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人がピンクメッシュになるなんて初めて聞いたよ
多分ピンクメッシュじゃなくてもうちょっとあったろ ピンクメッシュのせいで内容入って来ないわ
パッと見ギャグだと思うのに中身みたら凄くシリアスで怖くなっちゃった…
__ねぇ、知ってるっ?
__最近噂になってる、 『ピンクメッシュの呪い』のこと!
__え、何それ………。 ピンクメッシュ?
__そうそう、ネットによるとね、 段々と体がピンクメッシュ化していくんだって……!
__うぇぇっ、気持ち悪…… それで、最終的にはどうなるの?
__んーっとねぇ、確か……
__全身がピンクメッシュになって、 死んじゃうんだって。
【ピンクメッシュの呪い】 始まり
この物語はフィクションです。 実際の人物、団体、事件とは一切関係ありません。 ※人によっては不快な気持ちになるかもしれません。その場合は読むのをやめて寝ましょう。
______?
朝だ。
目覚ましが煩い。鳥も煩い。外で暴れてるバイクの音も煩い。
こんな最悪な目覚め、今迄あっただろうか。
嗚呼、何回もあったさ。 毎朝そうさ。
朝起きて、無駄に多い朝食を口に詰め込んで、教科書やら何やらいろいろ入った鞄を用意して、
靴を履いて、自転車で投稿して、ゴミみたいな教室で、独り 小説を読むのだ。
陽キャ達が騒ぎながら入ってきて、担任も欠伸をしながら入ってきて、其の儘いろいろあって一日を終えるのだ。
ゴミだ。 私の人生は、ゴミ以外の何でもない。
何で、私は朝からこんな憂鬱な気持ちにならないと行けないのだろう。 心底腹が立つ。
ドロドロでグチャグチャとした心を奥底に押し込み、私…『鳴(メイ)』はベッドから飛び降りた。
汗がベトベトしていて気持ち悪い。 まだ眠いのに起こされて苛々する。 目眩がする。学校なんてクソ喰らえだ。
動きたくない。 寝ていたい。 いっそ首でも吊ってやろうか。
母
一階から、母親が私を呼ぶ声が聞こえる。面倒くさい。降りたくない。
でもそんな事は出来ない。動くしかないのだ。起きるしかないのだ。
鳴_メイ
深呼吸。 こうすれば、少しは気持ちが楽になる。
鳴_メイ
鳴_メイ
そろそろ降りないと、また母が私を呼ぶだろう。行きたくない。嫌だ。
行かないと。行く。動く。歩け。 でも、足が動かない。息ができない。頭が痛い。何だ?これは。 いつも此処まで酷くはなかった。
頭に手をやる。 ふわふわの髪の毛。いつもと同じ。
………………………、
…………同じ?
鳴_メイ
違和感。サラサラとした何か。 横髪。触覚?何だ、これは。
慌てて、鏡で自分を確認する。 いつもの私じゃない。 何かが、何かが違う。
鳴_メイ
私の髪に、染めた覚えのない桃色のメッシュが付いていた。 気持ち悪い。これでは目立ってしまうじゃないか。何なんだ。何なんだ、これは
夢?夢なのか?私はまた悪夢を見ているのか? 今日の分の悪夢はもう見終えた筈だ。 高い、高い所から落ちる夢を。見ただろう、もう見た筈なのに。
何なんだ、何なんだよ、これは。 神様は私に何の恨みがあるのか。 それとも、私は前世、何かとんでもない事をしでかしたのか。
考えても考えても、結論は出せない。 このまま一階に降りたら、母や姉を驚かせてしまう。
優しいあの二人なら、笑って「何の冗談?」とか言ってくるかもしれないけど、冗談とかでは無いのだ。 気付いたらこうなっていたのだ。
鳴_メイ
喚いたって、何も変わらない。 とりあえず、一階に降りよう。 もしかしたら、洗えば落ちるかもしれないし、見間違いっていう可能性もあるし。
鳴_メイ
動けない。
動きたい。 動きたくない。
流石に、早く一階に行かなければ。 学校に行く時間になって、朝ご飯すら食べられないかもしれない。
ほら早く。動け。動けってば。
鳴_メイ
………動けよ。
………動いてよ。
………動けってば………。
鳴_メイ
いつまで経っても、動けない。 だから私は弱味噌なのだ。
………消えたい。
続く