テラーノベル
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シェアハウスのキッチンから、パタパタと小気味いい足音が聞こえてくる。 今日の当番のるなは、メンバーみんなのために特製のクッキーを焼いていた。 オーブンから漂う、甘くて香ばしいバターの香り。
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焼き上がったクッキーを丁寧に大きなお皿に盛り付けながら、るなは満足そうに微笑んだ
でも、あまりにも美味しそうな香りに、るなが一番に誘惑されてしまう。
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るなは人差し指を口元に当てて、誰も周りにいないかキョロキョロと見渡した。よし、誰もいない。 そーっと手を伸ばし、一番大きな星型のクッキーをつまみ上げる。 まさにそれを口に運ぼうとした、その瞬間。
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リビングの方からガラッと開き、メンバーが顔を出した。
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るなは思わずクッキーを持った手を口元に引き寄せ、肩をすくめて動きを止めた。 大きく見開かれた瞳。少し上がった眉。口元を隠すような仕草は、まさに「現行犯」のポーズそのものだ。
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慌てて言い訳をするるなだったけれど、甘い匂いと、少し赤くなった頬を見れば、何をしようとしていたかは一目瞭然。 メンバーたちは思わず顔を見合わせ、クスッと笑ってしまった。
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メンバーたちが一斉に手を伸ばし、サクサクと音を立ててクッキーを口に運んでいく。その瞬間、全員の目がパッと輝いた。
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大絶賛の声を聞いて、るなはさっきまでの拗ねた顔から一転、パタパタと嬉しそうに手を振った。
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みんなが美味しそうに食べる姿を満足そうに見つめていたるなだったけれど、ふと、お皿の上が残り少なくなっていることに気がついた。そして、るなが「味見」しようとしていた、あの形が一番綺麗な大きめの星型クッキーだけが、奇跡的にまだぽつんと残っている。
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るながじーっとそのクッキーを見つめていると、隣にいたメンバーがその視線に気づき、いたずらっぽく微笑んだ。その手が、スッと星型クッキーへと伸びる。
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るなは思わず身を乗り出し、両手でぎゅっと自分の口元とお皿をガードした。
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大笑いするメンバーたちの中で、るなは「絶対に渡さないぞ」とばかりに星型クッキーを自分の小皿にキープして、嬉しそうに一口かじった。口いっぱいに広がる甘さに、るなの顔は一瞬で幸せそうな笑顔に変わる。
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#ゆあんくん愛され
コメント
1件
るなちゃんのクッキーエピソード、すごくほっこりした🥺💕 味見しようとして現行犯になっちゃうところとか、一番綺麗な星型に執着する気持ち、めっちゃ分かる〜! 焦がしバターが隠し味ってところにるなちゃんのこだわり感じるし、最後に一口かじって「最高!」って笑顔になるシーンでこっちまで温かくなったよ。 なのさんの描く日常、優しくて可愛くて、また続きが読みたくなった!