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如月💜🎼
70
ガタッ 、バタンッ 、ドタッ
そんな音で目が覚める。
何だ 、 と思って体を起こそうとするけど 体が動かない。 いや 、 体が動くことを拒否してるんだ。
でも 、 幼い俺は 無理矢理にでも体を起こしてしまった。
その瞬間 、 鉄っぽくて 鼻の奥を刺すような 刺激臭が襲った。
それと同時に聞こえるのは 何かが 肉のような塊を引きちぎったり 、 引き裂いたりするような 音だった。
らん
らん
らん
???
らん
聞いたことのない 声が耳を刺す。 誰だ 、 でも 振り向いちゃいけない気がする。
???
グチャ .. ベチャ .. と 、 粘度のある液体の音を響かせながら その声が近付いてくる。
らん
らん
???
???
らん
???
???
そう言ってそいつは俺に飛び掛かってきた。
もう駄目かもしれない。 そう思った時だ。
らんの母
もう 血塗れで原型のない お母さんが そいつの足を掴んでくれたんだ。
らんの父
お父さんは 息をしてなかったけど。
???
???
???
バキッ .. メキメキッ .... そんな音をさせながら そいつは お母さんの 体の骨を折ったんだ。
息子である俺の目の前で。
らん
胸が痛くて 、 苦しくて 。
飛び掛かって殺してやりたくても 体は恐怖で動かなくって。
....
どうすることも できなかった。
ダッダッダッダッ
らん
どれだけ走っただろう。 俺の足は痛くて悲鳴をあげていた。
それもそうだろう。
10才という 幼い体なのに 裸足で 真っ暗な山道を全力で走っているのだから。
らん
途中で転んだりしたけど 、 そんなの気にせずに 街を目掛けて 走った。
けど
らん
らん
らん
気がつけば 森の中で迷っていた。 月明かりしか道を照らすものが無ければ迷うのも当然だ。
.. 鬼の所為で 浴びた返り血と 過酷な山道を裸足で降りた所為でできた 足の傷。
その痛みさえも忘れて 、 俺は意識を手放した。
コメント
1件
読ませていただきました、第13話……。 冒頭の衝撃的なシーンから、一気に物語に引き込まれました。特に、らんくんの目の前でお母さんが……という展開は、胸が締め付けられるようでした。それでも、お母さんが最後までらんくんを守ろうとした姿がとても印象的です。恐怖で動けない子供の視点が生々しくて、読んでいて苦しかったです。無事に逃げ切れて本当に良かった……。続きが気になります!