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彼等と出会ってから数日。 ないこハウスで何とか生活してもらっていた。
ほとけ
もぐもぐとを口に運ぶ。 本物の中学生が隣に居るが、彼も中学生なのではと思うくらいわんぱくにそれを食べ進める
りうら
初兎
ちなみに俺達が食べてるのはカレー。 暇だし6人で作ろうって事になって、とりあえず野菜入れとけ。ある分だけ入れとけって事で野菜ゴロゴロカレーが完成した。
タイムスリップ組もなんやかんやで美味そうに食べてくれてて良かった限り。
ないこ
悠佑
6人分(そのうち成長期が3名)の食費はとんでもないものであった。
...ないくんとまろはこの身長からあんなに高くなるなんて。俺信じられない........
しかもこの3人の中だと兄貴が1番身長高いし。 今から沢山食べさしておいたら身長伸びるかな。栄養全部筋肉に行くか。はは
いふ
ないこ
誘拐という認識が取れただけ良かった。 修学旅行くらい楽しいものだと思ってくれていたのならば幸いだ。
悠佑
ないこ
初兎
ほとけ
りうら
まずは原因を探らないと行けないかもしれない。 寝てる間に居たってことしか分からないから、原因解明とかどうやって来たかとか、難しそうだけど...
ないこ
果たして彼のこの笑みは本物だろうか。
いふ
食後でリビングでみんなゆったりしてる中、ぽつんと彼がそう呟いた。
初兎
ほとけ
いむしょーの2人が明らかに悪意のある返しをする。此奴らどんだけ楽観的なんだよ...
いふ
この歳から賢いのか。そう錯覚した
りうら
初兎
明らかに動揺して声が震える初兎。中学レベルはそこそこ出来るだろ
いふ
いふ
初兎
ほとけ
いふ
ほとけ
ほとけっちは少しうーんと考えてからぱっと閃いたような顔をする。 この話をしている間、あにきとないくんは少し離れたところでじゃれ合い(遊び)をしていた。
ほとけ
初兎
りうら
ほとけ
一人暮らししている家に態々中学校の頃使っていたワークや教科書なんて実家から持ってきていない。 なんなら実家にもあるのかはわからない。もしかしたら捨てられている可能性だってある
ほとけ
初兎
りうら
ほとけ
ほとけ
初兎
ほとけ
りうら
いふ
ほとけ
初兎
ほとけ
初兎
ドヤ顔で初兎を見つめるほとけ。 そうしたら準備でもするか。と彼がソファから立ち上がった
ほとけ
りうら
ほとけ
いふの手を引っ張ってバタバタと準備を始める。 そういえばタイムリープしてからいふは初めて外に出るけど大丈夫かな...なんて不安が頭を過ぎる
初兎
りうら
ほとけ
初兎
ほとけ
ほとけ
いふ
りうら
ほとけ
初兎
ほとけ
そんな会話をしながら二人は用意を進めていき、出かけて行った。
二人でないこハウスを出て数十分。 適当に街を歩いて見つけた書店に着いた。まあまあ大きめ
建物の雰囲気はすっごいオシャレっていうのが第一印象で、本の匂いが充満している。木の匂い?って言うのかな。
店内は薄暗くて、とにかく静か。 一瞬図書館かなーなんて思ったけどちゃんと本は販売されている。
ほとけ
家に居るよりも声を10分の1は小さくして会話をする。
大抵、参考書あたりは奥の方にあるよなぁと学生時代の記憶を思い返していふくんと共に歩いていく
ほとけ
いふ
いふ
ほとけ
1番僕が教えれる教科なのに...なんてもやもや。少ししょげた
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
僕だっていい所見せたいもん。 どうせ僕のお金なんだから買うくらい...ね??
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いや。真正面に捉えちゃダメ。こういう人の苦手は高みを目指しすぎてのパターンか謙遜なんだ。そうなんだよ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
あ、口滑らしちゃった。 まあいいや。そうこうしてるうちに参考書が売ってる場所に着いた。
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
半分諦めたか、呆れたか、そんな声で同意した彼
ほとけ
いふ
ほとけ
凄いなーと思いながらカゴに入れていく。
ほとけ
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
あとは教科書代わりに解説の載ってある本をポイポイ入れていく。
...参考書って大体1冊1000円はするけれどこんな簡単に入れていいのだろうか。重みの増してくカゴが怖く感じてきた
数学はー...さっき公式さえ覚えれば出来るって言ってたから解説も載っていて尚且つ問題を解く事がメインのものにしようかな。
英語は基礎を固める。 問題集と解説の2冊を追加でカゴにいれる。
....重い
買い物が終わって、そのまま家に直帰ではない。
いふ
ほとけ
カフェで一息着いてから帰ることにした。
メンバーとは行かないようなこのカフェ。
単純に中々行く機会が無かったから行きたかったし、いふくんに街中の様子を少しでも知ってもらいたかったから。
2023年の外はこんな感じ。 あんまり変わりないかもだけど、もしかしたらなんらかの記憶のピースが当てはまっていふくん達が帰れる手掛かりになるかもしれない...そんな淡い期待があった。
僕の手元にはブラックコーヒー。いふくんにはカフェオレ
いふ
ほとけ
両手でカップを持って口にそれを含む。
ちっちゃい事だけど、なんとなくメンバーにはこれが好きだって言いにくかった。大体キャラが定着してきて、可愛いもの甘いものが好きみたいになってるから。 甘いものが好きなんじゃなくて、甘いものも好き。
まあ、このいふくんは2023年のいふくんとは別人ってことでそんな面も見せれた。
僕の正面でいふくんは、カフェオレを嗜む。
いふ
ほとけ
ほとけ
もう一口、コーヒーを口の中に入れる。
いふ
ほとけ
興味深そうな顔で僕の事をじっと見つめる彼の瞳。 限りなく面影を感じてしまう。
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
ほとけ
ほとけ
じんわりと広がっていく苦味。
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
二人、甘いのと苦いのを飲んでこの間少しの沈黙が流れた。
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
想像しただけで苦くなったのか、彼はまたカフェオレを飲んだ
いふ
ほとけ
いふ
いふ
ほとけ
ほとけ
少し考えた。 英語ペラペラだし。タイピング鬼のように早いし。女声とか色んな声も出せる。 ....アル中、社畜
ほとけ
いふ
ほとけ
無垢な過去の彼に僕の口からはとてもじゃないが言えない。
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
薄く笑いを浮かべてから僕は席を立った
ほとけ
いふ
ほとけ
出口の扉へ手をかける
カラン....。爽やかな音を鳴らすと共に、目の前には眩い光が僕らを包んだ