コメント
2件
スマホぶっ壊れてて 見るの遅れてましたすみません!!!😭😭 いや尊過ぎませんか!!? 不仲感もありながら 両片思い感もあって最高に 尊かったです…👊🏻💗 参加ありがとうございます!!
⚠️必読⚠️
こちらは実在する方を題材とした nmmn作品です。 ご本人様には一切関係ありません。
nmmn・irxsといった単語 nmmn閲覧ルールを知らない場合は 作品を読まないでください。
スクショや、他サイト(特にSNS)への 転載・拡散は厳禁です。
コメント欄での検索避けの徹底も ご協力お願いいたします。 例)irxs・青など
この作品には 水青(黒さん友情出演) エセ関西弁 キス表現 が含まれます。 地雷の方はブラウザバック推奨です。
こちら雪奈様のコンテスト参加作品です。 恋愛・ロマンス部門で参加させて いただきます。
以上のことが大丈夫な方のみ 作品をお楽しみください。
青
水
どうしてこうなった。
状況を説明すると、 べろんべろんに酔っ払ったいふくんが、 僕に半分体重を預けて歩いている状態。
正直重いし、酒臭い。
青
青
青
そして延々と恋バナをされる。 しかもほとんど同じ話ばかり。 さっきも似たようなこと聞いたし。
水
今夜は久しぶりに思う存分ゲームしようと 思っていたのに。
事の発端はアニキからの一本の電話だった。
水
直近までのタスクをほぼ一日かけて終え、 パソコンに向かいっぱなしだった 身体をぐぐ、と伸ばす。
ずっと同じ姿勢だったのもあって、 人体から鳴ってはいけないような音が 部屋に響いた。
水
水
最近は大好きなゲームも ログインしかしていなかったが、 久々に夜更かしして遊んじゃおうかな、 なんて思っていた矢先。
黒
通話
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水
手の中の携帯が震えて着信を知らせた。 相手を見ると『アニキ』の文字。
何か非常事態だろうか、と 緑のボタンをタップする。
水
黒
黒
そしてこの状況。
まろにきで飲んでいたらあまりにも いふくんが酔っ払ってしまい、 一人では帰せなかったらしい。
まぁ確かにこの泥酔具合じゃ心配にもなる。
現に彼は、僕に寄っかかってなければ 今すぐにでも側溝にはまりそうなくらい ふらついている。
水
青
せめて僕の言うことだけでも聞いてくれれば 良かったが、生憎何も聞こえていない様子。 僕のことそっちのけで恋バナに 花を咲かせている。
青
水
自分でも驚くほど低い声が出た。
そりゃそうだ。…好きな人に好きな人が いるなんて、考えたくもない。
彼が見初めた人だ、きっと僕なんかに 勝てっこないって分かっている。 だからこそ、辛い。
青
青
僕が黙り込んでいると、いふくんが 話を聞けとせがんでくる。 やっぱり近くで喋られると酒臭いな…
……ん?
水
青
水
どれだけ飲んだのだろう、この人は。 まさか僕と認識されてなかったとは驚いた。
さっさと家に送り届けて寝かした方がいい。 そう考えた僕は、いふくんに背中を 差し出して声をかけた。
水
水
青
青
そう言いながら僕の背中に 体重をかけてくる。
水
自分より10センチ近く大きい男は お世辞にも軽いとは言えないけれど、 僕だってある程度筋肉はあるし?
…正直、結構キツイけど。
水
体勢を整えて彼の家へ一直線に向かう。
歩き始めると、僕の頭の上に乗っていた いふくんの頭が重力に従ってずり落ちた。
青
水
こちとら喋られると息が 首にかかってくすぐったいのだ。
青
水
嬉しそうに笑ういふくんにとりあえず謝る。 いふくんが勝手に間違えてるんだから 別に謝る必要もないのだけれど。
青
水
最後の曲がり角を曲がる。 あともう少しで目的地だ。
結局最後まで僕は『アニキ』だったか… なんて、変に落ち込みながら 問いかけに応じてやる。
青
青
水
好きな人に、『好き』と言われた。
こんなに喋ってるのに匂いかい、と ツッコミたくはなったが、かなり嬉しい。
…よくよく考えたら、『僕の匂いが好き』と はっきり言われたわけではない気がしたが、 勘違いはしたもん勝ちである。
水
嬉しい言葉に顔をにやけさせていると、 ようやく彼の住んでいるマンションに 到着した。
水
水
後ろに声をかけるが、全く反応がない。
水
嫌な予感がしてちょっと首を 後ろに向けると気持ち良さそうな寝顔が。
水
先ほどの会話から数分も経たずに 寝るなんて、と本日何度目か分からない 溜息をつく。
もうエントランスに置いてってやろうか とも思ったが、大事なメンバーだし 一応好きな人。 風邪をひかれたら困る。
水
彼が肩に下げていたカバンから 鍵を取り出し、中に入った。
水
配信ではメンバーに乗っかって 馬鹿にしているけれど、僕の部屋の方が 確実に汚い。
水
部屋のベッドに彼を寝かす。 降ろした瞬間、肩にどっと 疲れが押し寄せた。
水
水
一応着いたことを知らせようと 軽く身体を揺すりながら声をかける。
いふくんの目がほんの少しだけ開いて、 んー、なんて返事かも分からないような 唸り声が返ってきた。
水
青
青
水
もう一度念押しして 帰ろうとしたところを引っ張られ、 呆気なくベッドに倒れ込む。
青
青
水
僕の腕を掴んでそう呟くのが 聞こえたと思ったら、次の瞬間には 寝息に変わっていた。
試しに腕を引っこ抜こうとしてみても なかなか抜けないし、 こんなに距離が近いことなんて初めてで、 心臓がばくばくとうるさい。
水
風呂も入ってないし、本当に一緒に寝て いいのかは分からない(多分ダメ)が、 無駄に力が強いせいで帰れそうにもない。
振り回されて心身共に疲れていたし、 正直どこでもいいから早く 寝たかったのもある。
水
いふくんが腕に巻き付いているのを いいことに、僕も彼にくっついたまま 目を閉じた。
青
好きな彼の驚いた声で意識が浮上する。
目を開けると、寝起きとは思えないくらい 目を見開いてこちらを見つめている いふくん。
水
青
昨日はアニキと飲んでいたはず…なんて ぶつぶつと呟く彼に、夜中の記憶は 全く無いようだった。
こんなに混乱している彼は珍しい。
水
水
水
水
くすくすと笑いながらいふくんを おちょくる。 昨日散々振り回されたのだから、 これくらいは許されるだろう。
青
僕の目の前で小さな声を漏らした 彼の顔からは、すっかり血の気が 失せていた。
少し、踏み込みすぎてしまっただろうか。
水
青
焦ったように問うてくる彼。 …そんなに恋バナを僕に聞かれたくなかった のだろうか。
水
青
水
僕がそう答えるとほっと胸を撫で下ろす いふくん。 その仕草を見て、少し腹が立ち始めた。
水
水
水
青
水
こっちはいふくんの無意識の一言に少し期待 してしまうほど惚れ込んでいるのだ。 はっきり僕じゃないと言って もらわなくては困るのに。
水
彼が押しに弱いのにつけ込んで ぐいぐいと迫る。
好きな人が知られてしまうのが 恥ずかしいのか、どんどんいふくんの頬が 赤くなる。
青
青
水
水
青
いつもと違ってなかなか口を割らない。 こうなったら最終手段に出ることにしよう。
水
青
水
水
アニキだと分かった途端、僕の手から スマホを奪い取ろうと必死になるいふくん。
青
水
水
水
単刀直入に質問すると、 電話越しからはあー、と微妙な 返事が返ってきた。 え、アニキも教えてくれないの?
黒
黒
アニキにそう言われ、仕方なく目の前の いふくんに電話を突き出す。
青
青
青
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電話の向こうでアニキが何を言ったのかは 分からないが、やっといふくんが 折れたようだ。さすがアニキ。
水
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水
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頬を真っ赤にして何を言い出すかと思えば、思いもよらない返答が返ってきた。
どうしよう、他メンだった時の反応は シミュレーションしていたが、まさか 自分の名前が出るなんて。
水
青
いや声ちっさ。顔真っ赤。照れすぎでは?
青
水
照れまくっている彼を見ていると、 なんだかこっちも恥ずかしくなってきて 二人一緒に黙り込む。
水
水
緊張とドキドキのせいで噛みまくりながらの返事になってしまった。 こんなんじゃ絶対…
青
水
いや、自分でも分かってるよ? でも他人に言われるとなんか癪。
青
そう言って控えめに手を出すいふくん。 …そうだ、仕返ししてやろう。
青
握手した手をぐっと自分側に寄せて、 彼の頬にいきなり口づけをする。
ちゅ、と小さい音が鳴るといふくんは みるみる顔を赤くした。
青
水
水
そう言い放って、放心状態のいふくんを 置いたまま彼の家を後にする。
青
水
水
自宅までの足取りがいつになく 軽かったのは、言うまでもないだろう。
【ちょこっと後日談】
青
水
あの日の自分の醜態をほとけに 教えてもらった。
が、いくらなんでもほとけが俺を おぶるなんて無理だろう。 身長も違うし、肉付きだって俺の方が がっしりしている自覚はある。
青
青
もしかして、俺が勘違いするから アニキに妬いちゃった? 見栄張っちゃって可愛いな、なんて 呑気に考えていると、
水
水
いつの間にか床に押し倒されていて、 あまり耳にしない彼の低い声が響いた。
青
水
水
水
青
パッと彼の雰囲気が切り替わり、 声もさっきのトーンに戻る。
まるで何事もなかったかのような彼に、 俺は上の空な返事をすることしか できなかった。
青
青
また一つ、彼の好きなところが 増えてしまった。