幽霊はあしいらず (参加型)

昔会った男か女かも分からない子に恋をした

一目惚れというわけでもなく、

ただある日、1人でいた自分に話しかけてくるようになった

俺は答える訳でもなかった

でも、彼は毎日来ていた。外はこんなにも暑いのに

サッカーしよう

なにやってるのー？

って、そんなにことを言って、俺が断る度に

それじゃあ、また明日な

そう言って去っていく

うんざりしながらも、

だんだん答えるようになって、だんだん仲良くなっていった

だけどある日

彼は自分の所にこなくなった

俺はなんとも思わなかった

まあそのうち来るだろうと。

明日も、その明日も来ない

もう会えない

俺は何も思えなかった

ただあいつが

勝手に来て、勝手に話しかけてきていた

それだけ

それだけだけど

俺はやっぱりほんのちょっと、

寂しかった気がする

ずっと覚えている彼の姿を思い出す度

あぁ俺、あの子のこと好きだったんだ

そう気づいたら

もう忘れようにも忘れられない