貴
元貴
元貴
元貴
若井
こんな頼りのある元貴は
あの日依頼に見た…
若井
どんなに俺を心配してたのやら…
必死で止めようとする元貴
勇敢だ
俺の憧れの"ヒーロー"みたい
すっごく必死で、
真剣な表情で俺の脳を混乱させやがる
何がしたいんだ
若井
ほっといてよ!
思わずこえが出てしまった
元貴
元貴
元貴
若井
違う
そうじゃない
こんな頼りのある人に自殺を止められる俺は
幸せ者かってくらい
元貴は頼りある
憧れのヒーローみたい
若井の回想
元貴
若井
若井
若井
若井
元貴
若井
元貴
若井
元貴
元貴
元貴
元貴
若井
若井
元貴
元貴
若井
元貴
若井
"どうせ無理だろう"
と今までは思っていた
でも…
今
そんな元貴の夢が叶う直前である
そう気づいた
俺は
元貴達にどうなってほしいんだ、
幸せにするんじゃないのか?
そう問いかける
元貴
元貴
元貴
元貴
元貴
若井
目から涙が流れてきた
元貴は
今までで一番悲しい顔で、
一番孤独そうな声で言った
さすがの俺も今の元貴には逆らえられなかった
だって
悲しそうな少年の様に問いかけてきたのだ
〜幼い頃の元貴〜
ピーポーピーポー
パチッパチッ
ぼわぁっ
元貴
住民
大森父
大森父
消防士
消防士
大森父
大森父
大森父
大森父
大森父
大森父
大森母
大森父
大森父
元貴
走((
大森母
大森母
消防士
消防士
大森母
元貴
(逃げようとする元貴)
大森母
大森母
元貴
大森母
大森母
元貴
大森母
大森母
元貴
大森母
大森母
元貴
元貴の母は微笑む
大森母
大森母
大森母
大森母
大森母
元貴
走((((((
元貴
元貴
元貴
元貴
元貴
おばさん
おばさん
おばさん
おばさん
おばさん
元貴
元貴
元貴は寂しそうな顔でおばさんと隣町まで行った
ただ住民の悲鳴と、炎の音に包まれながら
あの元貴の顔、
この町に来たばかりの頃の顔…
若井
若井
若井
若井
若井
若井
元貴
元貴
元貴
元貴
元貴
元貴
若井
ダダダダダダッ!
涼ちゃん
涼ちゃん
そこには涼ちゃんとお母さんがいる
俺はもう子供じゃない
今お母さんに
「ごめんなさい」
を云うんだ
若井
若井
若井
若井母
若井
涼ちゃん
元貴
元貴は安心したように肩の力を抜いた
涼ちゃん
涼ちゃん
これが愛ってやつか
俺は仲間ハズレなんてしてない、されてないんだ
「仲間ハズレ」
コメント
8件
d(≧▽≦*)
ウォォォア泣ける😭