冬弥
司先輩。
冬弥
少しいいですか?
司
ん?なんだ?
冬弥
俺達はこの街で
冬弥
きっと
冬弥
もう一度
冬弥
やり直す事が
冬弥
許されている
司
もう一度?
司
失敗なんてあったのか?
冬弥
眩しくて
冬弥
優しくて
冬弥
普通の暮らし
司
そうだ!普通が1番だ!
冬弥
幸せが溢れていた
司
そうだ!俺も幸せだ!
冬弥
天国へ堕ちてゆく
冬弥
垂直落下
司
!?
冬弥
マイクと共に真っ逆さま
司
冬弥!?今どこだ!?
冬弥
先輩だけが光でした。
冬弥
今までずっと一緒にいて下さり
冬弥
ありがとうございました。
司
冬弥っ!
司
冬弥っ
冬弥
先輩…?
司
そこから降りてくれ!
司
ほらっ
司
手を差し出す
冬弥
手を握る
司
!
司
ほら…冬弥…
冬弥
俺…
冬弥
先輩にあえて良かったです
冬弥
今まで本当に
冬弥
ありがとうございました。
先輩の手がすり抜ける。
落ちる寸前の先輩の顔は真っ青 だった
だが
最後にみたのが司先輩で
良かった
もう見えなくなった司先輩の顔を
目に焼き付けた後
俺は
目を閉じた