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瑠花
95
主
主
そろそろ切り上げて帰ろうとしたとき
来る頃からパラパラと降っていた雨はすっかり土砂降りになっていた
柚木橙
バス停の雨宿り場で立ち尽くしていると、隣から小さなため息が聞こえる。
百瀬乃愛
幼なじみののあさんは、呆れた顔をしながら私に傘を差し出した
柚木橙
百瀬乃愛
そう言って当然のように私の肩を抱き寄せる。
距離が近い
近すぎる
雨の匂いとのあさんの柔軟剤の香りが混ざって、変に胸が苦しくなる。
途中で雷が鳴り、帰るのも危ないという話になった。
そうしたら
百瀬乃愛
百瀬乃愛
さらっと言われた一言に、心臓が跳ねた。
のあさんの部屋は、相変わらず落ち着く匂いがした
私はのあさんに借りたTシャツに着替え、ベッドの端にちょこんと座る。
柚木橙
百瀬乃愛
のあさんは笑いながら、濡れた髪を拭いてくれた。
昔からよくしてもらっていることなのに、今日は全部意識してしまう。
細い指。
近い顔。
優しい手つき。
百瀬乃愛
柚木橙
百瀬乃愛
のあさんは意味ありげに笑って、私の頬を指先でつついた。
百瀬乃愛
その一言だけで、頭が真っ白になる。
夜。
同じベッドに並んで寝転ぶ。
雨音だけが静かに響いていた。
百瀬乃愛
隣から小さな声
柚木橙
そう答えると、のあさんがそっとこっちを向く気配がした。
暗くて表情は見えない。
でも、視線だけは分かる。
百瀬乃愛
柚木橙
百瀬乃愛
胸がどきりとする
柚木橙
百瀬乃愛
雨音に紛れる声
だけどその言葉は、痛いほど真っ直ぐ胸に届く
柚木橙
呼んだ瞬間
そっと指先が絡められた
百瀬乃愛
震える声
だけど離す気はないみたいに私の手をぎゅっと握る
百瀬乃愛
静かな告白と一緒に 雨が強く窓を叩いた。
主
主
主
主
コメント
3件
第3話お疲れさま!雨宿りからの急接近、距離が近すぎてこっちまで胸がドキドキしたわ。のあさんの「今日、他の子と話してたの、やっぱ嫌だった」って台詞がめっちゃ刺さった〜。幼なじみ同士の空気感すごく伝わってきたし、ラストの告白シーンも雨音と相まってエモすぎた。続きすごく気になるから更新楽しみにしてる!🔥