コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺があのおばあさんを気にする理由。
それは俺のばぁちゃんに似てたから。
何故怖いのか…。
それは俺のある過去が気にかかっているから。
3年前
午前8時頃
いつもの様に俺はばぁちゃんに
拓斗
と言った。
それに対してばぁちゃんも答えた。
ばぁちゃん
これが一日の始まり。
でも
その時はまだ知る由もしなかった。
その日がばぁちゃんの命日だなんて…
拓斗
ばぁちゃん
拓斗
拓斗
ばぁちゃん
ばぁちゃん
拓斗
ばぁちゃんはいつも優しかった
人に物を頼まない。
人の事を気にする。
自分の事を置いておいていつも人の事ばかり。
たまには何かしてあげたかった。
拓斗
拓斗
ばぁちゃん
拓斗
ばぁちゃん
拓斗
俺がばぁちゃんを支えて車椅子に載せた。
ばぁちゃんはほとんど自分の体で動けない。
これだけはいつも俺がやっていた。
こればかりはばぁちゃんも頼むしかなかった。
拓斗
拓斗
拓斗
拓斗
たくさん話しかけた。
でもいつも反応はほとんど
ばぁちゃん
ばぁちゃん
しか言わない。
大体いつも口数は少ないけど
俺はいつも疑問だった。
いつも返事はたったそれだけ。
俺はいつもいつもたくさん話しかけてるのに
なんでばぁちゃんは何も話してくれないの。
拓斗
拓斗
ばぁちゃん
拓斗
ばぁちゃん
拓斗
拓斗
拓斗
拓斗
拓斗
拓斗
ばぁちゃん
拓斗
その時…
ブゥーーン!
キキィー!!
拓斗
俺は来ている車に気付いていなかった。
その途端…。
ばぁちゃん
拓斗
立てないはずのばぁちゃんが
立ち上がって俺を守った。
俺を突き飛ばして……
ばぁちゃんは俺の犠牲になった
拓斗
拓斗
拓斗
俺が目にしたのは
目の前で倒れてるばぁちゃんと
横転してる車。
ばぁちゃんは当然車にひかれて血だらけ。
車の運転手も気を失っている。
どうしたらいいか分からなくなって
不安になって、涙が溢れた。
すると、近くに通りかかった人が
俺に声をかけた。
その人は病院に連絡をして
ばぁちゃんは運ばれた。
しばらくして、病院から連絡があった。
医師
拓斗
医師
医師
拓斗
拓斗
医師
医師
拓斗
医師
拓斗
医師
医師
俺の手から携帯が滑り落ちた。
突然目の前が真っ暗になった。
ひたすら自分を責めた。
俺のせいで…
俺のせいでばぁちゃんが死んでしまう。
どうしよう…どうしたらいいの……
母さんも父さんいない。
また一人になるの。
そんなの……
拓斗
医師
拓斗
拓斗
医師
拓斗
拓斗
医師
拓斗
プチッ
拓斗
拓斗
拓斗
拓斗
拓斗
急いだ。
とにかく急いだ。
怖くて仕方なくて
早く会いたかった。
俺はずっとパニックで
たくさん走った。
拓斗
拓斗
拓斗
拓斗
拓斗
拓斗
医師
拓斗
医師
拓斗
拓斗
拓斗
ガラッ
拓斗
そこには呼吸器や点滴。
グルグルの包帯などを付けたばぁちゃんが
弱々しく寝込んでいた。
あの一瞬でこんなにも人は変わるんだと
初めて知った。
拓斗
拓斗
拓斗
拓斗
拓斗
拓斗
医師
拓斗
拓斗
拓斗
拓斗
医師
医師
拓斗
医師
医師
医師
医師
拓斗
医師
医師
医師
医師
拓斗
拓斗
医師
医師
医師
医師
医師
医師
拓斗
ばぁちゃんはそのまま亡くなってしまった。
目を覚ますことも無く、ひたすら泣いた。
それから数日後…
俺は一人の日々を過ごした。
誰かと会う気もなく、ずっと一人でぼーっとしていた。
そんな時、支えてくれたのが
雅紀と洸だった。
色々相談に乗ってくれたり
これからどうするなど、一緒に考えてくれた。
ばぁちゃんは俺を思って死んだ。
それも俺は知ってる。
大丈夫。
俺は一人でもやっていけるさ。
これからだって、心の中にばぁちゃんがいれば。