弐十
弐十
月に照らされてトルテさんの額が反射する 。
月じゃなくて俺ばっかみてるトルテさんが嫌い 。
月を見に来てるんだから俺ばっか見ないで 。
弐十
無理やり月を見させるために声を張り上げる 。
今までに出したことないような声に喉が枯れてしまいそうだ 。
キルシュトルテ
はい 、 効果なし 。
いつもトルテさんを見てる俺はトルテさんの気持ちを理解してしまう 。
こういう時だけ笑顔になるの嫌い 。
こういう時だけ 。
何かを月に問いかけてるような瞳 。
何かを俺に伝えるための仕草 。
はっきり伝えて 。
俺をもっと好きにさせて 。
俺を意識して 。
弐十
弐十
キルシュトルテ
キルシュトルテ
ぽかん と口が開いている 。
開いた口が閉じない とはこういう事なのかも知れない 。
軽く照れているような表情 。
額に汗が滲んでいて 、 つま先へと伝って行く 。
溢れた雫 。
残る陶器 。
嗚呼 。
なんて綺麗なんだろう 。
その表情が途切れぬまま 、 月に向かって手を伸ばす 。
無言の空気が流れる 。
無言のはずなのに 。
どこか気まずさは無かった 。
その時 、 俺の顔がトルテさんへと近づいた 。
弐十
視界が暗やむ 。
トルテさんの口が俺の口元へと行く 。
貴方はいつもこうやって人を堕とすんでしょう 。
その表情は俺にだけ見せてくれたら良いのに 。
トルテさんへと身体を委ねる 。
行けるはずもないこの道のりに 。
貴方がいなかったのなら 。
貴方は 。
なんて罪深い人なんだ 。
'' 貴方 '' と重なるまで後0秒 。
おまけです ❗️ ✨
最後まで読んでくれてありがとうございました !
イラスト投下 (。-∀-)
キル弐十も弐十キルも大好物 💖
ガチめの落書きなので暖かい目で見て 👀
好評だったら女研のイラスト部屋作ろうかな 💬
話に合うイラストにしようかと思ってたんですけど
気づいたらいちゃいちゃになってた 笑
トルテさんが抱きしめる側がいいかな ー って思ったんですけど
実際トルテさんが182 、 弐十さんが177 cm なので
仕方ないない ! !
次の次の話は🔞予定です 🤤
フォロー&💬してくれると喜びます 〜
コメント
1件
バットエンドではなく切ない感じで終わるの凄く好きです!イラスト部屋まってます!