桃赤
君と、これからもずっと一緒にいられると思っていた。
これからもふざけあって
笑い合って
愛し合って
ともに歩んでいけると思った。
俺には君しかいないと思ってたし
君には俺しかいないって信じていた。
けど、
そんなものは
簡単に終わってしまう
君の隣にいると
最近、君の顔がすごく疲れ切っているような表情になっている。
桃
赤
偽りの笑顔を俺に向けているようにしか見えなかった。
桃
桃
赤は、一瞬表情を歪ませたが、
すぐにまた笑顔になる
赤
赤
赤
俺は、赤をそっと抱きしめる
できるだけ優しく、………
そう思っていたのに
赤と離れ離れになってしまいそうな気がして
俺は必死に涙を我慢して、
抱きしめる力を強くする
赤
桃
桃
桃
赤はしばらく黙って、
そっと俺を抱きしめてくれた
赤
赤
桃
赤
赤
長い長い沈黙を破ったのは、赤の方だった。
桃
赤
赤
赤
桃
桃
赤
赤
俺は、涙を抑えきれなかった。
ただただ、流れてくる涙を
流していた
赤
赤
声を震わせ、泣いている彼女。
昔なら、絶対言わなかったであろう言葉。
涙腺が緩くなったような気がした。
赤
桃
赤
赤
赤
赤
赤
赤
赤
俺は、赤のしたいことをしたかった。
残された赤との時間。
1日1日を大切に生きながら
赤の隣に少しでも長くいたかった。
桃
赤
赤
そこから、俺たちはたくさんたくさん付箋にしていきたいことを書いていった
気づいた頃には本当に大量に書いていて
思わず2人で笑ってしまった。
明日から必ずこの付箋に書いていることを赤とともにしていこうと思った。
そして、
明日から必ず泣かないと心に誓った。
付箋に書いていることをしていくうちに
赤との時間がどんどん削られていっているということも実感したし、
もしかしたら病気が治るんじゃないかと儚い妄想を抱いたこともあった。
赤の笑顔を見るたびに
もうすぐこの可愛い笑顔を見れなくなるという悲しさと
明日もまだ赤はいるし、大丈夫だろって、
そう思い続けていた自分がいた。
けれど、
俺が思っていたよりずっと早く
赤は亡くなってしまった。
赤と付箋に書いていることをしていたとき
急に赤の体調が一変していまい
急いで救急車を呼んだが、
数時間後に、
亡くなった。
俺は、赤の言葉を思い出す。
『長くてあと一年』。
赤は、付箋を書き始めた日から僅か5ヶ月で天国へいってしまった。
亡くなる3日前には
「もう付箋なくなるね!」
「余裕で勝っちゃうよ!もっと増やそうよ」
と君が言ってたから
君はまだいてくれるって信じてた。
冷たくなった君の頬を優しく撫でる
桃
桃
桃
桃
久しぶりに
頬に涙が伝った感覚がした。
残りの付箋
24枚。
end
タップお疲れさまでした!!
もう本当にごめんなさい!!!
投稿頻度が低すぎる!!
言い訳タイム入ります……
まず、家族が二人、コロナにかかりました。
濃厚接触者になってしまい、
その間に勉強とかいろいろしてたんです
それで、そろそろ投稿しなきゃ、と思ったら、
私もなにか喉に違和感を覚えました。
結果、風邪でした。
風邪だったのですが、少し体調が優れなくて
投稿できてませんでした、
これから、もっと頑張ります!
最後までご覧いただきありがとうございました!
コメント
21件
桃赤の運命の数字…!!
すごいよかったです…! ブクマ失礼します🙇♀️