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絶滅ゴリ種

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絶滅ゴリ種

3 - 【最終回】明日なきこの声をもう一度

♥

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2025年06月30日

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太蔵

そろそろ「あの場所」に行くか

太蔵

奴らが呑気に生活してた間ずっとこの時を待っていた

太蔵

ゴリ族絶滅。そしてそれを利用した「薬」を大量にばら撒くのだ。

こいつの名前は太蔵。ゴリ族に家族を殺され強い恨みを持つ外道な男。

工場

雷斗

確かにもう使われてないな。

ゴリ族ゴリ

しかし怪しい気配は感じないな。

雷斗

そういえばさなんて呼ぼうか。

ゴリ族ゴリ

俺はみんなから親分と呼ばれてた。

雷斗

その前は

ゴリ族ゴリ

ないな。

雷斗

ゴリラだからゴリとか

ゴリ族ゴリ

勝手にしろ

雷斗

ゴリ族は本当に過去に人を殺してたのか

ゴリ族ゴリ

ゴリ族はいいやつばっかりだったぞ。

ゴリ族ゴリ

しかし俺たちも生きるために食べ物が必要で、必死だった。

ゴリ族ゴリ

どうしても死にたくない

雷斗

ゴリも人を殺したの…?

ゴリ族ゴリ

俺は人を殺してまで生きるなど反対だ。だからそれ以外で助かる方法を探してた

雷斗

そっか…良かった

ゴリ族ゴリ

なんでだ

雷斗

ごりはいいやつだって信じてるから

ゴリ族ゴリ

そうか

ゴリ族ゴリ

最後はここか

雷斗

待て…あれ

ゴリ族ゴリ

なんだあれは

そこには光っているドアがあった

ゴリ族ゴリ

どこにつながっているのだろうか

雷斗

行こう

雷斗

外?何で

ゴリ族ゴリ

それに夜か

雷斗

随分と綺麗な町だな

ゴリ族ゴリ

しかし見たことがある場所だ

雷斗

ここをか?

ゴリ族ゴリ

あぁ。

記憶?? 「親分川遊び楽しいですよ。」

ゴリ族ゴリ

ッ!

雷斗

どうした!

ゴリ族ゴリ

ここは

太蔵

待っていたよ

雷斗

太蔵!

太蔵

決着の舞台にピッタリだ

ゴリ族ゴリ

貴様...

雷斗

何の話だ!

陽菜

貴様よくも俺たちの「楽園」を

雷斗

楽園…?

太蔵

そう…俺は見つけたんだゴリ族の隠れ家を

ゴリ族ゴリ

なぜここに楽園

太蔵

君の仲間に無理やり聞いたのさ

太蔵

まあ殺したけどね

雷斗

過去に謎の薬を作っていたのもお前だな

太蔵

ふふ

太蔵

そうだよ

太蔵

俺が作ってばら撒いたのさ

雷斗

何で。

太蔵

あの薬は

太蔵

フォレストキング

雷斗

森の王…

太蔵

よくわかったね

太蔵

かっこいい名前でしょ

ゴリ族ゴリ

ふざけるな

太蔵

そして

太蔵

この薬は

ゴリ族の血さ

雷斗

ゴリ族ゴリ

今なんて…

太蔵

君の仲間は皆僕が利用してあげたんだ

雷斗

それが世間を狂わせたんだな

雷斗

なぜそこまで

ゴリ族ゴリ

何が目的だ

太蔵

ゴリ族は人間を利用して生きてきた。
外道なのはお前たちだ。

ゴリ族ゴリ

それは否定しない。

雷斗

でも、ゴリはそんなことしていない。

太蔵

この世の中理不尽だよな
でもそうでなくちゃ。

雷斗

てめぇ。

太蔵

そしてこの薬はただの儲けさ

雷斗

は?

太蔵

結果裏社会からは大儲け

ゴリ族ゴリ

では、外道なのはお互いだな

太蔵

では始めよう。

人類VSゴリ族

ゴリ族ゴリ

雷斗。ここからは俺が1人で戦う。
この場を離れてくれ

雷斗

いや、俺も…

ゴリ族ゴリ

お前はあの薬について調べてたんだろ?

ゴリ族ゴリ

もう知れたじゃないか

雷斗

それでも俺のせいでゴリは。

ゴリ族ゴリ

お前と出会わなくても
ゴリ族の運命は変わらなかった

雷斗

でも…

ゴリ族ゴリ

お願いだ。俺を信じてくれ。

雷斗

分かった…

雷斗

死ぬんじゃねぇぞ。

ゴリ族ゴリ

あぁ。

ゴリ族ゴリ

よし。太蔵だっけ?さっさと始めようぜ

太蔵

流石に人間は巻き込めないか?

ゴリ族ゴリ

これはゴリ族の問題だ
俺が戦う。

太蔵

ついでき今ここで言う

太蔵

仲間たちはもう全員片付けたぜ

太蔵

後はお前だけだ

ゴリ族ゴリ

そうか。

ゴリの怒りはもう限界だった

ゴリ族ゴリ

うほぉぉぉぉ!

全力のパンチを与えた。

太蔵

痛いじゃないか。

ゴリ族ゴリ

ゴリ族がここで終わるだと?

ゴリ族ゴリ

馬鹿なことを言うな。

太蔵

もう諦めろよ

太蔵

俺は終わらせたいんだ

ゴリ族ゴリ

うほぉぉぉぉ。

バン【銃声】

ゴリ族ゴリ

雷斗。お前は俺を殺さないのか

雷斗

なぜ殺す必要がある。

ゴリ族ゴリ

俺を殺せばお前は大金を貰える

雷斗

俺はそんなお金に困ってねぇよ

雷斗

それにそれは人間のすることじゃない

ゴリ族ゴリ

もし俺がお前を襲ったらお前はどうしてた

雷斗

分かんねぇな。

雷斗

しかし俺にはお前を殺す力なんてない

雷斗

だから人間として情けを見せるだけだ

ゴリ族ゴリ

そうか。これが善意というものか。

雷斗

ゴリ。

ゴリ族ゴリ

なんだ

雷斗

お前は…

「強く生きろ。」

ゴリ族ゴリ

雷斗…

ゴリ族ゴリ

お前のおかげで少しでも人間が良い奴とも思えた。

ゴリ族ゴリ

いや。お前だから思えたことだ。

ゴリ族ゴリ

雷斗こんな終わり方でごめんな。

ゴリ族ゴリ

なんて言っても。
この声は届かねぇよな。

太蔵

やっと、これで終わりか。

ゴリ族ゴリ

いや、終わらねぇよ。

ゴリ族ゴリ

俺はゴリ族としての使命を

ゴリ族ゴリ

今ここでお前を殺すだけだ。

ゴリ族ゴリ

うほぉぉぉ。

雷斗

ッ!遠くから。

雷斗は遠くに行ってたがゴリの叫びが届いた。

ゴリ族ゴリ

お前を殺すまでは。

太蔵

ッ!まだ死なねぇか!

太蔵

クソガァァァァ

雷斗

俺は…薬のために来たんじゃない。

雷斗

ゴリを助けるんだ。

雷斗

なんで俺は。

雷斗は再びゴリの元へ走る

そして。

雷斗

ゴリ!

ゴリ族ゴリ

雷斗…。

太蔵

まだ、まだ、

太蔵

やだ、やだ、死にたくない。

バタ

雷斗

勝ったのか。

雷斗

おい!ゴリ!

ゴリ族ゴリ

雷斗。

ゴリ族ゴリ

相打ちのようだ…。

バタ…

雷斗

え…

雷斗

なんで…。

雷斗

俺はお前のことを必死で助けようと…。

雷斗

全部無駄だったのか…、?

雷斗

なぁ…。

雷斗

返事してくれよ。

「そこの君」

雷斗

人?なんでここに。

医者

あの人の予想は合っていたみたいだね

雷斗

誰だ!

医者

僕はただの医者さ

医者

隠さなくてもいい

医者

状況を理解しするべきことをするため

医者

ここに来たんだ

雷斗

何が言いたいんだ。

医者

一から教えてあげるね

医者

ある方から電話でね、ここにゴリ族と人間が立ち入ったという情報

医者

ひょっとしたら命に関わるかもしれないってね

医者

その時に助けれるのは僕さ

雷斗

なぜ言い切れる

医者

だってー。僕の他そのゴリラを助けれる人なんて居ないからさ

雷斗

は…?助ける?

雷斗

敵じゃないのか?

医者

医者はなんだってするさ。それがお仕事だからね

雷斗

もう一つ質問だ。

雷斗

その人は誰だ。

医者

いい質問だね。

???

君か。最高技術を備えた医者というのは。日本では君だけだ。

???

実は。

医者

うんうん。なるほどね。
大体は理解できたよ。

医者

そっか。そこは僕の病院の近くだね。
そして僕もそういう仕事を探していたんだ。

医者

助けますよ。

医者

あなたの部下と一緒にね

部長

あぁ。ありがとう。
雷斗くんを頼む

雷斗

部長…、?

雷斗

で、でもどうやって

医者

まあ、僕に任せなさい!

雷斗

おい!どういうことだよ!

医者

ゴリラのからだを人間に移植するんだよ

雷斗

そんなん聞いてねぇよ。

医者

ゴリ族の体は実際に調べたことがある

医者

ゴリ族は人間に近いのは知能だけじゃない。

医者

体の構造の似ていたんだ。

医者

なんならほとんど同じ

雷斗

え?

医者

ゴリ族の正体をこれで理解できたかな

雷斗

いや…何も。

医者

ゴリ族はただのゴリラじゃない

医者

本来人間に進化する予定だった生き物が人間の寸前で進化を終えた

医者

人間に辿り着けなかった悲しい生き物だよ

雷斗

で…でも、そんなんドナー必要だろ。

雷斗

そんな人がいるわけもないし、ありえない。

医者

居るよ、

雷斗

は!?

医者

それはね。この子

見れられたのは小さな子供。 綺麗な状態で保管されていた。

雷斗

え、は、え?子供。
待って。…

雷斗は顔を青くする

医者

この子は僕の子供なんだよ。

雷斗

はぁぁぁ!?

医者

数日前僕の子【樹生】は死んだ。

雷斗

てめぇ!!やっていい事と悪いことがあるだろ

雷斗

自分の子供をドナーとして使う!?頭おかしいのか

医者

何も知らないのに言うな!!

雷斗

は…、

雷斗

逆ギレ、?

医者

わかってる。分かってるよ。

医者

でもな、自分の子供が死んでそのまま終わりなんて俺はいやだ。

医者

樹生は…本当にいい子だったんだ。

医者

樹生誕生日おめでとう。

樹生

ありがとう!

医者

もう5歳歳か。早いな

樹生

僕も医者になるために頑張る!

医者

偉い偉い

樹生

へへ!そして命を沢山救うんだ!

医者

でもな樹生

医者

たくさんの命じゃなくても、ひとつの命の為に必死で救う人も俺はかっこいいと思う

樹生

なるほどぉ。

医者

樹生はいい子だ

樹生

父さん

樹生

僕さ思ったんだ。

樹生

僕が死んだ後も誰かのためになれるかな

医者

え…?

樹生

最近覚えたんだけど、ドナーとして。

医者

どこで覚えた…

樹生

テレビで言ってたんだ。
ドナーで人が救われたとか

医者

それは…

樹生

僕はね、誰かのためになれるなら

樹生

そうしたいよ。

医者

本当に…。

医者

樹生は

医者

優しい子だ

しかし。樹生は半年後。突然死した。

雷斗

え。

医者

僕は決意した

医者

樹生をそのまま終わらせたくない。

医者

そして。その気持ちに応えたい。

雷斗

でも。

医者

ごり族も終わらせたくないだろう。

医者

ゴリ族を追い詰めたのは僕たち人間に罪がある

医者

今の環境を見て見ぬふりをすることは大人のすることじゃない。

雷斗

いや。でも。

医者

いいかい。

医者

医者はどんな形だろうと、その人がどんなに恨まれようとも、その命を救うのが医者だ

雷斗

そんなこと可能なのかよ。

医者

可能さ。僕はそのために来た

医者

だから。君の素直な気持ちを聞かせてよ

雷斗

もう一度ゴリと話したい。

医者

あぁ。任せろ。

雷斗

うん。

何時間も何時間も経過した

医者

終わったよ。

雷斗

結果は。

足音。

ゴリくん

ここは。

雷斗

ッ!

医者

さっき話したように記憶はないからね

雷斗

あぁ。

ゴリくん

おにいさんたちだぁれ。

雷斗

僕は雷斗だよ。

医者

名前考えてあげなよ

医者

私の子を任せたよ

雷斗

はい!

雷斗

君の名前はゴリだよ

医者

それでいいのかい

雷斗

少しは継がせたいんだ

ゴリくん

なんで僕がここに

雷斗

僕は環境保護会社というところで働いてるんだ

雷斗

そして今日から僕は君をサポートすることになった

ゴリくん

なるほど。

雷斗

だからこの差し伸べた手を受け止めて欲しい

ゴリくん

優しいんですね

ゴリくん

よろしくお願いします

雷斗

あぁ。

男性

ここに人が!

男性

ここはどこなんだ。一体

彼たちは環境保護をする人

男性

ここで一体何があった。
随分と不気味だ

それをある人が見守る

部長

すまないな。

部長

ゴリ族はいずれこうなる運命。

部長

でもそれが次は歴史に刻まれる

部長

雷斗の判断は間違えてはいなかった

現在。

ゴリくん

僕がそんな怪物だったなんて。

雷斗

俺は自分の選択を曲げたんだ

雷斗

ゴリ族を復活させようとした

雷斗

それは俺が壊したから責任を取りたかった

ゴリくん

雷斗。雷斗はずっとそばにいてくれた。だからそれで十分だよ

工場にあるゴリ族が光り出す このゴリ族だちはあの騒動の後雷斗がこっそり連れて帰った死体たちだ。

雷斗

ゴリ族が…。

ゴリくん

光ってる!?

雷斗

自ら消えるなんて…

雷斗

そんな…

ゴリくん

雷斗さん!それでいいんですよ

ゴリくん

成仏してるんですよきっと。

雷斗

そうか…。

ゴリくん

怪物だと言われてきたゴリ族の正体は可哀想な生き物だったんですね

雷斗

ゴリ。こんな俺でもまだ居てくれるか?

ゴリくん

雷斗だからいいんだよ

雷斗

すまない…情けないところを見せて。

雷斗

帰ろう。家に

ゴリくん

うん!

雷斗

明日一緒に遊園地行くか?

ゴリくん

え!いいの?

雷斗

ゴリとの時間を大切にしていくさ

絶滅危惧種を見つけたらあなた達はどうしますか。 雷斗みたいに善意な人間がこの世に沢山いることを望む。

ゴリ族。数百年前に絶滅した人間に近い知能を持つ生物。 この話はフィクションである。

登場人物。 ゴリくん。 ゴリ族 環境保護【男性】 部長 太蔵 医者 樹生 そして。作者は ゴリくん。

完。

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