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ファウ
背中の痛みがなんだ足がなんだ。 俺は…ヒメリに伝えたかったことをまだ言えてない。 もう…とっくにわかっていたはずなのに。 ヒメリ…無事でいてくれ! 神社へと続く道を急いで駆け上がる。 神社へと辿り着いた俺は急いでヒメリがいる部屋へ手をかけようとしたその時だった。
ヒメリ
悲痛の声が聞こえた。 嫌な予感がしてたまらなかった。 意を決して俺は部屋に飛び込んだ。 バン!!!
そこで見た光景は想像を絶するものだった。 ヒメリを囲んで複数の村の幹部がヒメリを犯している。
ヒメリ
酷いものだった。 男特有の液体があちこちに散らばり ヒメリの華奢で綺麗な肌にも飛び散っている。
村の幹部A
男は武器を取りこちらに容赦なく向かってくる。
ファウ
村の幹部A
武器を振り上げた。 きっと…俺は…ここで罰を受けなければ…ならないんだ。 ごめんな…ヒメリ。
記憶の欠片
アラキ
ファウ
アラキ
ファウ
アラキ
ファウ
アラキ
俺の頭をくしゃくしゃと撫でる親父。
ファウ
アラキ
ファウ
守る…。 俺には…何も。
ヒメリ
ファウ
何が…切れてしまった。 プツリ…。 気が付いたときには男の首をつかんでいた。
アラキ
頭の中で親父の声が甦る。 教わったあれを。 今ならわかるよ…親父…。 大切な人の為に使うことも出来るんだよな。 例えば…好きな女を守るためとかな。
瞬間身体は宙にひるがえり 男の1人の首の関節をねじ曲げた。 ゴキッゴキッ! 次々に男達は倒れていく。 全てが遅く見える。 親父が見ていた景色もこんなだったのかな…? 最後の一人。
村の幹部B
ファウ
男は命乞いをしだしたが慈悲はあたえない。 俺はその男を殺した。
村の幹部B
ゴキッゴキッゴキッゴキッバキッ!!
ファウ
ヒメリがいる方へゆっくりと歩いていく。 ヒメリの前に立つと俺は彼女に上着を着せる。 そして膝をついて頭を床につけ謝罪する。
ヒメリ
ファウ
言葉が。 後悔の言葉が。 溢れてやまない。 全然守れてなかった。
ヒメリ
か細く消えそうな声で俺の言葉に反応する。 そのまま優しく俺を抱きしめてくれた。
ヒメリ
ファウ
震えるヒメリの身体を強く抱きしめ お互いに泣いた。 少し落ち着きを取り戻し、ヒメリを神社から連れ出した。 追っ手が来る気配がない。 まさか…親父1人で…。 いや…今は…逃げることに集中するんだ。 ヒメリをおぶりながらおぼつかない足でかけてゆく。 けれど…やっぱり…追っ手の気配がない。 本当に…親父1人で…。 そんな事を考えながら歩いていると洞窟に辿り着いた。
ファウ
ヒメリ
パチパチと木の枝が燃えていく 焚き火で暖をとっている。 燃える炎を見つめながら周りを警戒する。
ヒメリ
ファウ
ヒメリ
ファウ
ヒメリは強引に横によってきた。
ヒメリ
ヒメリは自身の太ももをパンパンッと叩いた後強引流されてしまった。 これが俗にいう膝枕。
ファウ
ヒメリ
ファウ
ヒメリ
ファウ
その後ヒメリも俺もいつの間にか寝ていたようでハッと目が覚めたときには火も消えていてまるで昨日のことが無かったように空は晴れている。 どうやら…追っ手は来ていないようだった。 しかし気は抜けない。 奴らがもしもまた来た時にヒメリを守りきれるとも限らない。 あまりここへ長く滞在するのも良くない。 俺はヒメリを起こし山を超えることを目指した。