ぬっしっしー
ぬっしっしー
ぬっしっしー
ぬっしっしー
ぬっしっしー
青
桃
赤
黄
商店街
みんなで遊んだ帰り道
夕方特有の空気が僕らの間を通る。
桃
紫
紫ーくんが少し寂しそうに呟く
橙
橙
ちょっと、からかうようにいう。
青
青
無理しないでって、教えてくれたのは
大好きな君だった。
不意に目が合ったかと思うと
桃
大好きな彼が微かに微笑んだ。
桃
赤
黄
他愛のない、そんな会話は途切れず続く。
紫
桃
だからこそ別れるのは名残惜しい。
まだ先のことだけど、卒業したらお互いに将来のために離れ離れだ。
まだ、先のこと─…
橙
青
くだらない事で大爆笑する。
桃
青い春に僕らは今咲いている。
青
黄
紫
紫ーくんが母親のように呆れながらも笑う。
僕らの、定番のテンポの会話。
夕焼けが、濃くなってゆく。
赤
桃
黄
橙
紫
青
桃
別れの挨拶を告げる。
ここからは、僕ら2人っきり。
桃
青
桃
2人っきりになった瞬間、だる絡みモード全開の君。
青
桃
そう言って、僕の方に身を寄せた。
青
桃
青
そんな君も、大好きだよ
桃
何故か得意げにそういった。
青
そう、言い放ってやる。
青
少し勉強でもしようかと
机に向かう。
青
将来─。
僕は、1年後、どんな風に生きている?
そう遠くない未来のはずなのに、見えない。
前は、簡単に1年後なんて描けたのに。
卒業して…志望校に受かって
簡単に、いくものじゃないけど。
青
青
思わず笑みを零してしまう。
青
通話
00:00
青
桃
青
桃
青
桃
青
ペンを走らせながら会話を続ける。
それに気付いたのか、
桃
君がそう聞く。
青
桃
少し、声が引き気味になった気がした。
そんな君の姿がおかしくて。
青
青
桃
青
桃
青
少しだけ、素直になってみようって。
桃
青
桃
君との時間がいちばん楽しいなって。
桃
青
桃
「まだ」2年生、か…
青
桃
卒業まで、思うより一瞬なんじゃないかな
青
青
桃
青
桃
桃
青
青
桃
青
携帯から聞こえる君の笑い声。
顔は見えなくても、あの大好きな笑顔が脳裏に浮かぶ。
桃
青
桃
勉強って言うかなんていうか─
青
青
「なんで?」って聞かれると思ったけど
桃
ただ、そうぽつりと呟くように言うだけだった。
桃
青
桃
青
桃
桃
まぁ、そうなんだよね
卒業も近いってことかぁ。
青
桃
受験があるせい、なのかな?
青
桃
青
なんて、互いに笑いながらペンを走らせる
─拝啓
1年後の僕
青
受験、どうでしたか?
桃
今の僕の努力、踏みにじってないですよね。
憧れの校舎
合否発表
青
自分の受験番号を探す
青
見つけたら
1年後の僕は、嬉し泣きなんかしちゃったり?
青
そして
真っ先に着いて来てくれた大切な人に伝える?
青
桃
今の僕の努力は、絶対無駄じゃなかったって信じてます。
青
青
青
桃
桃
青
合格祈願 1年前の青より
桃
青
嬉し泣きして
大切な人にそう伝えて
青
抱きしめる。
桃
桃
青
君の肩に顔を埋めて
伝わる優しい声に
安心感を覚えて
青
桃
余計に惚れる。
青
『─卒業証書、授与』
窓の外から見える、桜の花弁。
隣に席を指定された君は、そんな窓の外を眺めていた。
青
桃
『苺崎 桃』
桃
青
桃
なんて、大袈裟に送り出す。
青
『─苺瀬 青。』
青
ぴんと背筋を伸ばして
賞状を手にし、ぺこりと一礼。
青
手に持つものを見て
きゅっと胸が締め付けられるような、切ない感覚になる。
また、席に着く。
桃
青
込み上げてきた涙を堪えようと、震えた声で返答する。
桃
青
桃
呆れながらも、ぎゅっと、見えないところで手を繋いだ。
─卒業生代表 紫さん
紫
紫
青
桃
紫ーくんの答辞を聞き終えて
卒業生、退場。
青
桃
青
なんて、退場しながらも言葉を交わす。
後輩達
青
桃
青
桃
青
満開の桜に、良く似合う桃色の髪。
青い空に似合う濃く深い青色の瞳。
君の、美しさに
再び恋してしまうから─。
青
更に惜しくなる別れ
桃
青
桃
桃
お互い、一人暮らしだってはじまるから
住まうところだって近いわけじゃない。
近い、どころか─
青
桃
青
青
桃
青
青
寂しいから
離れるのが辛いから
桃
青
不意に込み上げそうになる涙を
青
無理に笑って振り払った
桃
後輩達
青
後輩達
桃
後輩達
青
後輩達
桃
後輩達
桃
後輩達
橙
後輩達
橙
紫
紫
後輩達
後輩達
黄
青
桃
赤
赤
後輩達
青
後輩達
桃
こんなに、慕ってくれる先輩が居る。
橙
紫
黄
赤
かけがえのない友達が居る。
MOB
MOB
MOB
あの頃を思い出させてくれる、大切なクラスメイトも居る。
青
青
後輩達
後輩達
青
そして
青
桃
そして
桃
青
青
愛おしくて
大切で
大好きな、君がいる─。
※人は居ません。
学校の校門を抜けてすぐ
桃色に染まったお馴染みの景色
青
校門を抜けるのは、躊躇いがあった。
桃
青
桃
青
桃
桃
青
桃
青
青
君の手を握る力が、一層強くなる。
桃
青
涙で視界がぼやけて
桜の花びらに君の姿がかき消されて
余計遠くなっちゃうから
離れないようにって
ぎゅっと抱き締めてやる。
青
桃
桃
青
名残惜しくて
辛くて
再び、恋してしまうから─。
桃
青
桃
青
また涙が込上げる
桃
青
少し声を出すだけで泣きそうになるから
うん、としか言えなくて
青
桃
桃
青
桃
青
別れ
本当の
青
桃
勢いよく振り返って
反対方向へ
走り出す。
青
同じく振り返った遠くの君と目が合った
桃
青
遠くでも、耳に飛んできた君の声
桃
桃
桃
青
桃
桃
桃
桃
青
青
青
このタイミングで泣くのは嫌だから
とびっきりの笑顔を、見せてやる。
大好きな、君に。
【⠀君 に 恋 し ち ゃ だ め で す か ─ ? 】
─Completed─
最終回!最後まで見ていただき感謝です...!
400タップも...!!本当にお疲れ様です!!
そんなところで
私はこの物語の番外編を視野に入れてるんです
つまりは卒業後の世界を番外編として書こうか、という考えです。
2話ほど書く予定なのですが~...
「もうええわ」と思ってる方も居るかもしれないので...!
この話の♡1000で番外編1話投稿決定
♡1500で番外編2話投稿決定
という流れで...!
把握よろしくです!
こちらもいいねないとやってけないので...(
ただ、本編はこれで確定で終わりです!
皆様、ありがとうございました─!!
コメント
28件
めちゃくちゃ良かったです😭 番外編楽しみにしてます!
神神神神神神神神神神神神神
沢山のいいね&コメントありがとうございます!! 番外編2話制作決定しました!! ですが年末年始は忙しい(お年玉回収)方が多いかと思われるので...!私の忙しさ(お年玉回収)さえ終われば書き始めます!時間かかるかもしれませんが楽しみにしていてください...!!来年もよろしくお願い致します!皆様良いお年を!!