薄暗い部屋の中は、病人特有の熱と、荒い息づかいと、その中に混じる嗚咽で淀んでいた
冬仕様の暖かいベッドに枕を外して籠る部屋の主がその原因
悠佑
悠佑
悠佑
熱を帯びてぼーっとする頭は、 ガバガバに緩くなった涙腺を止められない
体の怠さと、 回らない思考と、 何故か止まらない涙と
顔は暑くてぼーっとして、 何も考えららないのに
体は妙に寒くて震えが止まらない
薄く開いた唇は、体が欲するままに酸素を取り込むべく呼吸し、 痛々しいほどに乾燥してひび割れている
悠佑
悠佑
溢れる涙はシーツを濡らし、不快にしみをつくる
悠佑
悠佑
悠佑
声に出していやな気分を払おうとするも、がさがさと雑音の混じる痛々しい声しか出せない
しんどさはピークに達し、寝たいのに眠れない
悠佑
自分の体をきつく抱きしめる
爪を立てるようにして 服をきつくきつく握り込む
自分を保てるように
そうでもしないとすぐに誰かに泣きついてしまいそうだったから
うすうす勘づいてはいたのだ、 もう限界だと
身も心も限界に達した今、悠佑にできるのは歯を食いしばって耐える、 それだけだった
時刻は午前5時
少しずつ明るくなる外を恨めしげに睨むと、目を閉じた
コメント
14件
悠くんー!大丈夫かー!今すぐ看病したいw
ド性癖だ… 1人で耐えてるの最高って思うんですよ…私の性癖大丈夫か? てか最高でした!めっちゃ好きです!ありがとうございました!
あぁ、めっちゃド性癖…… 看病されてるのも好きだけど、一人で耐えてるの最高……! めっちゃ好きです、ありがとうございます🙇