どうしてこうなったんだろう。
しりとり鬼
小鳥遊 涼羽
助けようと思っていたのに。
しりとり鬼
小鳥遊 涼羽
なんか始まってしまった。
しりとり鬼
小鳥遊 涼羽
しりとり鬼
しりとり鬼
小鳥遊 涼羽
これは間違いない。
月見里 兎和
完全に逃した……
僕は月見里兎和(やまなし とわ)。
大学二年生だ。
そして今、鬼としりとり勝負を しているのは同じ大学で 同じゼミに所属している 小鳥遊涼羽(たかなし すずは)さん。
とりあえず何があったかを 読者のみんなに伝えるために、 時間を少し巻き戻して みようと思う。
月見里 兎和
ゼミ生A
おはよー
ゼミ生B
してたんだー
ゼミ生C
月見里 兎和
ゼミ生B
うちの大学の近く
っぽいんだよね
月見里 兎和
ゼミ生A
ゼミ生C
やべーよな
月見里 兎和
月見里 兎和
おはよう
小鳥遊 涼羽
ございます
ゼミ生B
気をつけなねー
小鳥遊 涼羽
ゼミ生C
鬼が出たんだとよ
小鳥遊 涼羽
ゼミ生A
小鳥遊 涼羽
あんまり興味なくて
ゼミ生A
月見里 兎和
関心あるわけじゃ
ないよね
ゼミ生C
ゼミ生B
小鳥遊 涼羽
ごめん、どうやら 巻き戻し過ぎたみたいだ。
とはいえ、この会話で 以前から鬼の目撃情報が 出ていたことと、小鳥遊さんが どんな人かはなんとなく わかったんじゃないかな。
それじゃあ、鬼と遭遇する 直前まで時を進めるね。
月見里 兎和
進まなかったな……ん?
月見里 兎和
小鳥遊さんだよな?
月見里 兎和
絡まれてない?
月見里 兎和
助けに入るべき
じゃないか!?
同じゼミの仲間が 鬼に絡まれている。
とんでもない状況だ。
でもこのまま見てみぬふりを するわけにはいかない。
そう思ったまでは良かった。
しりとり鬼
勝負しろ!
小鳥遊 涼羽
月見里 兎和
しりとり鬼
『り』から行くぞ
しりとり鬼
小鳥遊 涼羽
しりとり鬼
小鳥遊 涼羽
しりとり鬼
小鳥遊 涼羽
しりとり鬼
しりとり鬼
小鳥遊 涼羽
序の口です
月見里 兎和
僕が困惑している間にも 鬼と小鳥遊さんによる しりとり勝負は続く。
しりとり鬼
あっ、ボタン!
前言撤回。
そんなことはなかった。
小鳥遊 涼羽
小鳥遊 涼羽
しりとり鬼
覚えてろよぉっ!!
小鳥遊 涼羽
でしょうか……
それは僕が一番言うべき 台詞だと思う。
小鳥遊 涼羽
小鳥遊 涼羽
小鳥遊さんは何事も無かったか のように帰っていった。
場に取り残された僕は呟く。
月見里 兎和
あんな感じなんだ……
彼女の意外な一面を 知れた気がした。
チェンカ☆1159
チェンカ☆1159
書きました
チェンカ☆1159
チェンカ☆1159
チェンカ☆1159
チェンカ☆1159
いいね次第かなw
チェンカ☆1159
チェンカ☆1159
チェンカ☆1159
チェンカ☆1159