テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ー数日後…ー
私は今日もゆあんくんの目が覚めているかを確認しに病室へ向かった
えと
今日こそ…ね!! …きっと起きてるよね…!
そんな事を思いながら病室へ向かうのは
いつも通りだった
学校へ行っても
授業の内容が頭に入らない
どうしてだろう
ちょっとだけ、
分かりかけてる自分がいた
気がついたら
ゆあんくんの病室前に立っていた
えと
深呼吸をして
同じことを願いながら扉をゆっくりと開ける
…そこにはーー、
ゆあん
ベットの上で座り
窓の外を眺めている
ゆあんくんの姿があった
えと
えと
ゆあんくんがこちらを見て
目が合う
まるで別人のような目付きに戸惑う
えと
言葉が喉を突っかえて
言葉が出てこない
ただ、
目から溢れる涙が
頬を伝っている事が分かった
えと
やっとの思いで
言葉が出る
ゆあんくんは戸惑っているのか
びっくりしたような目で私の事を見る
えと
足元が上手く動かないが
ゆっくりと動かしてベットの方へ向かう
ゆあん
ゆあん
ゆあん
いつもと違う口調
えと
…やっぱり、
覚えてないよね
私は涙を拭って
ゆあんくんの目をまっすぐ見た
えと
ゆあん
嫌だと思っていた
苦手だと思っていた
だけど違ったんだ
『君の記憶を取り戻すから』