カッターごときでは切れヌ/桃青

注意 本人様関係なし キャラ崩壊あり 誤字脱字あるかも カッターキャーあり

僕には大の親友が居る。

今呼んだ「里実」って奴

去年知り合ったとは思えないくらい、仲が良くて

少し、運命的なものも感じていた。

里実くんと他愛のない話をするのが好きだ

里実くんと並んで歩きながら話すのが好きだ

里実くんが､､､好きだ

この思いを隠すのは嫌いだ。

でも隠さないといけないんだ

明日も他愛のない話をするために。

翌日

この子は僕の友達

里実くんほど頻繁じゃないけど、よく遊ぶ子

モブ美さんと何を話してるのかな

どんな話してるのかな

モブ美さんが里実くんに惚れてたら

僕は諦めるしかないのかな

2人が仲良くなったら

僕は引っ込んどくべきなのかな

そうだよね､､､

里実くんだって､､､男の子なんだもん

スタイルが良くて、顔が良くて

綺麗なお姉さんとかが好きになるよね

そりゃあそうだよね

僕は男の子だから

きっと､､､

隠し通すって決めたのに

バレないようにって誓ったのに

幸せを願ったのに

やっぱり無理なものは無理みたいだ。

好きなもんは好きだし

抑えられないものは抑えられない

バレないようにの笑顔も

隠すための会話も

上手くいってたはずなのに､､､

きっと里実くんも、モブ美さんみたいな可愛い子が好き

里実くんの言う「スタイルがいい子」にモブ美さんが当てはまるかはわからないが

絶対に上手くいかない僕は、 上手くいくかもしれない人を応援するしか出来ない。

里実くんは、僕の作った冷食まみれのお弁当が好き

初めて食べさせた日に、めちゃくちゃ美味しいって絶賛してくれた

その日から、里実くんの分のお弁当も作る。

1番好きなおかずは

卵焼きらしい

数少ない冷食じゃないおかずで、心から嬉しかったのを覚えてる。

そういえば､､､

何色なんだろう

やっぱり、ピンクかな？

､､､青色だったら､､､嬉しいな

キーンコーンカーンコーン と、授業の終わりを告げるチャイムが鳴る

鳴るのと同時に モブ美さんは手に持ったカッターを使って、自分の腕に傷をつけた。

僕の心配なんか気にもせず、 カッターをこちらへ寄越した

嗚呼そうか

そういう事か

血が出てる被害者

縋られる第三者

濡れ衣の僕

そういう事か

､､､もういいか

叶わないんだよ

報われないんだよ

ならもう､､､いいよ

幸せになってもらうために 僕は濡れ衣だって着こなしてやる

ろくな捨て台詞も言わず

モブ美さんは逃げるように屋上から出た

あぁもう､､､こういう所大っ嫌いだ

思わせぶりなこと言って

僕を喜ばせて

本当にずるいのは､､､君の方だ