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バイクで移動中
叶夢(かなた)
ごめんな。
望(のぞみ)
え…？
叶夢(かなた)
あんな事に巻き込んで、
叶夢(かなた)
それに、怪我もさせそうになったし
望(のぞみ)
…
望(のぞみ)
いいよ。
叶夢(かなた)
いいのか？
望(のぞみ)
だって、助けてくれた時の叶夢、
格好良かったもん
格好良かったもん
望の言葉はバイクのエンジン音でかき消される…
叶夢(かなた)
え？
叶夢(かなた)
なんて？
望(のぞみ)
なんでもない！
叶夢(かなた)
なら、飛ばすぞ
望(のぞみ)
うん！
19:25
望(のぞみ)
間に合った〜
望(のぞみ)
叶夢、ありがとう
叶夢(かなた)
うん
ガチャ
望(のぞみ)
え…
望母
望！
望(のぞみ)
ママ、ただいま
望母
良かった。
帰ってきて
帰ってきて
望母
あら、そちらの方は？
望(のぞみ)
この子は日向 叶夢…さん
望母
叶夢さん？
叶夢(かなた)
は、はい
望(のぞみ)
家まで送ってくれたの
望母
あら、そうなの！？
望母
じゃあ、上がってお茶でも一杯…
叶夢(かなた)
いえ、私は…
望(のぞみ)
叶夢！遠慮せず、
上がっていってよ
上がっていってよ
叶夢(かなた)
あー…
叶夢(かなた)
じゃあお言葉に甘えて
叶夢(かなた)
そ、それで、
叶夢(かなた)
望のお母さんのお話に
付き合ってたら
こんな時間になって…
付き合ってたら
こんな時間になって…
三ツ谷
はぁ…
三ツ谷
それならそうと連絡しろよ
叶夢(かなた)
それが…
叶夢(かなた)
携帯の電源、
何かの拍子に切れちゃったみたいで
何かの拍子に切れちゃったみたいで
三ツ谷
お前なぁ…
三ツ谷
まぁいい。
三ツ谷
飯は？
叶夢(かなた)
食べてきたー
三ツ谷
そーか…
律希(りつき)
あ、あの！！
小夜麗(さより)
ん？
律希(りつき)
あなたと叶夢の関係って…
小夜麗(さより)
あー、
小夜麗(さより)
そこ、気になる？
律希(りつき)
まぁ…
律希(りつき)
叶夢があんなに強い理由も
気になりますし、
気になりますし、
律希(りつき)
お兄さんのことも気になります
キーっ
バイクが急に止まる
小夜麗(さより)
え…
振り返った小夜麗の顔は血の気が引いてて、真っ青だった
小夜麗(さより)
誰から聞いた？
律希(りつき)
え？
小夜麗(さより)
誰から聞いたんだよ！！
小夜麗(さより)
姉さんのお兄さんのこと！
律希(りつき)
さっき絡んできた人が
話してましたよ
話してましたよ
小夜麗(さより)
え、
小夜麗(さより)
あ、
小夜麗(さより)
そうか…
律希(りつき)
どうしたんですか？
小夜麗(さより)
いや、なんでもねぇ
律希(りつき)
そ、そうですか…
小夜麗(さより)
とりあえず、早く送らないとな
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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