テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ねぇ 一つだけ聞いても良い…?
あなたは永遠の愛を誓えますか?
何故、永遠の愛を花に誓い託すのですか?
花はすぐ枯れ果ててゆくものなのに…
あなたは、
その花に永遠の愛を誓えますか?
…枯れ散りゆく花に…
あなたは永遠の愛を託せますか?
偽りの愛…偽りの世界…
まだ… あなたは何を願うの?
“あなたの瞳にはナニが映ってるの?”
いつもの朝、
私は、 涙を流して目を覚ます。
悲しいのかさえわからず…
ただ… 涙をこぼしながら 毎朝こうして目を覚ます。
そうして… いつものように時計を見ようと 携帯画面を覗き込んだら、
こんなNEWSの見出しが 目に映り込んできた———……
📱
えっ⁈ な…、なに…⁈
む、向こうにいる お爺ちゃんとお婆ちゃん、 大丈夫かな…?
突然のNEWSに 心配する私の 携帯電話から着信音が鳴り出す…
反射的に 私は電話を取ってしまった———…
藤林 蜜花
橘 琉偉
えぇ〜 “もしもし”も言わせてくれないの… それに… 今日って休みですよねぇ… 絶対…!!休みですよねぇ…!?
橘 琉偉
藤林 蜜花
しかも任務ぅ!? コレ、絶対強制ですよねぇ〜?! 欲しかった服を買いに行きたいのに…!!
橘 琉偉
藤林 蜜花
……もぉ、私って何なの…⁇
橘 琉偉
藤林 蜜花
私は思わず… こう口にしてしまった。
まさか… この一言が…
このNEWSが…
私の 涙の意味を 知ることになるとは
この時の私には… 思いもしなかった…
第 1 章 “名もなき花は… 名もなき国は…?”
ただ、一瞬の欲望だけに一部の人間が 引き起こしたクーデター。
画面越しに、 私は、 ただ見ているだけの人間でしかなかった…
その先に、 全世界を巻き込む大惨事になるとは 誰も予想しなかったし、 想像すらできなかった…
この代償が、 私たちには 大きく 途轍もない出来事になるなんて……
この時 …誰も わからなかった…
国際連合 国防省 本部
このクーデターにより 国防省内の人々は足早に行き交っている。
それもそのはず… こんな事件は、 ここ数十年おこっていなかったからだ。
その中… この異常な光景を 目の当たりにしても 周りを見回すことなく 案内された部屋にひとり、 ただ…一人、ゆっくりと歩いていく人物が 慌ただしい国防省内の中に 見え隠れしていく……
そんな国防省内を ひっ迫した様子で駆け、 ノックも疎かに国防長官の執務室へ 彼の部下の秘書官が飛び込んできた。
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
律儀と言えば律儀だが… 国を取り戻したいだけなのか… それとも——……
国防長官はこう思った。
国防長官
秘書官
苛立ちのあまり、 国防長官は執務室の扉を蹴り開け、 足早に応接室へと向かって行った———・・・・
そうして応接室前に着くと… 先刻までの苛立ちを収めるように、 一息… タバコに火を付け… その扉を静かに開け、 笑顔を見せながら… 応接室のソファへと 腰掛けている上皇へ話しかけた。
国防長官
上皇
国防長官
名もなき国が… 名前欲しさに、か… 国防長官はこう思った。
国防長官
上皇
「名も無き国の上皇陛下」 だな(笑)
国防長官
上皇
真っ直ぐに上皇を見据える 国防長官。
国防長官
———……!! まっ まさか…
上皇
上皇の言葉を聞いて突然、 嘲笑して鋭い眼差しになった
国防長官
上皇
国防長官
上皇
国防長官
上皇
国防長官
上皇
国防長官
上皇
国防長官
上皇
国防長官
上皇
それは… 貴殿には “わからない”よな 上皇陛下
国防長官
上皇
もうただ、 空気を求めるように 口を動かすことしかできない上皇 国防長官は目を落として、 ひと息つくと———・・・・
国防長官
上皇
国防長官
そう言い出した国防長官は 帝とのエピソードを語り始めた———・・・・・
俺が、まだ軍司令部にいて 元帥と戦後処理をしているとき 二人… 笑顔で近づいてくる人物がいた この国は”無差別攻撃”をする危険なヤツら 俺は元帥の前に立ち
“近寄るな!!”
と何度も叫んだ そのうち… 一人は銃殺され、もう一人… そう 帝は… 俺たちの前でこう言いだした…___
帝
そう言いながら、 元帥を”笑顔”で 見つめ話し始めた
“早く殺せ!!”
瞳の奥で こう叫んでいた そして帝は… 静かに元帥の前にしゃがみ込んだ。
“逃げることもしない!?”
この時 帝は… まるで命がいらないように 俺は見えた… なんとか帝を 落ち着かせようと 俺はこんなことを言った___…
国防長官
俺にそう言われた帝は……
帝
国防長官
帝
国防長官
帝
国防長官
帝
国防長官
帝は、 瞳を輝かせながらこう言った。 そんな帝に、 俺は…… 思わず後退りしてしまった… 何故、 こんなにも凛とした男に なれるんだ…⁈ そして、 俺はこの瞬間———……
この男が……… 知りたい…!
強くこう思った…!! そんな時 帝は、 今にも焼け落ちそうな花に 水を与えて 俺にこう話してくれた———…
帝
雨が降れば—— 風が吹けば—— 気持ちが良いものですよ
帝
この時 帝の瞳の奥の 優しさ が垣間見えた。
帝
「 雑草です。 」
帝
「そんな笑顔を 見せる事が出来るのならば、 今すぐ 花の名前を 探し出せ!!」
帝
国防長官
“花言葉”の意味で 人を…
帝
なっ!?
帝
そう帝は、俺に話してくれた——…。
そして時が経ち———・・・・・
軍事裁判の判決が 帝に言い渡された…
判決!! 貴殿は他国を巻き込み、 多大な“力”で人々を苦しめた為、 貴国の名を“処分“する!! 貴殿には, 死刑を言い渡すより この刑が… 辛く重いものとなるだろう…
こう言い渡された帝は 裁判官にこう話した…
帝
そう言いながら、 帝は、 静かに”笑顔”を見せた。
帝
そして 笑顔という“水”がある
帝
『 誰 か が 見 つ け 出 す 』
国防長官
“この男に代わる人間はいない”
国防長官
帝とのそんな思い出話を 上皇へしながら 国防長官はまたもや問う。
国防長官
上皇
国防長官
“まだ”
国防長官の想いをよそに… 上皇は重く苦しんだ表情で
上皇
国防長官
あなたは “名もなき花に水を与え、 名を与えてあげなさい” それがあなたの”宿命”だから
そう思いながら 国防長官は笑顔で上皇を見つめた。 胸を締め付ける苦しみの中 立ち上がる上皇。 扉のドアノブに手をかけて……
上皇
国防長官
上皇
ただ… 唇を噛み締め扉を開け、 静かに真っ直ぐ… 出口へと歩いて行った。 その背中を見送った国防長官は、 ある人物の名を呼ぶ。
国防長官
国防長官が話しかけると、 身を潜めていた物陰から 一人の男がゆっくりと静かに姿を現した…
Yin
国防長官
Yin
国防長官
冗談を言いながら、 そっと振り向いた国防長官の目は、 言葉とは裏腹に、真剣そのものだった。
Yin
国防長官
Yin
Master が退室する姿を 見た国防長官は、 笑いながらゆっくりと、 応接室を後にする。
秘書官
待合室を出ると、 待ち侘びた表情の秘書官を横目に 国防長官は秘書官と共に ゆっくり、時には足早に 作戦会議室へと足を向ける。
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
全てを読み込んでいる様子の 国防長官を見た秘書官が…
秘書官
国防長官
秘書官
思わず高笑いをする国防長官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
秘書官は国防長官をただ見つめる
国防長官
周囲を気にもせず再び 高笑いをする国防長官を見て 絶句する秘書官
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
恐怖のあまりただ呆然とする秘書官…
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
国防長官
秘書官
ただただ下を向くしかない秘書官
国防長官
秘書官
国防長官の来訪を待ち受ける 作戦会議室の扉を そっ…と秘書官は開けた
国防長官
こうして始まった 勝利なき戦いが “いま 花 のもとに“
ひぃじい ふぃば〜 の観察日記
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
橘 琉偉
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
藤林 蜜花
ひぃじい
藤林 蜜花
ひぃじい
橘 琉偉
ひぃじい
藤林 蜜花
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
ふぃば〜
ひぃじい
二〇二五年 七月七日(月) 観察日記 記入者 ひぃじぃ ふぃば〜 ー終ー